忘却への扉

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かたよった幸せ・・・

2012-06-20 | 追憶
 【 怒りの河 】 監督:アンソニー・マン 原作:ビル・ガリック (1951年/アメリカ)の西部劇映画 をDVDで観る気になった。定価は税込み500円と安いのと懐かしさで、何年も前に買っていたもの。
 テレビをほとんどの家庭で観るようになったころ、わが家も父が私たちのために買った。父と長兄は朝早く夜遅くまで休日無しの仕事続きで、家のテレビを一緒に観た記憶も私にはない。
 カラー以前の四角っぽい白黒画面を釘付けにして見入っていた。と言ってもそれほど長時間でもなく、幾つかの番組を見ればそれで満足だった。あの頃意外と西部劇が多かったように想う。
 拳銃などでの決闘に死闘や戦闘、馬で襲撃して来るインディアン(ネーティブアメリカン)を白人たちが倒すとか毎度かなり残酷な場面が繰り返された。
 『怒りの河』は開拓者の幌馬車隊に雇われた道案内人(ジェームス・スチュワート)が主役。開拓者と言えば聞こえはいいが、先住民のネティブアメリカンからすれば侵略者たち。
 騙し虐殺して土地を奪い取った。銃を売りつけ戦をさせる手口は今のアメリカも同じこと。巨大な武器輸出国であり、世界各地に紛争を作り、金を儲け続ける仕組み。
 アメリカ自体が軍事費使いすぎの矛盾、その埋め合わせに日本も利用し非武装憲法の国に最新兵器を売り付ける。ネティブアメリカンと白人との関係?
 ゴールド・ラッシュに群がる無法者たちに比べ、その近くに新天地を得て開拓に励む人々の幸せな明日をどこか間違っていると見てしまう。私にとっての怒りの河が現代社会にある。

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