スキー場を舞台にした東野圭吾の推理小説で、
殺人の容疑者となってしまった大学生の脇坂竜実は、
自分のアリバイを証明するために一人の女性を捜す。
里沢温泉スキー場シリーズの3作目で、
1作目、2作目と異なりスキー場の人々が中心ではないが、
パトロール隊の中心人物である根津と千晶も登場し、
二人の関係にも動きがある。
東京の三鷹市で80歳の福丸陣吉が殺された。
容疑者として福丸老人の愛犬の散歩のバイトをしていた、
脇坂竜実が浮上する。
殺人の時刻に竜実は一人でスノーボードに行っていたが、
そのアリバイを証明できるのは・・・・
竜実がスキー場で写真を撮ってやった女性スノーボーダーだ。
名前も知らないその女性が翌日から里沢温泉スキー場へ行くと言う、
その一言を手掛かりに竜実は親友と二人で里沢温泉へ向かう。
スキー場で一人の女性を捜すと言うのは不可能に近い。
ゴーグルしているから顔も判らないし、
似たようなウエアなどいくらでもある。
事件現場の状況から竜実が犯人の最有力であり、
身柄を拘束されたら無実を証明するのは難しい。
死に物狂いで女性を捜す竜実。
東京から竜実を追って刑事がやって来る。
どうなる!竜実!!