百醜千拙草

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歴史は繰り返す

2023-11-14 | Weblog
ネットを使う多くの人と同じく、私の主な情報源はTwitterです。流れてくるツイートを暇な時間にチラチラ見ているだけなのですが、圧倒的にTVや新聞のニュースより早く、そして10倍は深い情報が即時に手に入ります。TVや新聞を主な情報源としている人と議論してみれば、Twitterのパワーを実感します。

Twitterはリアルタイムのニュース情報に限りません。昨今の日本の世紀末的状況を見ていて今後どうなるのだろうと思っていた時にたまたま流れてきた動画が興味深かったのでリンクします。

これは”The Fourth Turning"という25年ほど前に書かれた本の解説動画のショート バージョンで、歴史は80年周期でおおまかに4つの20年の時期(春夏秋冬、起承転結のような)を繰り返すという話を実例を挙げて述べています。それによると現在は最後の20年、”Crisis"にあり、あと五年ほどで次の周期に移ることになっています。つまりまもなく、80年の一周期が終わり、再びゼロに帰るということです。動画ではアメリカの歴史を例にとり、今回の周期は、第二次大戦の終わりから始まって、現在は最後の二十年(2008-2028ごろ)の終わりにあたり、これはリーマンショックにはじまるCrisisの時期であると言っています。喩えると、繁茂した森が山火事によって更地になり新しい周期の始まりにつながる時期であり、それにより古い木々は焼けて死にますが、それは新たに成長してくるものを育てる空間を生むために必要なプロセスなのだということです。この八十年は第二次大戦によって前の周期が終わって始まったものですが、さらにその八十年前は、アメリカでは南北戦争が終わって始まりました。さらにその前の周期はアメリカの独立戦争の終わりから始まっています。つまりこのCRISISの期間は過去の周期をみると大きな戦争によって社会が壊されて、新しい体制がはじまっているということになります。

動画をリンクします。

さて、この周期は日本でも大体当てはまるようです。アメリカの独立戦争がおわった頃、日本では、浅間山が噴火し、天明の大飢饉から寛政の改革という社会変革が起こりました。そしてその八十年後には明治維新で江戸幕府が終わりました。そしてその八十年後は、太平洋戦争で日本は敗戦し、まさに焼け野原となって、ゼロからの出発をしました。現在、敗戦の1945年から78年が経ちました。八十年周期で繰り返す歴史が戦争と破壊で終わるとすると、現在、我々が目にしているイスラエルによるガザのGenocideは第二次対戦時のナチスのホロコーストを思い出させます。これは第5次中東戦争になるかも知れず、ひょっとすると米英-イスラエル 対 アラブ-ロシアという代理戦争が第三次世界大戦へ発展していくのかも知れません。

日本では、平和憲法を改憲し、財源もないのに40兆円以上の軍事費を注ぎ込んで、軍国主義を再興しようとするかのような政権が国民に負担を押し付け強権的に自由を縛ろうしています。岸田政権の現代日本を評して「新しい戦前」という言葉が一時期、流行しましたが、昔からの時代の流れを知る人々は、日本は現在、確実にCRISISの時代の最終段階にあって、そして80年前の悪夢が再現することを直観しているのだと思います。

ちょっと、調べてみるとこの八十年で歴史が繰り返すという話は日本でも主張している人がいて、5年前には下のような記事がありました。


日本はこのCRISISの20年の終わりをどう迎えるのでしょう?民主党政権が失望のうちに消え、アベ、スガ、キシダ内閣が日本の社会のモラルと社会システムをどんどん破壊し、経済成長率世界ワースト4位という没落国家にしたのがこの10年余りでした。日本が再生のためにもう一度焼け野原にならねばならないとすると、それは戦後の55年体制、自民党の一党支配が崩壊するということではないでしょうか。自民党政治とはすなわち利権政治でした。民主主義とは程遠く、一部の利益団体と組織票と引き換えに結託して国民を搾取してきた政治でしたが、この構造が破壊されるとすると、かなり劇的な形で自民党(とその類似政党)が政権から復活不可能な形で転落することではないかと想像します。外圧でしか変わらない日本ですから、あるいは、それは二次的な結果に過ぎず、社会構造を崩壊させるほどのインパクトの(例えば南海トラフのような)特大の自然災害なのではないだろうかと思ったりします。福島原発事故が数件、まとめて起きたら今の「なんちゃって政治」ではどうにもならないでしょう。江戸時代に平和ボケした武士階級が黒船の大砲の威力に何の役にも立たなかったように、大災害に際して自民党政権は完全な無能ぶりを晒して、政治の場から退場することになるのかも知れません。いずれにしても自民党が終わるというような状況が起こるとすれば、劇的な災害や戦争などの相当な規模の厄災ではないだろうかと想像されます。恐れとともに多少の期待も感じます。

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