カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インド映画】 ~ライフ・イン・ア・メトロ~

2020年06月30日 22時01分59秒 | 映画 / MOVIE

2007年の作品で大都会ムンバイに住んでいる、
9人の男女の恋愛物語、男女9人夏物語みたいな・・・。
ちょっと違うか。

同時進行で4組の男女の愛が絡み合いながら、
進んで行くのだが、イルファン・カーンも
出番は少ないけど出演している。

  <ストーリー> 

ラフル(シャーマン・ジョシ)は、
ムンバイのコールセンターで働いているが、
昇進目的で社内の数人の上司の浮気の為に、
眺めの良い自分の部屋を貸している。
同僚のネハ(カンガナ・ラナウート)に気があるが、
ネハは直属の上司ランジート(KKメノン)と
2年間も不倫関係にある。

そのネハはシュルティ(コンコナ・セン・シャルマ)と
ルームシェアをしているが、シュルティはランジートの
妻シカ(シルパ・シェッティ)の妹だった。

ランジートとシカは結婚9年目で6歳の娘がいるが、
シカは結婚の為にキャリアを犠牲にした事に不満を持っている。
当然、ランジートとは上手くいっていない。

シュルティはラジオ局で働いているが、
28歳で結婚を切望しており婚活サイトを通じて、
モンティ(イルファン・カーン)と会うがピンと来なかった。

実はDJのリシに気があり上司の勧めでリシとデートをするが、
なかなか進展しない。ある日、リシの家を訪ね、
リシが上司とベッドにいるのを目撃してしまう。
リシはゲイだった。

ある日、シカとシュルティの母シヴァニ(ナフィサ・アリ)の元に
一通の手紙が届く。差出人はシカのダンス教師でもあったアモル
(ダルメンドラ)だった。70歳になった彼は病気で、
余命いくばくもないため初恋のシヴァニに逢いに、
40年ぶりにインドへ戻って来ると言う内容だった。

シカは町で出会った役者のアーカッシュの芝居を、
観に行くようになり惹かれて行く。

ラフルは部屋に忘れられていた携帯電話をランジートに届ける。
それがネハの物だったと知りショックを受け、
コールガールを部屋に連れ込む。
その日ラフルの部屋では、ネハがランジートと逢っており、
ネハは自分たちの将来について聞いた所、侮辱された為、
バスルームにあった洗剤を飲んで自殺を図っていた。
部屋に帰ったラフルは倒れているネハを見つけ病院へ連れて行く。

気がついたネハはラフルがいる事に驚くが、
ラフルは密会していた部屋が自分の部屋だと告げる。
そして退院後、自分の部屋に連れて行き看病する。

シカはランジートの携帯に来たメッセージを見てしまい、
浮気している事を知ってしまった。
そしてランジートが出張に行っている間に、
アーカッシュとデートをするようになり、
ついにアーカッシュの家に行くが・・・・
やっぱりインド人妻は一線を越えられないのであった。

シュルティはネハが帰ってこないのでラフルの部屋を訪ね、
誤解したままネハを連れて帰ろうとするが、
ランジートが現れ、二人の関係を知ってしまう。

アモルとシヴァニが一緒に過ごした朝、
シヴァニは心臓発作で死んでしまう。
病院でアモルはシカとシュルティに、
40年前には戻れない事と愛の大切さを話す。 

出張から帰ったランジートはシカに謝罪するが、
一線を越えてないのだから黙っていればいいものを
シカもアーカッシュとの事を話してしまう。
結局ランジートはネハとの関係を続ける。

ラフルはそんな会社を辞めて引っ越す事にした。
ネハはラフルを追いかける。

シュルティはラジオ局を辞め、
ある会社の面接に行くとモンティの働く会社だった。
モンティは母親が決めた相手と結婚する事になっていた。
モンティの一声で採用になったシュルティは、
モンティを愛している事に気づき、結婚式の当日に告白する。
モンティはシュルティを追いかける。

アーカッシュはドバイに行く事を決心し、
シカに一緒に来てほしいと言うが、
シカはネハに去られて戻って来た夫とよりを戻す。

 13年前と言うと、イルファン・カーン40歳、
 カンガナ・ラナウートは20歳、
 シルパ・シェッティ32歳、ダルメンドラ72歳、
 ダルメンドラと言うと「ショーレイ」しか、
 観た事ないけど。いい歳の取り方してる。

 人妻シカは旦那が浮気しているのだから、
 あなたが浮気を止めないなら私もするわよ! 
 位の気持ちでいいんじゃないかと思ったけど。
 「イングリッシュ・ビングリッシュ」、
 (邦題:マダム・イン・ニューヨーク)でフランス人に 
 言い寄られたインド人妻も一線を越えられなかったけど、
 (あちらは旦那は浮気してなかった。)インド人女性って、
 結婚したらそうなのかなぁ。

 映画の途中、所どころに劇中歌を歌うトリオが登場し、 
 MVのような感じで面白かった。
 こういう作り方も珍しい。

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【インド映画】 ~アケーレー・ハム・アケーレー・トゥム~

2020年06月29日 22時05分59秒 | 映画 / MOVIE

1995年の作品で、1979年のアメリカ映画
「クレーマー・クレーマー」をベースにしている。
主人公二人の設定以外はほぼ同じ。

25年前なのでアーミル・カーン若い(当時30歳位)。
マニシャー・コイララも同世代だが、売れてたって事ね。
実は私、初期の頃マニシャー・コイララのファンだった。

タイトルはヒンディー語で「僕らは一人、君も一人」。

  <ストーリー> 

キラン(マニシャー・コイララ)は歌手になるため、
伝統的な歌唱の師匠から歌を習っている。
ある大晦日の夜に友人と出かけたクラブで、、
ミュージシャンのロヒット(アーミル・カーン)に魅せられる。

ロヒットの方はキランに一目ぼれしていたが、
キランは歌を教えてもらっているうちに関係が深まる。
ロヒットはキランにプロポーズをするが、
キランは歌手になる夢の為に結婚はできないと言う。

ロヒットはキランの家に行き両親に会うが、
クラシック歌手でないため反対される。
キランは両親への反発もあり、
そのままロヒットと結婚してしまう。

やがて息子のスニールも生まれ6年が経った。
すっかり主婦になってしまったキランは、
歌手になると言う夢を捨てて結婚したものの、
夢を捨て切れていなかった。

ロヒットはなんとかレコード会社の社長にコネを作ろうと、
キランとパーティに行く、
自分の売り込みさえなかなか上手くいかないのに、
キランは自分も売り込めと言う。

ある日、ロヒットのレコーディングが決まったが、
キランは自分の人生を歩みたいと出て行ってしまった。

 いやいや・・・自分で決めた結婚だし、
 夢を捨てきれないとしても子供を置いて、
 出て行くと言うのは・・・・。

ロヒットは今までやってこなかったスニールの世話もあり、
レコーディングに集中できず失敗してしまう。

ロヒットは家事や育児に戸惑い、
スニールはぶつかり合いながらも、
男同士でなんとか上手くやって行く。

キランは歌手となり、そして映画界へ進みスターになって行く。
映画の封切りの日、満席だったため二人は映写室へ入り鑑賞する。
舞台挨拶に訪れたキランにスニールは「マミー」と呼びかけるが、
キランは車で走り去ってしまった。

後日、キランはスニールの登校を見つめていた。
キランはロヒットに話しかけるが、スターの宿命で、
通行人に囲まれてしまった。

キランはスニールの7歳の誕生日のパーティーを開き、
ロヒットとスニールを招待した。そこでキランが、
音楽界の大物にスニールを売り込もうとした事が、
ロヒットの耳に入りロヒットは激怒。

こじれてしまった二人の関係は離婚裁判になっていく。
キランはお金に物を言わせスニールを引き取ると言い出した。
お金のないロヒットは仕方なく自分の作曲した曲を全部売り、
裁判の費用を工面した。

裁判では離婚は受け入れるが親権は渡せない、
と主張するロヒットだったが、
キランの弁護士がロヒットの経済状態以外にも、
親権を持つに値しない人物である事を主張し、
裁判はキランが勝利する。

スニールがロヒットの家を去る日、キランがやって来て、
スニールの家はここだと言い、留まるように伝える。
ロヒットは去っていくキランに君の家でもあると言い、
キランはドアを閉めて家の中へ戻って来る。

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【インド映画】 ~サーホー~

2020年06月28日 22時04分59秒 | 映画 / MOVIE

比較的新しい2019年の映画。
なんか日本で大ヒットしてるらしい・・・。

主演のプラバースは日本でも大ヒットした、
歴史物バーフバリの主演だったが、今回は現代劇。
正直に言うとバーフバリも観ているのに、プラバース?
全く気付いていなかった私である。
(タイプじゃないので。)

サーホーとは主人公の名前であるが、
テルグ語かな? 万歳と言う意味らしい。

  <ストーリー> 

ワージーと言う都市のアンダーワールドのボスであるロイ
(ジャッキー・シェロフ)は組織の拡大の為に向かった
ムンバイで殺されてしまった。

組織の次のボスにロイの前のボスの息子デヴラージ
(チャンキー・パーンデー)が名乗りを上げた。
しかしそこへロイの息子を名乗るヴィシュワク
(アルン・ヴィジャイ)が現れたため、跡目争いが起きる。

ロイの隠し資産2兆ルピーあり、金庫はムンバイにある、
ブラックボックスとビシュワンクの指紋で開ける事ができる。
ロイの秘書のカルキがブラックボックスを
回収するためにムンバイに向かう。

前のボスの息子デヴラージは、
それを狙ってムンバイに手下を送り込む。
ロイを暗殺したのはデヴラージだったのだ。

 ムンバイ:大金が盗まれ、全国的な捜索が続いている。
 何も知らない庶民が姿を現さない指示者によって、
 次々に与えられる指令によって動き、大金はまんまと盗み出された。
 最後の盲目の男は車に大金を乗せたが、
 どんな車なのか、犯人は誰なのか?見えなかった。

覆面警官アショーク(プラバース)は、
女性警察官アムリタ(シュラッダー・カプール)、ゴスワミ、
デイヴィッドのグループと事件の捜査にあたる。
アショークとアムリタの間に愛が芽生える。

警察は現金強奪の犯人ジャイを追い詰めて行ったが、
ジャイは覆面警官アショーク(ネイル・ニティン・ムケーシュ)
であることが解った。アショークはデイヴィッドの指示で、
動かされていた事に気づいた。

そしてそこへ大金を乗せた車で現れた
アショーク(プラバーズ)は、デイヴィッドを乗せサーホーと名乗った。
これによりアショークが偽物であった事が判り、
本物のアショークはアムリタにサーホーと合流し、
捜査に当たる事を命令する。アムリタはオーストリアへ向かい、
サーホー、デイヴィッドと合流するが、サーホーを愛しているため、 
アショークを欺いている。

ロイの隠し財産2兆ルピーを巡るデヴラージ、ビシュワンク、
サーホー、警察の4つどもえで後半へ・・・。

サーホーを狙ったデヴラージの手下によってアムリタは撃たれて、
身柄を確保されてしまった。引き換えにサーホーは、
ブラックボックスを要求されるが、デヴラージを騙して、
ビシュワンクへ渡し、デブラージのビルを爆破する。

解放されたアムリタは警察のヘリに乗って狙撃手と共に、
サーホーを追跡する。アムリタがヘリから落ちた所を、
サーホーが救うが逮捕されてしまう。
ところが警察の中にデヴラージ側と密通している者がいて、
デヴラージに引き渡されてしまう。
サーホーは一味を打ち負かし、デヴラージをも殺害する。

一方、カルキはビシュワンクの指紋とブラックボックスで、
ロイの金庫を開き、ロイと彼の息子サーホーの写真を見つける。
ロイの部下であったイブラヒムは、
ヴィシュワンクは自分の息子だったと打ち明けた。
こうしてサーホーがロイの後を継いだ。

数カ月後、オーストリア。アムリタはロイのグループが、
善意を行ったニュースを見て立ち止まる。
そこへサーホーが現れて、いつも君の側にいる話し、
二人は抱き合う。サーホーを狙う人影が見える。

 登場人物が多いのと、誰が誰の味方なのか?
 裏切者は誰なのか? 目まぐるしい。
 前半はサーホーが覆面警になりすまし、
 サーホーであった事が判明した後半は、
 さすがはインド映画と言うようなウルトラC連発。
 最近のヒンディー語映画(北)はシリアスタッチの作品が、
 増えてきているが南インド映画はまだまだこう言う作風だ。

 ラジニ様の映画にも言える事だけど、
 まぁいっか・・・・・。って感じ。

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【インド映画】 ~スチューデント・オフ・ザ・イヤー2~

2020年06月27日 22時06分59秒 | 映画 / MOVIE

2017年公開で、2012年の続編である。
今回は学園の№1を決めるのではなく、
ディグニティーカップと言う地域の大会で、
スポーツ最優秀選手を決める設定になっていた。

実は私、若手俳優では、この作品の主演タイガー・シェロフと
2012年の主演ワルン・ダワンに注目していた。
奇しくも同じシリーズに主演していたとは・・・・
あ、私が注目する理由は「顔」である。
好みかどうか(笑)が問題なのだ。

前作(上)は一人の女子を二人の男子が争う設定で、
今作(下)は一人の男子が二人の女子の間で、
揺れ動く設定。

  <ストーリー> 

ローハン(タイガー・シェロフ)は幼少からのGF
ミア(タラ・スタリア)がいる。
しかしミアは聖テレサ学園に進学したが、
ローハンは別の学校ピショリの学生となっていた。
ある日、聖テレサ学園から入学許可証が届き、
ローハンは転校する事になった。

ローハンは学校へ行きミアを探す途中でダンスの練習をしている、
シェリヤ(アナンヤ・パンデー)と対立する。
学生№1スチューデント・オフ・ザ・イヤーは2年連続で、
聖テレサ学園のマーナブ(アディッティア・シール)が受賞していた。
マーナブの父親は学校の最高責任者で、シェリヤは妹だった。

ミアは最初ローハンにつれない態度をとっていたが、
ローハンがスポーツでマーナブに勝ったため復縁する。
ローハンとマーナブもスポーツを通して友情を築いて行く。

マーナブは自分の誕生日パーティにローハンを誘った。
会場のクラブでシェリヤがローハンの旧友達に、
悪戯をしかけた上に侮辱し、ローハンが助けなかったため、
ローハンは旧友達とミア、両方との関係が悪くなる。

ローハンはミアと一緒にダンスコンテストに、
出場しようとしていたが、ミアがマーナブに寝返ったため、
ローハンはマーナブを殴る。
それをマーナブが学校に告げ口をしたため、
ローハンは退学処分になってしまう。
そしてマーナブと取り巻きは、ローハンボコボコにする。
ローハンはマーナブとミアを見返すために、
スチューデント・オフ・ザ・イヤーを目標に定める。

ピショリに戻ったローハンは受け入れてもらえなかった。
そこにシェリヤがやって来て、
ダンス・コンテストに一緒に出場しようと誘う。
相手にしなかったローハンだが、一緒に参加して優勝する。
それを見ていたミアが自分が間違っていたとローハンに謝罪する。
シェリヤも自分の気持ちを告げるが、
ローハンはミアをフォローする。

 この時点ではローハンの気持ちはミアにあったようだったが、
 どこでどうなったのか?
 自分の天下を安泰にするためにローハンを退学にし、
 しかも一人を大勢でボコボコにするようなマーナブを見ても、
 熱が冷めないようなミアだから、それで良かったのかも。

翌朝、シェリヤは父親にロンドンのダンススクールに行きたいと、
伝えている所にローハンが来て、優勝を告げて口添えする。

ディグニティーカップが始まった。
開会式でピショリの選手が聖テレサ学園をからかった事で、
キャプテンが襲撃される。
ローハンが助けたものの怪我を負ってしまった。
シェリヤが見舞いにやって来る。ローハンは告白するが、
シェリヤは愛していないと告げロンドンへ行くと言う。

ディグニティーカップはレースが進んで行き、
最終的にカバティで最優秀選手が決まる。
弱小のピショリは勝ち進み、圧倒的な強さを誇る、
聖テレサ学園との決勝に進んだ。

前半戦、聖テレサ学園はラフプレーをして、
ローハンを始め選手に怪我をさせ、圧倒的な得点差をつけた。
後半戦、火事場のクソ力でピショリが挽回し、
最終のローハンが高得点を挙げ逆転した。
そしてスチューデント・オフ・ザ・イヤーには、
ローハンが選ばれた。

  私のヒンディー語力では、どこでローハンの気持ちが、
 ミアからシェリヤに移ったのか解らなかった。
 腕にミアの名前のタトゥーまで掘ったのに・・・・
 それを見て喜んだミアが、その日の夜にマーナブと密会したのも、
 良く解らない・・・。財力に目がくらんだか。

 話の展開としても前作より良かったと思う。

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【インド映画】 ~ワナジャ~

2020年06月26日 22時08分59秒 | 映画 / MOVIE

2006年のテルグ語映画でアメリカとインドの合作。、
ワナジャとは主人公である少女の名前。

舞台はアーンドラ・プラデシュ州なのでテルグ語であった。
テルグ語にもヒンディー語と同じような単語が出てくるが、
日本語字幕の物があるので解りやすかった。

  <ストーリー> 

村にやって来た大道芸と踊りの舞台を観衆が見守っている。
最前列に陣取るのは好奇心旺盛な子供達だ。

踊りが好きな少女ワナジャ(マムタ・ブキャ)も、
親友のラチ(ヴァバニ・レヌクンタ)と一緒に観ている。

老婆の芸人の足につけた鈴が外れて転がって来たのを、
ワナジャが拾い、終演後の老婆に返しに行く。
老婆は手相を見て大金をつかむ事、踊りを踊る事を予言する。
15歳にしては小柄である。そこからも栄養状態が良くない事が解る。

翌日の学校。英語の授業だがワナジャの家は貧しいため、
教科書が買えないようだ。借金取りにも絡まれる。
学校から戻ると漁師の父親の手伝いをしている。
父親が聞く「学校は好きか?」。ワナジャは答える。
「働いて欲しいならそうするけど、地主の所でないとイヤ。」

翌日、父親はワナジャを伴って地主の所に行く。
月給500Rsで部屋と食事付で雇ってもらえることになった。
女主人(ウルミラ・タムマンナガリ)は、
クチプディと言うインドの古典的な踊りの名手であった。

ワナジャは女主人に踊りを習いたいと告げるが、
まずは仕事を覚えてからだと言われるが、
次第に稽古をつけてもらうようになり、
村祭りで300Rsの賞金をもらえるまでに上達していく。

ところが父親の漁船が借金の方に取上げられてしまい、
父親は酒浸りになってしまった。

そこへ女主人の息子シェカール(カラン・シン)が、
アメリカから帰って来た。
選挙に出馬するためらしい。しかしバカ息子は、
ある日、ワナジャを襲ってしまった。
傷ついたワナジャは家に帰るが、酒浸りの父親を見て、
また地主の家に戻る。そして妊娠している事が解る。

女主人はシェカールを叱り、ワナジャに中絶を勧めるが、
人里離れた所で男の子を出産する。
子供はシェカールの子として女主人が引き取るが、
ワナジャも子供の側にいたいと、また仕事に戻る。

シェカールは低カーストのワナジャとは結婚する事は出来ず、
(そんな事は考えもしない)色が黒い事をワナジャのせいにしたり、
ワナジャを明らかに差別的に扱う。

ワナジャの父親は子供を女主人に渡す事で、
60万ルピーをもらう事で話が付いたはずなのに、
選挙の対抗馬にスキャンダル情報を売りに行く。
そして酒が元で死んでしまう・・・。

ワナジャは女主人に気に入られている事もあるが、
やはり子供の母親であるわけだし、
シャカールにレイプされ子供までできてしまった、
負い目もあるのか踊りの稽古は続けてもらえていた。

女主人はワナジャが子供を預けて出て行く代わりに、
教育や一生の面倒をみる事を話す。
ワナジャは漁村に戻り親友のラチと一緒に、
普通の生活に戻って行く。

 <クチプディ>
 南インドのアーンドラ・プラデシュ州の
 クチプディ村発祥の伝統的舞踊である。

 漁師と言う低カーストの暮らし、貧乏がゆえに、
 酒におぼれていくダメ親父と孝行娘。
 
 地主のバカ息子はしょうがないヤツとしても、
 女主人は権力を振りかざすところはあっても、
 半面、踊りを目指すワナジャには無料で教えたり、
 使用人に対しても暴君である所はなく、
 まぁいい人であった。

 親友のラチは僧侶の娘でありながら身分を超えて、
 ワナジャ一家と普通に付き合っていた。彼女の存在は、
 ワナジャにとっても大きかったに違いない。

 インドの法律でカーストは撤廃された事になってはいるが、
 人々の心の中には依然として根強く残っている。
 この映画でその一端を感じる事ができる。

 レイプされただけでも大変な事なのに、
 未婚で出産しているとなると、結婚は無理だろう。
 中絶しなかった理由は解らないが、
 厳しい選択をしたと思う。肉親もいなくなってしまったし。

 ワナジャのその後は、どうなったかは解らないが、
 予言通りクチプディの名手になっている事を祈りたい。

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【インド映画】 ~ジョダー・アクバル~

2020年06月25日 22時06分59秒 | 映画 / MOVIE

2008年公開の歴史大作で、リティック・ローシャン、
アイシュワリヤー・ラーイ主演。

社会科で習ったインドの歴史にムガール帝国がある。
その中で最も偉大で尊敬されたが第3代皇帝のアクバル大帝である。
アクバル大帝はイスラム教徒であったが他の宗教にも寛大で、
ヒンドゥー教徒やキリスト教徒の女性も妻にしている。

タイトルはジョダーとアクバル。ジョダーはアクバルの第3夫人で、
第4代皇帝ジャハンギールの母である。
(アクバル:1542年生~1605年没、
 ジョダー:1542年生~1623年没。)

歴史大作は3時間を超える物が多く、ヒンディー語も難しい。
現代物ならばヒンディー語と英語をミックスして話しているが、
歴史物はヒンディー語のみでしかも言い回しが古臭い。
まぁ日本の時代劇を観ているような物と考えられたし。

で(笑)過去に何度も映画館で寝落ちしているのだが、
家で観るから大丈夫だった。
同じリティック主演のモヘンジョ・ダロで爆睡してしまい
見知らぬインド人に起こされた悲しい過去がある。

見所は豪華絢爛な衣装と装飾品、城の内部も興味が尽きない。
舞台となるアグラ城、アンベール城、歴史の勉強にもなる。

 

ちなみに上記2枚は、アグラ場内。
アンベール城とアグラ城も一部はセットであるけれど、
そのまま使用できる所は使っていたので、
あ、ここねって感じで観る事ができたし、
またお客様をエスコートする時に使えるウンチクも増えた。
めでたし、めでたし。

  <ストーリー> 

1556年、アクバルは父の第2代皇帝フマユーンが不慮の事故
(麻薬で酩酊し階段から転落)で死んでしまったため、
13歳で即位した。デリー近郊はスール朝の脅威があった。

場面はアクバルの初陣パー二―パットの戦いから始まる。
スール朝の武将ヘームーとデリーの北パー二―パットで決戦となった。
アクバル軍2万、ヘームー軍10万超、軍力の差は歴然としていたが、
敗北寸前の所で、象に乗って指揮を取っていた、
ヘームーの右目に矢が当たり、
形勢は逆転しアクバル軍が勝利した。
ヘームーはアクバルの前に引き出されたが、
アクバルは抵抗できない者を殺す事は出来ないと言い、
摂政のバイラム・カーンが首を撥ねた。

実権を握ったアクバルはラジャスタン州の藩王達に使者を送り、
同盟関係を結ぶように迫った。
戦いを挑んでくる王もあったが、勝利した後も、
アクバルは王を殺す事はしなかった。

アンベール王(現在のジャイプル周辺)の娘ジョダー
(アイシュワリヤー・ラーイ)は、ラタン・シンと婚約していたが、
ムガール帝国と和平を結ぶ事になり、
アクバル(リティック・ローシャン)の妻になる。

ジョダーはアクバルとの結婚にあたり2つの要求をした。
結婚後もイスラム教へ改宗せずヒンドゥー教を信仰する、
ヒンドゥー教寺院を建設して欲しい。
アクバルはジョダーの要求を受け入れた。1562年の事である。

 (今もそうだが)当時はイスラム教徒は侵略者であり、
 野蛮人と言う考え方だったため、その皇帝に嫁ぐ、
 ジョダーは相当怖かったに違いない。
 私はアクバルが異教徒をも受け入れる寛容な皇帝だった、
 と思っていたが、この映画によるとジョダーの要求を飲んだ、
 事になっている。それでも寛容であったことに変わりはないが。

 

 ジョダーはイスラム教の文化と習慣の違いもあり、
 最初はアクバルを受け入れる事ができなかった。映画では、
 どちらかと言うとアクバルの方が歩み寄っている感じがした。
 宗教的な事も含めて全てを受入れてくれるアクバルに対して、
 ジョダーも心を開いて行く。

 この映画の中のアクバルは全く野蛮でなくジョダーに対しても、
 手籠めにするとか、乱暴に扱うとか、見下すとか全くなく、
 ジョダーを暖かく見守って、近づいて来るのを気長に待っていた。
 本当のアクバルがこうであったかどうかは解らないが。

ところが、アクバルの乳母はジョダーを良く思っておらず、
ジョダーの従兄弟のスジャマルに助けを求める手紙を送り、
スジャマルがアグラ城に忍んで来た所をアクバルに目撃させる。
誤解したアクバルはジョダーをアンベール城へ返す。
誤解が解けアクバルはジョダーをアンベール城へ迎えに行ったが、
ジョダーは心を閉ざし帰らないと言う。

 アグラからジャイプルまでは230Km、車で5時間はかかる。
 馬で迎えに行ったアクバルに対してジョダーはつれなく当たり、
 ベッドの真ん中にカーテンを下したのには驚いた。
 アクバルは謝罪したが、許しを得られなかったので、
 カーテン越しに夜を過ごした。涙・・・・。

アクバルはアグラへ戻ると庶民の変装して城下へ視察に行き、
庶民の状況を把握しては改革を行っていく。

そしてムガル帝国では全ての宗教を認める事を宣言し、
イスラム教徒とヒンドゥー教徒の対立を防いだ。
戻って来たジョダーをその印として紹介する。

ジョダーも密かにアラビア文字でアクバルの名前を書き、
アクバルを大いに喜ばせる。
この辺りから二人は宗教や習慣を乗り越え、
真実の愛を育んで行く。

一方、国内でイスラム教徒が反乱を起こし、
スジャマルを騙して仲間に引き入れアグラを向かっていた。
途中でスジャマルは騙されていた事に気づくが、
逃げる所を後ろから矢で射られてアクバルの陣地へ辿り着く。

反乱にスジャマルが加わった事を聞きつけ制止するために、
ジョダーが駆けつけるがスジャマルは死んでしまう。
反乱軍のシャリフッディンからの申し入れを受け、
アクバルは1対1で戦い勝利するが、やはり相手を殺さなかった。

最後にアクバルは人々がお互いの宗教を尊重し合えば、
インドは平和で繁栄すると宣言する。

イスラム教徒であるアクバルとヒンドゥー教徒であるジョダーが、
お互いに愛し合い一つの歴史を作ったのだった。

 このロックダウンの引きこもり中に観た映画で、
 一番良かった~。アイシュワリヤー・ラーイの比類なき美貌は、
 際立って美しかったし、衣装も装飾物も豪華だった。
 リティック・ローシャンはインド人にしては、
 顔立ちがしつこくないので品があるアクバル大帝で、
 二人ともイヤらしさが全くなくて良かったわ~。

 3時間半以上ある歴史的超大作だったが、
 これは本当に超お勧めである。

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追悼 シュシャント・シン・ラージプート。

2020年06月24日 21時34分59秒 | 映画 / MOVIE

1986年1月21日ビハール州の州都パトナー生まれ。
デリー工科大学の学生時代にダンスと演技に興味を持ち、
ムンバイに移り2008年よりTVで活躍。

2013年映画「カイ・ポー・チェ」のオーディションに受かって、
映画デビューを果たした。

インド映画界だけではないと思うが、
血縁関係やコネクションが幅を効かせており、
全く後ろ盾がない人は厳しいようだ。
血縁関係のある俳優に決して実力がないわけではないが、
キャスティングには物を言うとは思う・・・。

最近のニュースによると、
シュシャントの出演シーンをカットしたとか、
しないとかの論争が巻き起こっており、
縁故関係の強い制作関係者が訴えられるようだ。

その辺りでスシャントは悩んでいたのかもしれない。
遺書は見つかっていないようだが、
大体の場合、鬱病の人は計画的ではなく発作的である。
私の身近でも鬱病を患い、同じように悩み苦しみ、
発作的に自ら命を絶ってしまった人がいる。
本人の苦しみの大きさや深さは察する事ができないけれど、
今は、安らかに・・・としか言えない。

私が観た作品を記載しておく。

2013年【インド映画】 ~カイ・ポー・チェ~
2014年【インド映画】 ~PK~
2015年【インド映画】 ~Detective Byomkesh Bakshy!~
2016年インド映画】 ~M.S.ドゥーニー 語られざる物語
2018年【インド映画】 ~ケダルナート ~
2019年【インド映画】 ~チチョレー(邦題:きっとまた逢える)

 

 

私の中では「M.S.ドゥーニー 語られざる物語」。
スポーツ物が好きだからと言う事もあるが、
グラウンドで見せるヒーロー的クリケット選手の姿と、
私生活の姿との対比が良かった。

「カイ・ポー・チェ」と「ケダルナート」・・・・
ちょっと気になってしまった。
この2作品、いずれも死んでしまう役だった・・・。
役者だからそう言う事もあるだろうけど、
6作品中2作品と言うのは多いんじゃないかな・・・。

チチョレー(邦題:きっとまた逢える)は日本でも公開される。
機会があれば観て欲しい。

スシャントの映画、もっと観たかった・・・。

コメント (4)
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追悼 リシ・カプール。

2020年06月23日 21時32分59秒 | 映画 / MOVIE

リシ・カプールは1952年9月4日ボンベイ生まれ。
ボリウッド映画の名門で父はラージ・カプール。
1955年3歳で父の映画にカメオ出演し、
1970年より本格的に映画界へ。

私がインド映画を観るようになったのは1990年代以降なので、
リシ・カプール全盛時ではなかった。したがって、
優しいお父さん役で登場する事がほとんどだった。

2018年に白血病と診断されニューヨークの病院に入院、
1年以上治療していた事も全く知らなかった。
2020年4月30日ムンバイの病院にて死去、67歳だった。

たくさんある出演作品の中で、私が観た作品を記載しておく。

2003年【インド映画】 ~テジーブ~
2007年【インド映画】 ~ナマステー・ロンドン~
2007年【インド映画】 ~オーム・シャンティー・オーム~
2009年【インド映画】~デリー6~
2009年【インド映画】 ~ラブ・アージ・カル(2009年版)~
2012年【インド映画】 ~アグニパト(2012年版)~
2012年【インド映画】 ~スチューデント・オブ・ザ・イヤー~
2012年【インド映画】~Jab Tak Hai Jaan~
2012年【インド映画】~命ある限り~Jab Tak Hai Jaanの邦題)
2012年【インド映画】 ~ Jab Tak Hai Jaan ~ を、もう一度。
2013年【インド映画】~ D Day~

 

 

 

この中で一番記憶に残っているのは「Jab Tak Hai Jaan」。
カトリーナ・カイフ演じるヒロインの母親が、
父親と娘を捨てて愛に生きるために走った最愛の男性役。
ブドウ園で愛をささやくシーンが一番好きである。
「愛してるわ。」「知ってるよ。」
「愛してるよ。」「知ってるわ。」この会話、最高。

ご冥福をお祈りいたします。

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追悼 イルファン・カーン。

2020年06月22日 22時19分59秒 | 映画 / MOVIE

ロックダウンの期間中、インド映画界の名優たちが、
相次いで亡くなった。

イルファン・カーンは1967年1月7日ラジャスタン州の、
ジャイプルのナワーブ(イスラム教の藩主)の家系に生まれた。
ナショナル・スクールズ・オブ・ドラマ(国立演劇学院)で、
3年間演劇を学んだ後、1980年代はドラマでキャリアを積み、
1990年代から映画へ進出する。

なかなか目が出なかったイルファンが有名になったのは、
2006年の「その名にちなんで」である。
これは私も日本で観ていた。
【インド映画】 ~その名にちなんで ~

2007年にはアメリカ映画の「ダージリン急行」に出演。
「ダージリン急行」
「ダージリン急行」を、もう一度

2008年にはアメリカ映画の「スラムドッグ&ミリオネア」に出演。
スラムドッグ&ミリオネア

その後は、
2013年 【インド映画】~ ランチ・ボックス ~(邦題:めぐり逢わせのお弁当)
2013年 【インド映画】~ D Day~
2015年 【インド映画】~ PIKU~
2016年 【インド映画】~ マダーリー ~
2017年 【インド映画】~ ヒンディー・ミディアム ~
2018年 【インド映画】~ カルワーン ~
2020年 【インド映画】~ アングレージー・ミディアム ~

 

    

2018年のカルワーンの撮影後、神経内分泌腫瘍と診断され、
ロンドンの病院に入院しており、再起を待っていた。
2020年ヒンディー・ミディアムの続編とも言える、
アングレージー・ミディアムで復帰し、難病を乗り越えたか・・・
に思えたのだが、4月29日結腸感染症にてムンバイの病院で死去。
53歳と言う若さだった。ご冥福をお祈りいたします。

私の中ではやはり「ランチボックス」が一番印象深い。
コミカルな演技もいいのだが、
心の動きが感じられる作品が好きだ。

 

コメント (2)
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【インド映画】 ~カイ・ポー・チェ~

2020年06月21日 22時05分59秒 | 映画 / MOVIE

先日、亡くなったスシャント・シン・ラージプートの、
2013年のデビュー作である。
私が彼を認識したのは翌2014年のPKだった。
素敵なパキスタン人の青年を演じていたっけ。

何本か観ていた・・・2015年の探偵ビュームケシュ・バクシー、
その後は2016年のM.S.ドーニー、2018年のケダルナート、
2019年のチチョレー(邦題:きっとまた逢える)。
亡くなった報道を見て初めて彼が鬱病であった事を知った。
映画に編集されている部分では当然そんなところは解らないので、
すっごく驚いた。34歳、まだまだこれからだった。
御冥福をお祈りいたします。

インド映画界ではコネクションがない俳優は厳しいらしい。
スシャントもその一人で悩んでいたそうだ。
確かに誰それの血縁関係と言う俳優たちが大多数であり、
全くコネなしでバスの車掌からスターになったラジニカーントは、
そんな事もあって称賛されているのである。
日本でも二世タレントが多いし、仕方ないのかもしれないが。

タイトルの「カイ・ポー・チェ」はグジャラート語である。
舞台はグジャラート州のアーメダバード、
ここでは毎年凧揚げ祭りが行こなわれている。
凧の糸を絡めて相手の糸を切るのだが、
その時に「カイ・ポー・チェ」と叫ぶのである。

  <ストーリー> 

ゴヴィンド(ラージ・クマール・ラーオ)が
スポーツクラブのプレゼンテーションをしているシーンから始まる。
彼はその足で刑務所へ行き出所して来るオーム(アミット・サダ)を
迎える。途中でレストランに立ち寄った二人は、
10年前に死んでしまったイシャーン
(スシャント・シン・ラージプート)の事を回想し始める。

3人は共同でスポーツクラブを始めるにあたって、
それぞれの親戚からお金を借りようとする。
オームは政治家の叔父を頼り寺院の隣の建物とグランドを借りる。

そこでゴヴィンドは数学を教え、
イシャーンはクリケットを教える。
平行してイシャーンは妹の試験の為に、
ゴヴィンドは数学を教えるよう頼む。
最初は乗り気でなかったゴヴィンドだが、
妹のヴィディヤ(アムリタ・プリ)に誘惑され、
やがていい仲になってしまう。

ゴヴィンドは建設中のモールの中に店舗を見つけ、
オームは叔父からさらに50万ルピーを借りる。
イシャーンはクリケットの才能がある6歳のアリを見出し、
コーチを始める。

軌道に乗り始めたかにみえた2001年1月26日、
グジャラート州を大地震が襲い建築中のモールは崩壊してしまう。

イシャーンはアリの住むエリアの住人を
オームの叔父の避難所に避難させるが、
イスラム教徒であったために受け入れを拒否されてしまう。
そこからオームとイシャーンは険悪になってしまう。

オームは叔父の選挙の為に駆り出され店の方は、
イシャーンとゴヴィンドが切り盛りしていた。
インドVSオーストラリアのクリケットの試合でインドが勝った事で、
オームとイシャーンも仲直りをする。そしてイシャーンの
少年クリケットチームがアーメダバードの大会で勝利した。

ところが2002年の選挙でオームの叔父は敗北してしまう。
そしてアーメダバードからUP州のヒンドゥー教の聖地
アヨーディヤへ向かう巡礼者の列車が襲われた事から、
オームの叔父の支持者(ヒンドゥー教徒)は
イスラム教徒を皆殺しにするため、
武器を持ってイスラム地区を襲撃した。

イシャーンは翌日のクリケットの試合の為にアリの家を訪れ、
危険が迫っている事を知ってゴヴィンドを呼び出す。
ところが・・・ゴヴィンドの携帯電話に入った、
妹が妊娠してしまったメッセージを見てしまい激怒。

そこへ暴動で叔父を殺されたオームが叔父の拳銃を持って、
アリ少年と父親を追ってきた。イシャーンはアリをかばったため、
誤ってオームに撃たれて命を落としてしまった。

刑務所から出所したオームを迎えたゴヴィンドは、
オームをモールの店に連れて行く。
そのガラス張りの店内はクリケットグランドに面していた。
ゴヴィンドはオームに息子イシャーンを紹介する。

 スシャントのデビュー作であるが、意外にも彼は、
 激高しやすい熱血クリケット青年役だった。
 これで2016年、クリケットのヒーロー選手を描いた、
 M.S.ドーニーの主演に選ばれたのかも知れない。

 ストーリーを知らずに観てしまったのだが、
 誤って撃たれて死んでしまうなんで・・・・。
 最後は思わず涙してしまった。

 <グジャラート地震>
 2001年1月26日午前8時46分、グジャラート州の
 カッチ地方ブジが震源地、マグニチュード7.7、
 死者2万人、負傷者16万6千人、全壊家屋37万戸、
 半壊家屋72万戸という激甚な災害をもたらした。

 <反ムスリム暴動>
 2002年、ヒンドゥー教の聖地アヨーディアでの決起集会に
 参加したメンバーが乗った列車がイスラム教の暴徒に放火され、
 58人が死亡した。翌日から暴動が多発し死者は800人を超えた。

 アヨーディアはウッタル・プラデシュ州にあるヒンドゥー教の、
 7大聖地のひとつであるが、1992年にイスラム教のモスクが、
 ヒンドゥー教徒によって爆破され、それ以降宗教対立が続いている。
 ヒンドゥー教徒にすると、元々ヒンドゥー教寺院があった場所に、
 寺院を破壊してモスクを建設した、と言う事であるが。
 ラーマヤーナではヒンドゥー教のラーマ神の生誕地である。

 インド各地を訪問している私であるが・・・・
 この地は危ないので未だ訪問していないのである。

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【インド映画】 ~ジャブ・ウィ・メット~

2020年06月20日 21時59分59秒 | 映画 / MOVIE

タイトルはヒンディー語と英語のミックスで、
「私達が出逢った時」。2007年の作品。

これで共演した二人(カリーナ・カプールと
シャヒード・カプール)が恋愛関係に発展したと言う事で、
かなり有名になった恋愛映画。
ちなみに同姓だが縁故関係はなし。

シャヒードが童顔なのでカリーナの方が相当年上かと思ったら、
1歳しか上じゃなかった・・・・。当時26歳。

ヒンディー映画では恋人同士が共演する事も良くあり、
別れた二人の共演も珍しくない。

ちなみにカリーナは2012年にサイフ・アリ・カーンと結婚。
映画界ではカプール一族は名門で、祖父がラージ・カプール、
両親と姉カリシュマも役者。リシは叔父、ランビールは従兄弟。

  <ストーリー> 

ムンバイに住むアディッティア(シャヒード・カプール)は、
会議中にもかかわらず心ここにあらずと言う状態である。
会社を飛び出した彼は結婚式場へ向かう。
GFはアディッティアを捨て、別の男と結婚してしまった。

心に穴が空いてしまったアディッティアは現実から逃避し、
目的もなくそのまま列車に飛び乗ってしまう。

その列車にギート(カリーナ・カプール)が乗り込んでくる。
ギートは口から先に生まれて来たような女子で、
お喋りが止まらず閉口したアディッティアは、
途中で下車してしまう。

それを見つけたギートはアディッティアを追いかけ、
列車に置いてきぼりを食らってしまう。
自分が勝手に降りたくせにアディッティアのせいにするギート。
仕方なくアディッティアはタクシーを拾い、
次の駅まで送っていった。しかし、
そこでもギートは(馬鹿なのか?)
水を買っていて列車に乗り遅れてしまう。

そこでアディッティアを見つけ、
ようやく二人は自己紹介をする。
夜の町を歩き営業していたホテルに入るが・・・・
なんと売春専門のホテルだった。
しかし警察の手入れが入り追い出されてしまう。

 インドにこんなホテルがあるのか???
 チェックインの時に2時間か?3時間か?聞かれ、
 支払いは現金のみ・・・・・。初めて知った・・・。

二人はバスや車を使ってなんとか、
パンジャーブ州のギートの家に辿り着く。
そこではギートの幼馴染との結婚の準備が進んでいた。
ギートは列車に乗り遅れたのを助けてくれたと説明し、
アディッティアも滞在する事になる。
しかしギートはマナーリに住むアンシュマンの事を愛しており、、
アディッティアを伴って家を飛び出す。

マナーリまで送り届けたアディッティアは、
ギートを愛し始めていたが別れを告げてムンバイへ戻る。

9カ月後・・・アディッティアの会社は以前より業績を伸ばした。
TV報道を見たギータの家族がアディッティアの会社にやって来て、
ギートを返してくれと言う。あの後、戻っていないらしい。
アディッティアは10日間の猶予をもらい、
アンシュマンに会う為にマナリーへ向かう。

9か月前・・・アディッティアと別れた後、
ギートはアンシュマンに逢ったが、アンシュマンは、
家族や周囲の手前ギートと結婚する事は出来ないと、
突き放していたのだった。傷心のギートは修道女に誘われて、
シムラーの学校で教師になっていた。

 

シムラーでギートに逢ったアディッティアは、
ギートの家に連絡する。アディッティアは、
ギートとアンシュマンと一緒にギートの家に向かう。
そこでは・・・ギートとアディッティアの
結婚式の準備が整っていた。

アンシュマンと結婚すると言う事を言い出せないギート。
そのまま2日後に結婚式が行われる事になった。

ギートはアンシュマンと話すが、アディッティアとの思い出が、
フラッシュバックして自分が愛しているのは、
アディッティアだったと気づく。



 もう・・・2回も振られるのかアディッティア・・・。
 と思ったけどハッピー・エンドで良かった。

 前半はギートのマシンガントークに、
 傷心のアディッティアが可愛そうになったけど、
 後半は普通になってた。

 アンシュマンとの事を家族になかなか言い出せない所は、
 イライラしたわぁ。でも言わなくて良かった。

 評判に違わぬいい映画だった。
 後世に残る(もう後世か?)1本である。

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【インド映画】 ~ファントム~

2020年06月19日 22時22分59秒 | 映画 / MOVIE

2015年のスパイ・アクション映画。

ストーリーは全くもって真面目で、
インド映画によくあるロマンスは皆無。
これほど匂わせのない作品は珍しい、
普通であれば(不要と思われても)
サイフ・アリ・カーンとカトリーナ・カイフの、
ロマンスがあるはず。その上、歌も踊りも全くない、
新しいタイプのインド映画だったが、
インド人は満足しないんだろうと思う。

  <ストーリー> 

シカゴ:後続車から因縁をつけられたダニヤル・カーン
(サイフ・アリ・カーン)は男を追いかけ、
橋の上での乱闘から男を川に落とした。
男を行方不明だがダニヤルは殺人罪で有罪判決を受けた。

場面は変わって6カ月前のデリー、インド諜報機関(RAW)。
テロの情報を得たRAWは首謀者4名を抹殺するために、
元兵士でリタイヤしているダニヤルに接触する。
ダニヤルはパキスタンとの戦闘で部下を死なせてしまった
責任からリタイヤしていたが、
前任の階級で復職する事で任務に同意する。

最初の標的はロンドンにいるサジッドだった。
指示されたクリケット会場にセキュリティ・エージェントの
ナワーズ(カトリーナ・カイフ)が現れ協力する。ダニエルは、
サジッドを追い自宅で爆破を起こし任務を完了した。

シカゴ:刑務所に収監されたダニヤルは、
服役中のターゲットのデーヴィッドを毒殺。その後、
川に落として殺してしまったとされていた相手が、
生きている事が解り釈放された。芝居だったわけだ。

ロンドンに戻ったダニヤルはナワーズに連絡を取る。
そしてパキスタン国内にいる2名を抹殺するために、
シリアを経由してパキスタン入国する。

そこで、彼らは地元のレストランのオーナーと
REWのハリド(ミダットカーン)の協力を得て、
集会で使用するマイクに爆弾を仕掛けて演説者を殺害しようとしたが、
上手く起爆せずに失敗。ダニヤルは追跡して射殺した。

服役中のターゲットを抹殺するためにナワーズは、
往診する医師のクリニックで働く老女に協力を求めた。
彼女の息子はジハードの自爆テロによって命を落としていた。
彼女は医師の注射液を毒薬とすり替え、
往診した医師が毒薬を注射した事で殺害に成功。
その後、老女は自殺してしまった。

パキスタン国内に検問が敷かれたため、
ダニヤルと ナワーズは海路で逃亡する指示を受け、
漁船で公海へ向かったが途中でパキスタン海軍に見つかった。
二人は海中に潜ったが銃撃を受けダニヤルは死亡。
ナワーズは救出に来た潜水艦に救助された。

ムンバイのタージマハルホテルの前に戻ったナワーズは、
見知らぬ老人のチャイ屋からチャイをもらう。
老人の息子はタージマハルホテルで働いていたが、
テロの犠牲になっていたそうだ。

 後半、特にダニヤルが銃撃されて死亡してしまうところは、
 なんだかあっけなかった・・・・。

 ヒーローが死んでしまうと、なんか悲しいね。
 ヒロインまで死なせるわけにはいかなかったんだろうけど。
 サイフとカトリーナの持ち味は出ていなかったけど、
 こう言うストーリーなんだと思う。
 軽やかなラブストーリーでもコメディでもないし、
 確かにダニヤル自体にもこれと言って個性はなかったが。

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ゼリーを作ってみた。

2020年06月18日 22時13分59秒 | デリーNCR / DELHI NCR

引きこもり生活を続けていると外出していないので、
ネタは必然的に映画と料理になる。
気温が40℃を超えて食欲もなくなっているので、
手間がかかる物は作る気持ちが起こらない。

で、ゼリーである。実は引きこもり期間中に2回、
作ったのであるが、どうにも固まらなかった。
そこで違う会社のゼリーの素で再度やってみた。

最初に作ったのはコチラ。

説明書きに標準的なティーカップ3杯分の水・・・
と書いてあったので標準的って?? と思い、
日本なら180cc位か?と500cc位でやった。
しか~し! 固まらなかった。 
そこで300ccやったが・・・固まらなかった。
結論として、これはゼラチン使用でないからだと、
思う事にした。

箱の左上にも明記してあるが100%ベジタリアンである。
右上の黄色い丸印はベジタリアンマークだ。
インドではベジタリアン向けに食品はほとんどマークがある。
緑色の□の中に●印があればベジタリアンで動物由来の材料は
使用されていない。

そこで次にこのノンベジタリアンマークのある、
ゼリーの素を使用して作ってみた。
赤色の□の中に●印があれば動物由来の材料を使用している。
つまり、ゼラチンである。豚由来。

まぁインド人の場合、イスラム教徒は豚を食べないし、
ヒンドゥー教徒であっても豚は汚れているからと言って、
食べない人がほとんどであるが。昔、日本土産のゼリーを
食べてるインド人にゼラチンは豚だよって言ったら、
困った顔してたけど・・・・笑。

さて、こちらには500ccとしっかり書いてあった。
これなら大丈夫だろう。

初めに250ccの熱湯にこの粉末を入れて混ぜる。
そこに更に250ccの水を入れて混ぜる。
適当な容器に入れて粗熱をとって冷蔵庫で冷やす。

固まった。かなり固い・・・・。

と言うわけでノンベジタリアンマークのゼリーの素がいい!、

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【インド映画】 ~ニールジャ~

2020年06月17日 22時29分59秒 | 映画 / MOVIE

2016年公開のノンフィクション映画。
1986年9月5日に起きたハイジャック事件に基づく。

パン・アメリカン航空73便はインドのムンバイから、
パキスタンのカラチ、当時の西ドイツのフランクフルトを経由し、
ニューヨークに向かう予定だったがカラチ空港で整備中に、
アラビア語を話す4人の武装した犯人によって、
ハイジャックされた。

乗客乗員379名のうち43名が殺害され、
120名が重傷を負った。(史上2番目の被害)
テロ組織アブ・ニダルの犯行であった。

タイトルは客室乗務員ニールジャ・バーノットの名前で、
乗客を救うために犯人に撃たれて死亡した。

ニールジャ・バノットは1963年チャンディーガル生まれ、
ボンベイで育ち大学を出てからモデルとなった。

勇気を称えインド軍事部門での最上級勲章が贈られている。
女性で初、最年少での受章。切手にもなった。
またアメリカ、パキスタンからも表彰されている。、

 

今から34年前である。ショートカットのインド人女性は、
ほとんどいなかっただろう。現在でもかなり少ない。
22歳でアメリカの航空会社のパーサーになると言うのは、
性格も良かった上に頭も相当良かったに違いない。

劇中に出てくるがカタールの首都ドーハに住むインド人と、
2ヶ月ほど結婚して事があるらしく、離婚する勇気のある
女性は相当珍しかったに違いない。今でもごく少数。
そしてモデルと客室乗務員と言う二足のわらじを履いていた、
しっかりとした自分を持った自立した女性だったと思われる。

  <ストーリー> 

1986年9月4日夜、事件前日。
カラチ:空港を下見する一人の男。
その足で食堂へ行き大きな荷物を受け取る。、

ボンベイ:ニールジャ(ソーナム・カプール)は、
家のパーティーに駆けつける。
彼女はモデルからパン・アメリカン航空の客室乗務員になり、
ムンバイ➡カラチ➡フランクフルト➡ニューヨーク便に
乗務する予定で空港に向かった。

カラチ:荷物を受け取った男は4人の仲間が待つアジトへ向かい、
そこで拳銃、自動小銃、手榴弾を分配した。
空港へは職員を装って問題なく入った。

1986年9月5日午前6時頃、事件当日。

ムンバイを飛び立ったパン・アメリカン航空73便は、
カラチ空港に到着していた。武装した4名のテロリストは発砲しながら、
73便に乗り込んだ。ボーイング747は2階にコクピットがあり、
ハイジャックの一報を受けたパイロットは天井の脱出口から脱出。
テロリストは2階席の乗客を1階席に降ろした。

 犯人同志はアラビア語で会話し、
 ニールジャに片言の英語とヒンディー語で指示。
 私が観た映像はアラビア語部分は英語の字幕が出た。

パイロットがいない飛行機を乗っ取った犯人は、
管制室に要求を伝える事ができず、計画が狂い興奮状態に陥った。
30分以内にパイロットを連れてこなければ乗客を殺すと脅し、
まずアメリカ国籍のインド人男性を殺害した。

その後、全員のパスポートを集めるよう客室乗務員に指示した。
二ールジャは機転を利かせアメリカ以外のパスポートだけを集めさせた。

 犯人達はほぼアラビア語しか解らないようで、
 乗客への二ールジャの英語とヒンディー語のアナウンスも、
 気づいていなかった。少なくとも英語が出来ないと
 テロリストにもなれないと思った。犯人はパレスチナの
 アブ・ニダル機構で、パキスタンのカラチの話なのに、
 ウルドゥー語も理解していないようだった。
 ちなみにウルドゥー語とヒンディー語は似ている。
 
 最終到着地がニューヨークなのでアメリカ人乗客がいないと
 オカシイ気もする。(実際には43人の乗客がいた。)

アメリカ人がいなかったため仕方なく犯人は、
イギリス人乗客を前面に連れ出した。

 どこまでが真実なのかは解らないが、
 機内にはパンナムの通信関係の、
 インド人スタッフも乗っていたが、
 犯人の呼びかけには手を上げず、
 地上からの交渉担当者からの情報で、
 ようやく管制塔とのやり取りのため、
 コクピットへ向かうと言うのは、
 会社としての対応を疑われる。

交渉が上手く行かすに、このスタッフは、
逆上した犯人に射殺されてしまったが・・・
これで交渉がさらに難しくなってしまった。

 犯人グループも統制が取れておらず、
 仲間同志での小競り合いしたり命令に従わない行動をとるなど、
 どうなのか? と思う所が多かった。

1986年9月5日午後8時頃、
燃料が少なくなったため機内の照明が暗くなり、
空調が止まった。

1986年9月5日午後9時55分、
機内の電源が切れ真っ暗になった。
ニールジャは非常口を開き乗客を逃がし始めた。
犯人は突入の合図と勘違いし無差別に銃撃を始め、
機内で手榴弾を爆発させ始めた。

ニールジャは子供を誘導しようとして盾になり、
犯人に銃撃されてしまった。

犯人4人は重傷を負ったものの全員が逮捕された。
この後、パキスタンで裁判にかけられ、
ほぼ終身刑になったが2008年に釈放され、
行方が解らなくなっている。

1986年9月7日、ニールジャの23歳の誕生日。
遺体はムンバイに戻った。

 テロリストは訓練されている感じがしなかったが、
 30年前は情報の入手も難しかったのだろう。
 それにしても機体の構造や設備について知らなさすぎる。

 寄せ集めのメンバーで行き当たりバッタリに行った感が、
 いなめない・・・・。

なお犯人の要求は、キプロス行きとキプロスで投獄されている、
パレスチナ人2人、イギリス人1人、レバノン人1人の釈放。
キプロス政府は拒否したが犯人には伝えられなかった。

 インド人俳優のアラビア語レベルについては解らない。
 録音された正しいアラビア語を後から当て込んでいる
 のかもしれない。

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【インド映画】 ~ジンダギ・ナ・ミレギ・ドバラ~

2020年06月16日 22時25分59秒 | 映画 / MOVIE

2011年公開で、男三人の友情の旅物語である。
タイトルはヒンディー語で「人生は二度とない」。

リティック・ローシャンと言えばダンスの名手、
そしてアクション物と言う印象であるが、
こういう普通の青年役もやってたんだね。

  <ストーリー> 

カビール(アバイ・デオール)がナターシャ(カルキ・ケクラン)に
プロポーズをしているシーンから始まる。

カビールは友人のイムラン(ファルハーン・アクタル)と
アルジュン(リティック・ローシャン)と
3人で3週間のスペイン旅行を計画していた。

アルジュンは株式ディーラーで仕事が忙しく
乗り気ではなかったがロンドンから参加、
イムランはスペインに住んでいる実の父親で
画家のサルマンに会う事も計画している。
3人はバルセロナで集合しコスタブラバ、
セビリア、パンプローナへ向かう計画だった。

バルセロナを出てすぐにアルジュンが仕事を始め、
イムランが電話を取上げて捨ててしまった事から、
雰囲気が悪くなってしまう。
アルジュンが前のGFと別れた原因も、
実はお金を優先する考え方に嫌気がさしたからだった。
そしてイムランと浮気をした事も
2人の関係がギクシャクしている理由だった。

カビールがダイビングをやろうと言い出し、
インストラクターのライラ(カトリーナ・カイフ)と出会う。
アルジュンが最初に目をつけていたのだが、
イムランがちょっかいを出す。

水が怖かったアルジュンだったがライラの指導で、
恐怖心を克服し信頼が増していく。

4人は打ち解けて一緒に食事をするようになり、
カビールが一緒に旅をしないか?と提案する。
ライラは翌日のトマト祭りに3人を誘う。

3人はブニョールで開催されたトマト祭りに参加し、
イムランはライラの女友達と親密になる。
アルジュンとライラは恋に落ちている事に気づく。
ナターシャはカビールの行動に不信感をつのらせ、
様子を見にやってくる。

ナターシャを空港に送って3人はセビリアへ向かう。
スカイダイビングをした後、
バーでいたずらを仕掛けて警察のお世話になるが、
イムランが父親のサルマンに電話で助けを求めた。
イムランの父親は3人を拘置所から救い自宅に連れて行く。
そこでイムランに家庭に責任を持たない考え方を話し、
イムランはショックを受けながらも受け入れる。

次に3人はパンプローナの牛祭りに参加する事にした。
カビールはナターシャに成り行きでプロポーズしてしまったが、
本当は結婚したくない事を二人に告白する。。
サプライズでライラがアルジュンに逢いにやって来てくる。

牛祭りは死者が出るほど危険で、生きて帰れたら・・・
イムランは書いていた詩を公表する事を誓い、
アルジュンはライラとモロッコに行く事を誓い、
カビールはまだ結婚したくない事をナターシャに告げる事を誓った。

そして・・・アルジュンはモロッコでライラと結婚式を挙げる。
カビールとナターシャは・・・結婚していなかった。

 インド映画は外国でロケする事もあるが、
 どうもスペインは珍しいらしい。
 それぞれの街並みも美しかったし、
 海や自然も美しかった。

 まだ結婚したくないのに結婚する事になってしまった、
 カビールはナターシャと仕切り直し。
 お金に振り回されていたアジュルンはライラと結婚。
 実の父親に初めて会い家族に対する考え方を聞いた、
 イルファンは詩人となる。
 旅行の前後で人生が変わってしまった3人。

 人生について考える・・・・。コロナ渦の現在、
 否応がなくとも考えざるをえないのであるが、
 普通の人生においてはなかなか時間が取れない。
 人生をリセットして、
 2009年にインドへ移住した私であった。
 今は誰の為でもなく、誰に左右も支配もされない、
 人生を送っているのは幸せと言える。

 そう思わないとねっ!

コメント
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