ひよりの音楽自己満足

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桜庭統さん 16

2008-12-29 07:32:35 | 桜庭統さん
 2008年も素晴らしい作品を次々と発表されている<桜庭統さん>。その数々の新作の中から今回親切なお方から薦めていただいたのが、11月に発表された「ヴァルキリープロファイル -咎を背負う者―」のアレンジアルバムです。
 元のソフトのストーリーはというと・・・親友アンセルとともに戦場を渡り歩く傭兵ウィルフレド。幼い頃に戦争で父を失ったウィルフレドは、父とともに戦地へ赴いた兵士から、父は戦乙女に選定されたことを知り、その証拠として一枚の白い羽を渡される。戦争に召集されることは武人として大変な名誉ではあるものの、父を失ったウィルフレドは稼ぎ手がいなくなったために、貧困に苦しみ、妹が死に、父を連れ去った戦乙女への憎悪が深まっていった。
 人間界ミッドガルドでは戦乙女に選定されたものは神の兵士エインフェリアとして神界ヴァルハラに招かれるのだとか。そこでウィルフレドは自らがエインフェリアとなって父を連れ去った戦乙女に復讐すべく、エインフェリアとなるために武功を求めて親友アンセルとともに戦場へ。白い羽を握りしめて・・・というものです。
 アルバム1曲目は「聖なる死への叙事詩」。ゆったりしっとりとはじまります。スケールの大きな壮大な悲しみの抒情曲です。美しくも切ないピアノソロに心をうたれます。
 2曲目は「A pronouncement from Hel」。いきなりアップテンポではじまるパワフルなハードロック調の曲。スリリングでメロディアスで迫力があってかっくいいっす。中盤では変拍子炸裂!さらにダークな場面も。終盤はドラム叩きまくりでめっちゃ盛り上がります。ラストはアヴァンギャルドっぽいオルガンソロでFin。
 3曲目は「形見のオルゴール」。ゆったりとした優しいピアノの音色からはじまります。美しくほのぼのとした感もあって、うっとりと聴きほれてしまいます。終盤では迫力を感じるダイナミックな演奏も。
 4曲目は「An abyss of Niflheim」。いきなりのパワフルなサウンドからはじまります。メロトロンのような音色のリフです。もちろんそのソロも。ド迫力のサウンドと静かな流れが交互に現れて。スリリングな展開です。
 5曲目は「絶望の賛美歌」。ゆったりと暗く重い雰囲気からはじまります。悲しい抒情詩ですね。終盤では壮大なスケールでドラマティックな展開に。ラストはしっとりとFin。
 6曲目は「紫黒の殱弾」。ド迫力のパワフルなオーケストラサウンドからはじまり、アップテンポのリズムにのってメロトロンサウンドが響き、ズンズンと重い感じながらもスリリングに展開していきます。
 7曲目は「大蛇の眠れる情景」。ピアノのゆったりとしたリフから静かにはじまり、メロトロンサウンドが響き、叙情的な雰囲気に。美しいも哀しいドラマティックなバラードですね。
 8曲目は「迫り猛る狂乱」。スリリングなピアノとガットギターのリフからはじまるアップテンポのアコースティカルな曲。めっちゃテクニカルなスパニッシュ調の展開、緊迫感があります。
 9曲目は「非常線抜刀ストリーム」。オルガンのグリッサンドからはじまるアップテンポのメロディアスなハードロック。空を飛んでいるかのような爽快感もありますね。中盤ではアグレッシブなオルガンソロも。ここでもメロトロンサウンドがいい味だしてますね。
 10曲目は「恩情の記憶」。ゆったりとおだやかにはじまる、優しくほのぼのとした心温まる曲。
 11曲目は「暴力権力強制力」。パワフルにはじまるハイテンポのアグレッシブなハードロック。超攻撃的でスリリングですね。テンポチェンジもありどんどん展開していきます。オルガンソロもふんだんに。
 12曲目は「安堵と苦悩の胎動」。 ゆったりと静かにたおやかにはじまる、美しいドラマティックなバラードソング。涙してしまいそうなくらいのめっちゃ感動的な曲です。
 メロトロンをふんだんに用いた情緒あふれる曲も多く、懐かしさというかしっとりとした感覚もあじわえますね。もちろん攻撃的なロックもあり、全編を通してバラエティに富んだ聴き応えのある内容です。

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