忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

戦中回帰の時代錯誤

2017-03-29 | 平和を

 【 教育勅語 戦前回帰の危険性 】 伊予市 男性( 52・農業 )

 ◇本欄で教育勅語に関しての投稿がみられるが、私も一言述べたい。私は教育勅語を読んだことはあるが、専門家ではない。1948年に国会で教育勅語の排除と失効確認が決議された以上、今の子どもに教えるのは時代錯誤も甚だしいと思う。
 ◇私の叔父は23の時、先の大戦で特攻隊員として沖縄の海で散華した。もし今の若者たちに、叔父と同じように250㌔爆弾を搭載したゼロ戦に乗って片道燃料で敵艦に突入せよと言ったら、何人が応じるだろうか。そんな無謀で不合理な作戦を国策として遂行したのが、教育勅語に象徴される軍国主義教育ではないか。今、それと同じ教育をするのは時代を戦前へ回帰することで危険だ。
 ◇教育勅語を復活させる動きは、私たちを育んだ戦後の民主主義教育を否定することに他ならない。子どもたちを間違った方向へ導かないためにも、学校教育は大切である。その意味でも、教育勅語を教えることは許されない。]
                                    《 こだま 読者の広場 》 地方紙「投稿欄」より

 ( 忘却への扉 ) 侵略戦争の敗戦により、1948年に国会で教育勅語の排除と失効確認が決議された。その決議は今も顕在であり続けているはず。
 森友学園の園児への「教育勅語」暗記洗脳教育で明らかとなった、時代錯誤の戦中回帰は、この国を揺るがす大きな権力との関りを報道でも見て取れる。
 文科省は2018年度から使う教科書の検定結果を公表した。だが、武力行使の新3要件の詳しい説明や、日本史に近現代史や領土問題、集団的自衛権を巡る世論を二分した問題でも政府見解の明記を求める検定意見が付くなど、政府見解に沿わせる意図を感じる。
 国定教科書を思わせる圧力など、報道の自由=国民の知る権利、子どもたちの心にまで踏み込み、自由に学ぶ権利までもが、権力に奪われつつある。積極的平和主義とは旧大東亜共栄圏の拡大語。教育勅語や戦争を美化し、金儲けの道具とする言葉。危険で不安な兆候の現れだ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿