ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

12.2.25 月兎 /つきうさぎ

2012-02-28 06:21:05 | ライブレポ プログレ2012-2013
◇ 2012.2.25 新宿Crawdaddy Club
 しっとりとした美しい叙情シンフォプログレバンド<月兎>。2000年に結成されるもずっと音源発表がなく、これほど素晴らしいバンドなのになぜ?って不思議に思っていましたが、2010年に10周年を迎えついにCDが!2011年5月にやっと発売されました。これがまた素晴らしい出来栄えで大満足!発売を機にどんどんライブやってほしいなぁ~って日程発表をずっと楽しみにしていました。そして11月のライブの際に2012年はまず2/25に新宿でライブとのことで昨年から待ちかねていました。
 <月兎/つきうさぎ>。メンバーはギター<村上常博さん>、ベース<小林尊也さん>、キーボード<SUMさん>、ドラムス<ツッシーさん>、そして女性のヴォーカル&フルートの<麗奈/レイナさん>の5人です。

 さて当日。第4土曜で休みながら仕事になってしまって、開演予定時間の19時に間に合うように仕事を終えて新宿へ。ここは歌舞伎町のいかがわしい通りを呼び込みや押し売りを振り切って早足でいかなきゃいけないのがめんどいんだわ。かといって遠回りはなおさらめんどいし。そこを抜けると今度はホストクラブばっかり。自分のようなブサイクなオッサンはあきらかに場違いだわ。で、お店にたどり着くともうすでに大賑わいでした。

 前バンドが終わってメンバーの皆さんやお店の方々がセットチェンジを。ここのお店はステージ幅がやや狭めなのでちょっと窮屈そう。すると麗奈さんもステージへ。やはり今回は狭いこともあってかいつものエレガントなお姫様ドレスではなく黒のフリフリミニスカ&パンツスタイルで、トップスも黒ですがピンクのレースのショール(?)をまとって。華やかなドレスすがたを見れないのは残念ですけど、でもやはり美しい・・・見とれてしまいました。
 ステージは向かって左にSUMさんのキーボードセット、そのやや斜め後方にナチュラルボディのJAZZベーを抱え、阪神の黒ユニフォーム姿の小林さん。隣には1タム1バスセットのツッシーさん。今日はメガネをかけておられて。ただ席からだとドラムセットがよく見えないんですね。そしてステージ左には黒のアーム付レスポールを抱えた村上さんが。

 20時7分頃、「こんばんは!月兎です。宜しくお願いします」って村上さんが挨拶を。大拍手大歓声です。そしてパワフルなドラムフィルからはじまった1曲目は「Castle」。昨年11月のライブで初披露されたちょっぴりPOPなノリノリの曲。ギターとキーボードがメロディアスで明るく爽やかなリフを。そしてアップテンポのノリノリモードになってギターのヘヴィリフにのって力強い伸びやかなヴォーカルがはいって。ドライブ感たっぷりでめっちゃかっくいいっす。サビではSUMさんがコーラスをいれて。中盤ではミドルテンポでメロトロンサウンドがながれて雄大な感じに。そしてアップテンポのノリノリのリフがはいってサビへ。その後、一旦止まってピアノの美しいリフがしっとりと、ギターのヴァイオリントーンの音色がゆったりとながれ、フルートのメロウでほのぼのした感じのフレーズが。そしてギターのヘヴィなリフがパワフルなドラムとともにはいって、ドラムが叩きまくって盛り上がって、エモーショナルなギターソロへ。終盤ではアップテンポでヴォーカルの綺麗なスキャットがながれ、ギターがメロウなフレーズを奏でて、ユニゾンのブレイクリフをキメて。

 「ありがとうございます」って麗奈さん。この曲は村上さんがある小説を読んでインスピレーションを受けて作曲されたそうですが「私のところにきてまた違う世界になった」って麗奈さん。コンセプトで企画中でpart4くらいまで検討されているとか。そして麗奈さん、お客さんに「もしうるさかったら耳ふさいでくださいね」って爆笑!

 2曲目は「深海に咲く花」。パワフルなリフからアップテンポでダイナミックにはじまって、ミドルテンポのギターのヘヴィリフとアップテンポのノリノリドライブモードのリフが交互に。麗奈さんはしゃがんでます。そしてバンドリフとギター・キーボード・ベース・ドラムのフィルと掛け合いのように展開し、アップテンポの明るく楽しいリフがながれて。その後ピアノリフがゆったりとながれ、フルートが哀愁ただようフレーズを奏でて。そしてしっとりと叙情的なヴォーカルがはいって、それが徐々に盛り上がって、サビではヘヴィなリフとともに力強く歌い上げて。その後一旦止まってピアノのテクニカルなリフがリズミカルにながれ、囁くようなヴォイスが。そしてパワフルに盛り上がって力強いハイトーンスクリーミングを。凄いっす!中盤ではアップテンポのギターとキーボードのユニゾンリフからギターのアグレッシブなソロ、続いてテクニカルなシンセソロがスリリングに展開して。その後ギターとキーボードのユニゾントリルリフから、アップテンポのノリノリドライブモードとミドルテンポのヘヴィリフが交互に。終盤では一旦とまったあと、ギターのメロウなアルペジオリフがながれ、フルートの伸びやかな音色がしっとりと響き、たおやかに浮遊感たっぷりに。その後のびやかなヴォーカルがはいって雄大にドラマティックになり、ほのぼのした感じの明るく爽やかなスキャットがながれて。ラストはギターの綺麗なトリルリフから劇的に盛り上がって、ドラムも叩きまくって。

 「ありがとうございます」って麗奈さん。「次の曲は昨年発売されたCDに入っている曲で・・・」って麗奈さん。ところが「じゃないでしょ?」って村上さん。お二人でセットリストを確認されて村上さんの勘違いと判明。「すみません」って村上さん。「コミュニケーションブレイクダウンって言葉もありますが・・・」って麗奈さん。ここで麗奈さん、給水タイムです。

 3曲目は「天空への小恋歌(マドリガル)」。キーボードのハープシコード風の音色のリフからゆったりとはじまって、ドラムがシンバルロールで盛り上げ、しっとりと美しいヴォーカルが叙情的に。そしてミドルテンポのドラムがはいって、徐々に盛り上がって、サビではドラマティックに力強く歌い上げて。中盤ではフルートの音色がしっとりと伸びやかにながれ、そこに村上さんが隣に寄り添ってエモーショナルなソロを。終盤一旦ドラムがとまってヴォーカルがアカペラで美しい歌声をしっとりと響かせ、そしてミドルテンポでパワフルなドラムとヘヴィなギターリフがはいって盛り上がっていって力強く歌い上げて。ラストはドラムが止まってピアノがしっとりとしたリフレインをゆったりと奏でて♪ダーン!って衝撃的な音が。

 「ありがとうございます」「次がもうラストの曲で・・・」って麗奈さん。「えぇ~!」って驚きのお客さん。「1曲1曲が長いんであっという間に終わっちゃう」って爆笑!でここでメンバー紹介です。「オンキーボード&コーラス、SUM!」大拍手です。「他のメンバーにコーラスをお願いすると抵抗するんですけど、SUMさんはちゃんとこなしてくれて」って麗奈さん。「オンドラムス、ツッシー!」大拍手です。「何か話すことある?」って麗奈さんが尋ねますが首を振って。「ハニカミ屋さんなんです」って麗奈さん。「虎を愛する、オンベース、小林尊也!」大拍手です。本日の新ユニフォームは本日購入されたとか。でステージ衣装をこのユニフォームかYESのTシャツかどちらにするか迷ったそうで。するとここで村上さんがYESの曲をちょこっと弾いて。ところが麗奈さんが「うるさい!MCやってるときは音出さない!」って。大爆笑!「なんで年長のお兄ちゃんにこんなこと言わなきゃいけないの」って。「すいません」って村上さん。「叱られてんの」って後方の客さんからひやかしが。「オンギター&もろもろ、村上常博!」大拍手です。最後は「歌うたってます、麗奈と申します」って大拍手!

 本編最後となる4曲目は「Angel」。シンセとギターのミステリアスなリフからレッドライトのなか、オールフリーインプロ弾きまくり&叩きまくりドラムのカオス状態に。そしてミドルテンポのパワフルなリズムがはいって、ギターとキーボードがヘヴィでダークなリフを。その後一旦止まって、キーボードのクリスタルサウンドのリフをバックにしっとりとしたヴォーカルが。ギターのアルペリフもはいって、ほのぼのした感じのなか、ズンズン響く躍動感のあるベースリフにのって歌い上げて盛り上がっていって。そして一旦ドラムが止まって、メロトロン風サウンドが響き、しっとりとしたヴォーカルがはいって、キーボードリフをバックにメロウにドラマティックに歌い上げて。その後一転ギターの軽快で爽やかなカッティングリフからダンサブルなリズムをバックにフルートのリズミカルなソロが。続いては明るく爽やかなシンセソロで、途中からフルートが加わってハーモニーや、ギターが加わってユニゾン、そしてブレイクリフが。中盤ではミドルテンポでヘヴィなリフが叩きまくりのドラムとともにパワフルに。それが一旦止まって、ギターのメロウなアルペジオリフがゆったりとながれ、クリスタルなキーボードリフをバックにしっとりとしたヴォーカルがはいって、フロアタムの力強いリズムとともにダイナミックに盛り上がっていって、そして力強く伸びやかなスキャットが。終盤ではギターがエモーショナルなフレーズを奏で、キーボードとユニゾンで。そしてフルートが力強くメロディを奏でて。ラストは劇的に盛り上がってドラマティックなエンディングを迎えます。「キーボード、SUM!」「ベース、タツヤ!」「ドラムス、ツッシー!」「ヴォーカル、麗奈!」「ギター、村上でした、どうもありがとう!」って。

 曲が終わると大拍手大歓声!「どうもありがとう!」って村上さん。メンバーの皆さんはお辞儀をして、そして拍手のなか、麗奈さんのみ客席を通って楽屋へ。場内はアンコールを求める手拍子が鳴り響いて。すると程なく麗奈さんがステージに戻って大拍手大歓声で迎えられます。「アンコールやらせていただきます」って村上さん。麗奈さん、曲をはじめようとしますが、皆さんチューニング中なので、麗奈さんは曲の説明を。「夢を抱いて旅立つ女性を静かに見送る男性」って。「昔はこの逆なんですけど、最近では逆になってるからちょうどいいかな」って。横浜の海を見ながら作詞されたそうで。で、メンバーの様子を見て「まだかな?いいかな?」って。

 オーラス5曲目は「月に眠る」。パワフルなドラムフィルからゆったりとほのぼのした感じのリフがドラマティックにながれ、オルガンサウンドが響き、ギターのヘヴィリフがはいって。それが一旦止まって、ギターが幻想的なハーモニクスリフを奏で、しっとりとしたヴォーカルがはいってゆったりとギターのアルペジオリフをバックに美しい歌声を響かせて。そしてパワフルなドラムがはいって徐々に盛り上がって、サビでは力強くドラマティックに歌い上げて。中盤ではフルートがリズミカルなリフからソロを。そしてブレイクリフからギターが伸びやかなメロディを奏で、キーボードとテクニカルなユニゾンリフをキメて。その後一旦止まってからギターのアルペジオリフとフルートのしっとりとしたフレーズがながれ、シンバルロールからしっとりとしたヴォーカルがはいって、パワフルなソラムから徐々に盛り上がって力強く歌い上げて。終盤ではパワフルでスリリングなリフからゆったりとしたヴォーカルが。そしてキーボードリフからパワフルなドラムがはいってゆったりと雄大な感じでダイナミックに盛り上がって、ラストはユニゾンのテクニカルなリフをキメてFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「どうもありがとうございました!ヴォーカル、麗奈!キーボード、SUM!ベース、タツヤ!ドラムス、ツッシー!ギター、村上でした」」って村上さん。メンバーの皆さんはお辞儀をして拍手のなか、客席を通って楽屋へ。すると客席が明るくなってライブ終了。時計を見ると21時2分。1時間弱のとっても素敵なライブでした。
 叙情的でドラマティックに展開する素敵な楽曲に、ビブラートを効かせた美しくも力強い歌声と、メロウでテクニカルでパワフルな演奏にめっちゃ感動!それだけに50分では物足りないくらいっす。あとドラムの位置の関係でツッシーさんの華麗なスティックさばきがよく見れなかったのもちと残念。次のライブ日が発表されるのを楽しみにしています。

12.2.19 TEE

2012-02-25 07:03:10 | ライブレポ プログレ2012-2013
◇ 2012.2.19 吉祥寺Silver Elephant
<2ndアルバム レコ発LIVE!>
“世界の様々な風景や情景を音で表現する”という壮大なコンセプトをもつフルート・プログレッシブ・ロックバンド<TEE>。メンバーはリーダーのキーボード・プレーヤー<米倉竜司さん>、ギターの<米田克己さん>、ベースの<飯ケ浜幸雄さん>、ドラムスの<浅田隆行さん>、そしてフルートの<今井研二さん>の5人です。
 2007年にライブを収録したデモCD-R「First Voyage」を発表し、2年後の2009年3月に1stスタジオアルバム「The Earth Explore」を発表されました。そして2012年2月に待望の2ndアルバム発表とのことで、2/19にシルエレで先行発売のレコ発ライブを行うとのことで、めっちゃ楽しみにしてました。自分は昨年5月のライブ以来です。11月にもライブがあったんですけど、その日は仕事で、駆けつけたときにはもう終わってたんですね。今回は日曜なので安心です。

 さて当日。受付でニューアルバムが販売されていたので、チケット代と一緒に即購入です。フロアーは超満員!盛り上がりそうです。ステージはステージは向かって左に3段キーボードセット、隣にレッドボディの5弦ベースとベースアンプ、中央にワンタムワンロートタムワンバスのドラムセット、右にナチュラルトラ目のレスポールタイプのギターが。

 19時をちょい過ぎた頃、フロアーが暗くなってSEのヴォリュームが上がって、メンバーの皆さんが客席を通ってステージに登場!大拍手大歓声で迎えられます。フロントお3方は黒シャツにネクタイで後方お2方は白シャツにネクタイで、皆さんモノトーンでシブくかっこよくキメて。
 そしてはじまった1曲目は「L’oisean Blue」。ミドルテンポのパワフルなリズムではじまって、ピアノリフにのってギターとフルートの力強いフレーズがながれて。そして飯ケ浜さんが前に出てベースリフを。そしてシンセサウンドをバックにギターがミステリアスなリフを奏で、フルートとユニゾンで。その後、フルートが力強くメロウなフレーズを奏で、ギターもエモーショナルなフレーズを。そしてモードになって、ギターリフをバックにフルートが伸びやかにメロディを奏で、今井さんと米田さんが向き合ってハモって。終盤ではキーボードとギターのユニゾンリフにのってフルートが爽やかなメロディを奏で、ダイナミックなリフからフルートの伸びやかな音色が響いて、ギターがピックスクラッチをキメてパワフルにFin。

 「みなさん、こんばんは!TEEでございます」って米田さん、挨拶を。お客さんも「こんばんは!」って。「今日は2ndアルバム記念ライブにお越しいただき、ありがとうございます」って大拍手です。そして客席を見渡して「いっぱいのお客さんで」「気合入れすぎてはみ出しちゃったとこも」って爆笑!今回は2部構成とのことですが「拍手がまばらなんで歓迎されてないのかな?」って米田さん。お客さんは大拍手大歓声でこたえます。

 2曲目は「Rhodanus (River to the ocean)」。ミドルテンポのリズムがはいって、ピアノがしっとりとしたリフを、フルートがゆったりと哀愁たっぷりのフレーズを奏で、ギターがエモーショナルなフレーズを奏でて。その後一転ハイテンポのパワフルな疾走ドラムがはいってフルートがリズミカルなリフを、ギターがフィルを入れて。そしてミドルテンポになってパワフルなドラムをバックにギターがエモーショナルなソロを。その後味わい深いベースラインにのってフルートが静かにしっとりとしたフレーズを奏で、ギターがゆったりとアルペジオリフを。中盤ではミドルテンポのゆったりと雄大な感じになって、ギターがステージ中央でメロウなフレーズを奏でて。そしてフルートも加わってドラマティックにもりあがって。ラストはリズムがとまってピアノリフをバックにフルートがしっとりと。

 3曲目は「Sirocco Chase」。ミドルテンポのオルガンリフとフルートリフがリズミカルに、ベースのズンズン響くパワフルなリズムにのってギターが哀愁ただようメロウなフレーズを奏でで。そしてアップテンポのダンサブルなリズムがはいって、ギターが伸びやかに奏で、ダイナミックなリフへ。中盤ではフルートのしっとりとした音色がメロトロン風サウンドにのってゆったりとながれ、そしてアップテンポになってギターとオルガンのミステリアスなリフからフルートのアグレッシブなソロへ。終盤ではミドルテンポのパワフルなリズムにのってギターが哀愁ただようメロディを奏で、フルートがリズミカルなリフを。

 ここでイマケンさんのMCです。「女房と楽器は新しい方がいい、なんてことを申しますが・・・」って。イマケンさんは昨年ご結婚されたそうで大拍手です。そして今回のフルートは最近購入されたもので、「結婚式ができるくらいの価格」の金色のフルートだそうで。凄いっすね。

 4曲目は「Col de L’Iseran」。パワフルなドラムからドコドコはじまって、ギターが軽快なリフを、オルガンが伸びやかな音色を響かせ、フルートがリズミカルなリフを奏で、そして全員でコーラスを。かっくいいっすね。その後ピアノのパワフルなリフにのってフルートがゆったりと力強く奏で、ダイナミックなリフへ。中盤ではギターのメロウなアルペリフがゆったりとながれ、米倉さんがHonarを吹いて郷愁を感じる素朴な音色を響かせ、イマケンさんがリコーダーで加わって。その後ギターがリズミカルなリフを、フルートがさわやかなメロディを奏で、明るく楽しい曲調に。終盤ではアップテンポのノリノリモードになってフルートがパワフルなリフを。そしてミドルテンポになってギターが伸びやかな音色を響かせ、フルートがエモーショナルなソロを。ラストはダイナミックなリフからドラム叩きまくりで盛り上がってFin。

 「次の曲が前半最後の曲で、前半のハイライト」って米田さん。「難易度が高いので、これまでライブではあえてやらなかった」って。「年寄りみたいなこと言わなくても・・・」ってイマケンさん、爆笑!

 5曲目は「City」。パワフルなバンドリフからミドルテンポの変拍子リズムでギターがリズミカルなリフを、シンセが伸びやかな音色を響かせ、ギターとフルートがリフをハモって。そしてオレンジライトのなか、ギターとフルートがリズミカルなリフを。その後一旦止まって車のクラクションのような音や雑踏の音がながれ、そしてミドルテンポのリズムがはいって、ギターがメロウなフレーズを奏で、ベースが味わい深いラインを。そこにフルートも加わってほのぼのした感じの曲調に。中盤ではベースのパワフルなリフがリズミカルにながれ、フルートのテクニカルなリフから、ギターが加わってミステリアスなリフを。そしてパワフルなリズムにのってエモーショナルなモーグソロが。終盤ではフルートが伸びやかに力強く奏で、ダイナミックなバンドリフがはいって盛り上がって、そしてフルートがなだらかに雄大なメロディを奏で、明るく爽やかな感じになって、ラストはパワフルなユニゾンリフが。
 曲が終わると大拍手大歓声!「どうもありがとうございました。それでは10分くらい休憩します」って米田さん。メンバーの皆さんは拍手のなか、深くお辞儀をして、そして客席を通って楽屋へ。時計を見ると19時50分過ぎ。約50分の前半でした。米田さんはすぐにステージに戻って、レスポールタイブのギターをケースに入れて、今度はナチュラルボディのハンバッカーストラトタイプのギターを出して調整しています。

 20時ちょうど、メンバーの皆さんはステージに戻って拍手で迎えられます。そしてはじまった後半最初となる6曲目は「Stromboli」。ピアノのパワフルでリズミカルなリフからはじまって、フルートの躍動感あふれるリフがながれ、ベースのズンズンと響くリズミカルなリフをバックにピアノリフとフルートのテクニカルなフィルがはいって。その後パワフルなリズムをバックにフルートのリフからダイナミックなリフが。中盤ではフルートとギターがパワフルなリフをユニゾンで、ブレイクもキメて。そしてダイナミックなリフからギターのアグレッシブなソロとパワフルなフルートソロの掛け合いも。白熱バトルを展開しています。終盤にはダイナミックなリフからギターの伸びやかな音色がゆったりと雄大に響き、そしてパワフルにFin。

 「どうもありがとうございます」って米田さん。「ゲストをお迎えして・・・ルーシーさん、お願いします!」ってここでブラウン系のロングドレスに黒の大きな帽子というスタイルの“マダム”という雰囲気のエレガントな美女ルーシーさんの登場で大拍手大歓声!「あざとーす!」ってあるお方が。ルーシーさん、お辞儀をしたあと、出番がくるまでアンプの後ろで待機です。

 7曲目は「Inter Section」。ピアノのパワフルなリフからアップテンポではじまって、ベースのテクニカルなリフからギターもフルートはいって、そして躍動感たっぷりにパワフルなドラムから変拍子リフが。そしてキーボードの綺麗なリフとギターの伸びやかななリフからパワフルな変拍子リフへ。その後ドラムがリムで静かにリズムを刻み、フルートがリズミカルなリフを、そしてギターも加わってハモって。続いてギターとキーボードのリズミカルなリフからミドルテンポのパワフルなリズムがはいってギターとフルートが哀愁ただようフレーズを奏でて、そしてベースが前に出てリズミカルなソロを。中盤ではルーシーさんがステージ前にきて伸びやかなスキャットを。そしてフルートのテクニカルなリフが叩きまくりドラムとともにスリリングに展開し、爽やかで雄大なスキャットがながれ、そしてキーボードとギターが哀愁ただようエモーショナルなフレーズを奏で、フルートが加わってゆったりドラマティックに。終盤一旦とまって、ピアノのパワフルなリフから変拍子リフ、そしてピアノのリズミカルなリフをバックにギターが伸びやかな音色を響かせ、ラストは叩きまくりドラムとスリリングなユニゾンリフでFin。

 「オンヴォーカル、ルーシーさん!」って大拍手大歓声!「ルーシーさん、ありがとうございました」って米田さん。ルーシーさんはお辞儀をして、拍手のなか楽屋へ。「この辺、いい香りがただよってますね」ってイマケンさん。そして「皆さん、楽しんでいただけたでしょうか?」って大拍手大歓声です。
 次の曲は米倉さんがフラミンゴをイメージして作られたそうです。ちなみにフランス遠征されたときに、娘さんからそこでしか売っていないご当地の文房具のお土産をリクエストされて、フラミンゴをかたどったボールペンをお土産にしたそうですが、「某動物園にも売ってた」って大爆笑!

 8曲目は「Flying Roses」。ハイハットのリズムからピアノの綺麗なリフが優雅にながれ、ギターとフルートが伸びやかで力強い音色を響かせて。そしてミドルテンポでギターがほのぼのした感じのカッティングリフを奏で、フルートが爽やかなフレーズをたおやかに。その後、フルートのリズミカルなリフからシャッフルリズムのノリノリモードになってベースが前に出てテクニカルなリフを。そしてキーボードがほのぼのした感じのフレーズを奏で、そのままテクニカルなモーグソロが。中盤ではフルートがたおやかなフレーズを奏で、キーボードがハモって。そしてギターのテクニカルなリフとピアノのパワフルなリフがながれ、ドラムが叩きまくって。終盤ではフルートの爽やかなフレーズがながれ、一旦止まってピアノリフをバックにフルートが伸びやかに。ギターもハモって。

 「フラミンゴ、飛びましたか?」って米倉さん。「飛んだ!」ってお客さんが叫ぶと、「よかった」って。そうそう、米田さんは地名のタイトルの曲ができるとその地方の役所にCDを送っておられるそうです。もっともいまだに反応がないようで。ちなみにニューアルバムのジャケット写真が次の曲のタイトルの街なんだそうで、イマケンさんが撮影された写真を使っているそうです。裏ジャケの門の写真もイマケンさん撮影だそうですが「クレジットはないんですけど」って爆笑!

 9曲目は「Gordes」。ダイナミックなリフがミドルテンポで雄大にながれ、ギターとフルートがユニゾンでゆったりとたおやかに。そしてシンセの荘厳なサウンドがながれ、ピアノの綺麗なリフをバックにフルートが哀愁ただようメロディを奏で、ギターがフィルを入れて。フルートのハイトーンの美しいこと。その後一旦とまってシンセサウンドが響き、スネアのマーチ風の力強いリズムが躍動感たっぷりにながれ、それにのってギターがアグレッシブなソロを。ピックスクラッチも効果的に。中盤ではスペーシーなSEがながれ、ベースのミドルテンポのパワフルなリフからアップテンポのドラムがはいって、そしてフルートとギターがソロの掛け合いやハーモニーを響かせ、フルートのアグレッシブなソロへ。終盤では6/8リズムになってノリノリでキーボードとギターがダイナミックなリフを。それが一旦止まってシンセサウンドが響き、再びスネアがミドルテンポでパワフルにマーチリズムを叩き、フルートとギターがゆったりと雄大なフレーズをユニゾンでドラマティックに奏でて。

 「ありがとうございました」「長い時間ありがとうございました」って米田さん、大拍手!ここでメンバー紹介です。「ドラムス、浅田隆行!」大拍手です。「ベース、飯ケ浜幸雄!」大拍手です。「キーボード、米倉竜司!」大拍手です。「TEEのフロントマン、フルート、今井研二!」大拍手です。そして「私、ギター、米田克己!」大拍手です。次回のライブは6/10にここシルエレだそうで。「次の曲でお別れです。本当にありがとうございました」って米田さん、大拍手大歓声!

 本編最後となる10曲目は「Endeavour」。メルヘンチックなストリートオルガン風サウンドのリフがワルツリズムでながれ、そこにリコーダーの素朴な音色がゆったりとながれて。そしてピアノのしっとりとしたリフがゆったりとながれ、フルートが哀愁ただようフレーズを奏で、徐々に盛り上がっていって。その後ピアノのアップテンポのリズミカルなリフ、ミドルテンポのギターとフルートのリフがはいってダイナミックに。終盤ではミドルテンポになってゆったりと雄大な感じになり、フルートとギターのユニゾンからギターのエモーショナルなフレーズがドラマティックにながれて。ラストは劇的にFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました!」って米田さん。メンバーの皆さんはお辞儀をして、大拍手のなか、客席を通って楽屋へ。フロアーはもちろんアンコールを求める手拍子が鳴り響いてます。するとほどなくメンバーの皆さんがステージに戻って大拍手大歓声で迎えられます。「アンコールありがとうございます」って。

 オーラス11曲目は「TEEファンの皆様、お待たせしました」ってイマケンさん。曲は「Aurora」。シンセのきらびやかなサウンドのリフからギターのゆったりした音色がながれ、フルートが伸びやかな音色をしっとりと響かせて。そして一旦止まったあと、ピアノリフをバックにフルートがほのぼのした感じのフレーズをゆったりと奏でて。ミラーボールも回ってとっても美しくドラマティックに。中盤ではベースが前に出てソロを。そしてピアノの綺麗なリフをバックにギターがエモーショナルなフレーズを響かせ、リコーダーが伸びやかに。終盤ではダイナミックなリフからギターが伸びやかなフレズを奏で、フルートがはいってユニゾンで盛り上がって。そしてパワフルなドラムをバックにエモーショナルなギターソロが。ラストはミラーボールが回るなかキーボードのきらびやかなリフが響き、ギターのヘヴィリフがはいってドラマティックに盛り上がってFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「どうもありがとうございました!」って米田さん。メンバーの皆さんはお辞儀をして、大拍手のなか、客席を通って楽屋へ。これにてライブ終了です、時計を見ると21時をちょっと回ったところ。約1時間の後半でした。
 まさしく広大な景色が目に浮かぶような、壮大で美しくパワフルでドラマティックな音世界を2時間弱たっぷり堪能できました。今回は特に米倉さんのソロがいつもより多く聴けて嬉しかったっす。ベースもリズミカルでいい音響かせてましたね。ギターとフルートの白熱バトルもかっこよかったし、ドラムもパワフルだし、サプライズゲストのルーシーさんのスキャットも素敵でした。購入したニューアルバム、とっても楽しみです。

KEEP  Rock’n Rocked Rock

2012-02-23 06:21:14 | フュージョン
 キーボード界の巨匠、故<深町純さん>。深町さんの参加アルバムを調べているときに、凄いメンツのスーパーユニット<KEEP>を知りました。80年代初期にアルバムを3枚発表されています。メンバーは深町さんの他、ギター<和田アキラさん>、ベース<富倉安生さん>、ドラムス<山木秀夫さん>の4人編成です。1981年に1stアルバム「DG-581」を発表。そして翌82年に今回紹介させていただく2ndアルバム「Rock’n Rocked Rock」。を発表されます。
 1曲目は「Rock’n Rocked Rock」。ピアノとベースのミステリアスなリフからダークにはじまって、そこにギターが伸びやかな音色を響かせ、そしてパワフルなドラムがはいって明るく爽やかで楽しいダイナミックなバンドリフが。その後テクニカルなギターソロが。最初からアグレッシブにめっちゃ弾きまくってます。そしてパワフルなユニゾンのバンドリフから伸びやかなシンセソロがちょこっと、ギターとベースのユニゾンのミドルテンポのヘヴィリフが。中盤からリズムチェンジしてダンサブルなシャッフルリズムで、短いピアノソロからシンセの壮大なサウンドがながれて、そしてテクニカルなギターソロへ。ドラムも叩きまくってます。終盤では一旦静かになって幻想的な雰囲気に。そしてミドルテンポの力強いリズムをバックにピアノソロが。そしてアップテンポになって明るく爽やかでテクニカルなギターソロが。この曲めちゃめちゃかっくいいっす!
 2曲目は「Moonbeam」。いきなり超テクニカルなユニゾンリフが。そしてハイテンポでスリリングなリフの応酬が展開して盛り上がっていってダイナミックなリフが。その後ミドルテンポで雄大な感じになるも再びハイテンポのテクニカルなリフで攻撃的に。中盤ではハイテンポのリフをバックに力強いピアノソロ、続いて叩きまくりドラムソロが。その後ミドルテンポで伸びやかで爽やかなギターソロがたおやかにながれ、それが徐々に盛り上がっていってめっちゃ弾きまくりに。終盤では鮮烈なシンセリフからギターとベースの力強いユニゾンリフからミドルテンポになってたおやかなメロディがながれて。ラストはスリリングな凄まじいユニゾンリフでパワフルにFin。
 3曲目は「Modja」。ダイナミックなリフからはじまっておもちゃの笑い声が。そして力強いリズミカルなピアノリフがはいってファンキーな感じに。ドラム叩きまくってます。サンバ風のリフにのってギターがヘヴィサウンドで弾きまくって、そして躍動感タップリのリズムにのってピアノとギター楽しいユニゾンリフが。中盤ではテクニカルなピアノソロ、続いてアグレッシブなギターソロ、再びリズミカルなピアノソロ、アグレッシブなギターソロと続いて。終盤ではバンドリフをバックにドラムが叩きまくってます。笑い声もいっぱいのとっても楽しい曲ですね。
 4曲目は「Aristocrat Bachelor」。リフからパワフルにはじまって、壮大な感じに。そしてミドルテンポの落ち着いた感じのなか、ヘヴィギターリフをバックにトーキングモジュレーターのようなサウンドがながれ、リフのあとエモーショナルなギターソロ、シンセソロが。その後ダイナミックなリフでギターもシンセも弾きまくりで、掛け合いのようなスリリングなリフが。中盤ではダイナミックで壮大なリフのあと、ミドルテンポのパワフルなリフをバックにエモーショナルなモーグソロがたっぷりと。そしてアグレッシブなめっちゃ弾きまくりギターソロへ。
 5曲目は「Ballad」。しっとりとしたシンセリフと味わい深いベースラインがゆったりと心地よくながれて。ほのぼのする感じのベースのメロディにうっとりです。中盤では泣きのメロウなギターソロが、といっても弾きまくってます。終盤ではゆったとしたベースラインとギターのエモーショナルなフレーズがながれ、そしてギターがフェードインして、ベースがメインになってしっとりと静かに。
 めっちゃパワフルでテクニカルで弾きまくり叩きまくりの凄いエネルギッシュなアルバムですね。JAZZ・フュージョンというよりも、タイトル以上にROCKしている、いや、どちらかというとハードロックアルバムですね。和田師匠めっちゃヘヴィに弾きまくりだし、富倉さんのベースもぶっというえにテクニカルだし、山本さんのドラムもパワフルに叩きまくって。ただ、主役であるはずの深町さんのキーボードがあまり全面に出ていないような。もっとギターに対抗して暴れてほしかったですけど、でもでも素敵なピアノ&シンセサウンドが堪能できますね。他のアルバムも機会があれば聴いてみたいっす。

シルバーエレファント  スーパーオムニバス

2012-02-20 06:18:46 | ジャパン・プログレ
 日本プログレの聖地ともいえるライブハウス<吉祥寺シルバーエレファント>、通称“シルエレ”。私もちょくちょくおじゃましておりますが、1993年にシルバーエレファント名義で「スーパー・オムニバス」という5バンド各2曲の10曲収録オムニバスアルバムを発表されているんですね。それが先日手に入ったもので紹介させていただこうかと。5バンドのうちの4バンドは全く知らないバンドです。
 まずは<星観る人>。メンバーは、ベース<国本剛章さん>、ギター<吉田茂生さん>、ドラムス&ヴォイス<タマオさん>、そしてフルート<北村園子さん>です。
 1曲目は「俳句」。ミドルテンポの軽快なアップビートにのってギターの爽やかな感じのフレーズがながれて。バックのテクニカルなベースライン、かっくいいっすね。その後スリリングなブレイクリフからゆったりとしたリズムでギターのエモーショナルなソロが。途中いきなり止まって幻想的なスキャットやメルヘンチックなメロディがはいって。中盤ではヘヴィなギターリフをバックにアグレッシブなベースソロ、そしてヘヴィなギターソロが。その後ギターの軽やかなリフが爽やかにながれ、アップテンポになって、テクニカルなブレイクリフが。
 2曲目は「有限の楽園」。ギターの爽やかなリフとフルートのしっとりとした音色が響き、そしてミドルテンポのソフトなリズムにのって美しい女性ヴォーカルが浮遊感たっぷりにしとやかにながれて。中盤ではギターの軽やかなサウンドのソロが。とっても優雅でロマンティックな感じの曲ですね。ラストはフルートソロでフェードイン。
 趣の異なる2曲ですが、テクニカルでパワフル、かつ繊細で美しく、とっても素敵なサウンドですね。特にベースが印象に残りました。しっとりとした美しいファルセット気味のヴォーカルも素敵です。

 次は<MiLK+>。メンバーは<田島裕子さん>、<鈴木紳午さん>、<太田知秀さん>、<降旗俊之さん>で、担当楽器は判りません。
 1曲目は「夢の残像」。ダイナミックでミステリアスなリフからはじまって、アップテンポで美しい女性ヴォーカルが伸びやかな歌声を響かせて。スペーシーな感もありますね。間奏ではヘヴィでアグレッシブなギターソロが。
 2曲目は「Sweet Movie」。ミドルテンポでほのぼのした感じのリフからゆったりとはじまって、伸びやかなヴォーカルがたおやかにながれて。浮遊感もあってとっても心地よい曲ですね。間奏ではエモーショナルなギターソロが。ラストはオケサウンドもはいってドラマティックに。
 透き通るような美しい伸びやかなファルセットの女性ヴォーカルがとっても印象的で、バックのテクニカルな演奏もかっくいいっす。

 次は<PAN>。メンバー名はわかりません。ジャケットの写真で見る限りでは5人編成のようです。
 1曲目は「遥かなる月影」。トライアングル等のパーカッションリズムからミドルテンポではじまって、荘厳なシンセサウンドがゆったりと響き、そしてややハスキー気味の男性ヴォーカルがしっとりと。その後ベース・ドラム・ギターがはいってサビでは歌い上げて盛り上がって。素敵なバラードソングですね。終盤ではヘヴィサウンドのエモーショナルなギターソロがドラマティックに。
 2曲目は「Break The Rainbow」。シンセの鮮烈なリフからミドルテンポでダイナミックにはじまって、爽やかなヴォーカルが。サビでは力強いコーラスがはいって。間奏ではエモーショナルなシンセソロが。終盤ではアグレッシブなギターソロが。あの当時のJ-POPサウンドですね。

 次は<ヴェール・ヴェー>。メンバー名はわかりません。ジャケットの写真で見る限りでは4人編成のようです。
 1曲目は「トリトンのくちづけ」。アグレッシブなギターソロがフェードインしてきて、それが止まるとミドルテンポでゆったりした感じのギターリフと女性ヴォーカルがはいって。色っぽい感じのヴォーカル、いい感じですね。間奏ではエモーショナルなギターソロが。
 2曲目は「砂の泪」。幻想的なコーラスからはじまって、ミドルテンポでパーカッションのリズムがはいって。中近東系な妖しい雰囲気がただよってます。シタール風のサウンドもいい感じですね。 

 ラストは<NEGASPHERE>。以前フルアルバムを紹介させていただきました。<Negasphere/ネガスフィア>は、シンセサイザーを操る<川崎薫さん>が中心となって1977年に結成されたそうです。ですがメンバーの出入りが激しくなかなか安定しなかったそうで。そして83年後半に元グリーンのテクニカルドラマー<菅野詩朗さん>が加入。強力なリズムセクションが誕生したことでバンドの安定感が増して、翌84年には待望の1stアルバム「Castle In The Air/砂上の楼閣」が発表されます。メンバーは川崎さん・菅野さんの他、ベース<徳武浩さん>、ギター<真嶋宏佳さん>、ピアノ<矢田徹さん>です。85年になると新たにヴォーカリスト<平田士郎さん>が加わり、5月6日にこの6人編成での最初で最後のライブが行われました。
 1曲目は「Thrusting Through」。軽快なギターリフからはじまってテクニカルなドラムをバックにクリスタルなシンセサウンドが響き、そしてオルガンリフとギターフィルがはいって、アップテンポになってギターとシンセがユニゾンで爽やかなフレーズを奏でて。その後、シンセソロからテクニカルなリフが展開してシンセの伸びやかな音色が響いて。明るく楽しいリズムでテクニカルに展開していく曲ですね。
 2曲目は「KEEN」。パワフルでダイナミックなリフからテクニカルにスリリングにはじまって、ギターとキーボードのユニゾンリフ、キーボードリフとギターフィルがテンポチェンジしながらながれ、そしてテクニカルなギターソロへ。その後スリリングなユニゾンリフからミドルテンポになってシンセソロ、テクニカルなユニゾンと続いて。中盤ではミドルテンポでゆったりとドラマティックにシンセサウンドとベースラインが響き、エモーショナルなギターソロへ。ラストはアップテンポのギターとベースのテクニカルなユニゾンリフからダイナミックにFin。
 2曲ともめっちゃテクニカルで超かっくいいっす。しかもメロディアスでドラマティックで聴き応えありますね。特にやはりドラムがいいですねぇ。いまだCD化されていない正規アルバム2枚の再発を期待したいっす。

12.2.11 Cichla tememsis

2012-02-17 06:19:22 | ライブレポ プログレ2012-2013
◇ 2012.2.11 沼袋Sanctuary
<Progressive Rock FESTIVAL”プログレ如月祭” 初日>
 フルート・ベース・ドラムの変則トリオ編成のプログレバンド“だった”<Chichla temensis/キクラテメンシス>。2010年4月にライブを行ってからしばし充電され、2011年11月に新たにキーボーディストを迎えて4人編成となっての新生Cichla temensisのお披露目ライブが横浜で行われました。それがめっちゃテクニカルでスリリングでかっこよくて感激しちゃったんですよね。で、そのときにすでに次回は2月にライブがあることを告知されていて楽しみにしておりました。
 メンバーはリーダーでベーシストの<国分巧さん>、女性フルーティスト<深沢晴奈さん>、ドラムスの<野口雅彦さん>、そして新メンバーの女性キーボーディスト<清水未羽さん>の4人です。

さて当日。Cichla temensisは“プログレ如月祭”初日のトリです。アンコールまでたっぷり楽しめそうです。前バンドが終わってからステージが始まるのをワクワク♪しながら待ってました。
 20時10分を過ぎたころ、ベースのハーモニクスサウンドがゆったりとながれ、そしてキーボードのミステリアスなフレーズがながれて。すると幕が開いて。実際の演奏ではなくSEでした。ステージは向かって左に2段のキーボードセット、後方高台にドラムス、ステージ右にブラック5弦ベースを抱えた国分さん、そして中央フロントがフルート晴奈さんです。

 そしてはじまった1曲目は「Strings of tention」。ピアノのミステリアスでリズミカルなリフからアップテンポではじまって、ベースとフルートもはいってパワフルでリズミカルなリフが。そしてミステリアスなリフのあと、ミドルテンポになってグルーヴィなリズムをバックにキーボードのテクニカルなソロが。その後アップテンポになってフルートもテクニカルなソロを。終盤ではベースリフからフルートとピアノがユニゾンでミステリアスなリフを。

 続いて2曲目は「The Ruin」。シンセの幽玄なサウンドからはじまって、それがうねってジェットストリームのように。そしてベースの衝撃的なサウンドが響き、フルートがゆったりとはいって、フリーインプロの音が飛び交う神秘的な感じに。その後ベースのアップテンポのダンサブルなリズムがはいってダイナミックなバンドリフが。そしてピアノリフをバックにフルートの伸びやかな音色がながれ、そこからテクニカルなフルートソロ、そしてフルートとシンセのユニゾンリフが。中盤では一旦止まって、ベースのハーモニクスサウンドがゆったりとながれ、ドラムがはいってアップテンポのパワフルなベースリフ、そしてピアノのリズミカルなソロへ。その後ピアノのパワフルなリフからフルートとベースがテクニカルなユニゾンリフを。終盤では短いドラムソロからダンサブルなリズムがはいってシンセリフをバックにフルートの伸びやかな音色が心地よく響いて、ラストはダイナミックなユニゾンリフでFin。

  「ありがとうございます。Chichla temensisです。遅くまでありがとうございます」って国分さんが挨拶を。大拍手です。「4人体制となりまして東京初見参」って。ここでメンバー紹介です。「オンキーボード、清水未羽!」「オンフルート、深沢晴奈!」「オンドラムス、野口雅彦!」っておのおのに大きな拍手が。そして晴奈さんが「オンベース、国分巧!」って大拍手です。「以前やっていた曲を4人体制でアレンジしまして」「最後まで楽しんでいってくれたらと思います」って大拍手!

国分さん、晴奈さんの譜面を見て次の曲の確認を。次の曲は新曲で、野口さんが曲の原案を考え出したそうで。3曲目は新曲の「Raplus」。ブルーライトのなか、ピアノのしっとりと哀愁ただようフレーズがながれ、フルートの抒情的な調べがしっとりとながれ、味わい深いベースラインをバックに徐々にフルートの音色が力強くなっていって美しく澄んだハイトーンサウンドが響き渡って盛り上がって。中盤ではピアノのエモーショナルなソロが。そしてフルートの澄んだハイトーンが響き渡り、フルートとピアノのユニゾンがドラマティックに展開して。終盤ではピアノリフをバックにフルートがしっとりと。そしてゆったりと美しく切なく。

 続いて4曲目は「ALKALOID」。ベースのハーモニクスリフから幻想的にはじまって、アップテンポのパワフルなドラムからダイナミックなリフがはいって疾走し、フルートとベースの変拍子テクニカルリフがスリリングに展開されます。そしてリズミカルなリフからベースとフルートがテクニカルなソロを。その後一旦止まってピアノのしっとりとしたリフがながれ、ベースがハイポジションでほのぼのした感じのメロディを奏で、そこからテクニカルなピアノソロへ。中盤では綺麗なピアノリフがゆったりとたおやかにながれ、そしてステージが明るくなってミドルテンポでダイナミックなリフが。その後アップテンポでピアノとベースがテクニカルなリフを。終盤ではズンズンと躍動感たっぷりのリズムにのってフルートがさわやかなフレーズを奏で、ダイナミックなリフからブレイクもキメて。そしてテンポアップして疾走リズムでベースの力強いリフをバックにフルートとピアノがユニゾンで。ラストは一旦止まったあと、しっとりとゆったりと。そこにベースの♪ダーン!って衝撃音がはいってからハーモニクスサウンドがしっとりと。

 「ありがとうございました」って国分さん。ここでベースチューニングのため、晴奈さんがMCを。晴奈さんは物販のソロアルバムの宣伝と、Cichla temensisのアルバムの宣伝を。そして国分さんがマイクを持って。バンドはこれからレコーディングにはいるそうで。ニューアルバム、めっちゃ楽しみです。「今年も頑張りますので宜しくお願いします」って大拍手!

 5曲目は「漆黒の空より」。アップテンポのフルートリフ、パワフルなベースリフからはじまって、パワフルなドラムをバックにベースがタッピングリフを、ピアノとフルートがリズミカルなリフを。ドラムはパワフルに叩きまくってます。そしてミドルテンポでベースのグルーヴィなリズムにのってシンセとフルートのスリリングなユニゾンリフが。その後ベースのタッピングリフからブレイクをキメて。中盤ではピアノのダークでリズミカルなリフをバックにベースが弦を擦ったり叩いたりのアヴァンギャルドなソロを。そしてシンセサウンドが伸びやかに響き、躍動感たっぷりのリズムにのってフルートがたおやかなフレーズを奏でて。その後シンセのゆったりと雄大なサウンドがながれて徐々に盛り上がっていって、フルートの力強いリフからパワフルにブレイクリフをキメて。終盤ではピアノリフをバックにベースのタッピングも交えたテクニカルなソロ、フルートのエモーショナルなソロも。ラストはグルーヴィなリズムにのってシンセとフルートのユニゾンリフ、そしてオールユニゾンでリフをキメてFin。

 「次が最後の曲になりました」って国分さん。客席からは「えぇ~~~!」って声が。「でも2曲分くらい長い曲で」「今日は気合はいってるからもっと長くなるかも」って爆笑!
 本編最後となる6曲目は「IBIS」。「10分くらいあるんでゆっくり聴いてください」って国分さん。オレンジライトのなか、ベースサウンドがゆったりと幽玄に響いて、そしてフルートが郷愁を感じるメロディを奏で、そこにピアノが加わってユニゾンや美しいハーモニーを響かせて。その後哀愁を感じるピアノリフからフルートがしっとりとゆったりと、そしてエモーショナルなベースソロ、ピアノとフルートの美しいハーモニーが。それからピアノとベースのリズミカルなリフからアップテンポのパワフルなリズムがはいってベースとピアノがユニゾンリフ、フルートのリズミカルなリフが。中盤ではオルガンサウンドが伸びやかにながれ、フルートとベースのテクニカルなユニゾンリフからピアノソロが。しっとりとはじまってテクニカルにアグレッシブに。そしてダイナミックなバンドリフから清水さんは立ちあがってエモーショナルなオルガンソロを。続いてベースのタッピングやチョッパーも交えたアグレッシブなソロ、フルートの力強い音色のテクニカルなソロが。終盤ではシンセの爽やかなフレーズがながれ、キーボードとベースのユニゾンリフ、フルートのリズミカルなリフが。そしてアップテンポになってピアノとフルートのパワフルなリフからユニゾンをキメて♪ジャーン!ってドラムも叩きまくって盛大にFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました、Cichla temensisでした」「オンキーボード、清水未羽!」「オンフルート、深沢晴奈!」「オンドラムス、野口雅彦!」って国分さんが紹介しておのおのに大きな拍手が。そして晴奈さんが「オンベース、国分巧!」って大拍手です。その拍手がそのままアンコールの手拍子になって。すると国分さん「ありがとうございます。引っ込む間もなくアンコールをいただきまして」って爆笑!「わかってらっしゃる」「大人だな」ってさらに爆笑!

 「1曲だけ残っている曲がありまして」「案外人気曲で」って爆笑!オーラス7曲目は「Close to me」。フルートのゆったりと優しい感じのフレーズがながれ、ベースがメロウなラインを奏で、ピアノリフをバックにフルートがしっとりとゆったりと。心癒されるメロディにうっとりしてしまいます。そしてベースのエモーショナルなソロが。その後、フルートがしっとりとしたフレーズを奏で、ベースラインが力強く響き、フルートの美しいソロが。ラストは静かになってフルートがテーマメロをしっとりと。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました」って国分さん。時計を見ると21時をちょっと過ぎたところで、約50分間の凄いライブでした。どの楽器も輪郭がくっきりとクリアに聴こえてましたね。繊細で美しく力強く響くフルート、ほんと素敵でした。ハイトーンも美しく澄んだ音色でしかもパワフルで。少女のように可愛らしいのにめっちゃパワフルでテクニカルなキーボードも素敵!もちろん迫力あるドラムも。そしてなんといってもグルーヴィでテクニカルなベースが超かっこよすぎ!凄いいい音響かせてましたね。ニューアルバムや、まだ未定の次回ライブもとっても楽しみです。

12.2.11 Fantasmagoria

2012-02-15 06:18:21 | ライブレポ プログレ2012-2013
◇ 2012.2.11 沼袋Sanctuary
<Progressive Rock FESTIVAL”プログレ如月祭” 初日>
 先日のアコアスのライブのとき、メンバーのライブ告知で、キーボードの<川越好博さん>が2/11の<Fantasumagoria>のライブにサポートで出演するっておっしゃってたんですよね。もともとこのライブは観に行く予定でしたが、一層楽しみになりました。
 美女ヴァイオリニスト<藤本美樹さん>率いるプログレバンド<Fantasmagoria>。前回観に行ったライブが昨年3月でしたので、自分は約1年ぶりになってしまいました。なぜかスケジュールが合わなくて観にいけなかったんですのね。メンバーはヴァイオリン美樹さん、ギター<尾崎淳平さん>、ベース<上田哲也さん>、そしてサポートドラマーの<大隈卓也さん>とサポートキーボードの川越さんです。

 さて当日、前バンドの演奏が終わってのんびり開演を待ちます。で、18時を過ぎたころ、客席が暗くなってステージの幕が開いて。ステージは向かって左にキーボード川越さん。キーボード1台とノートPCです。隣がナチュラルボディ5弦ベースを抱えた上田さん、帽子キマってかっくいいっす。中央後方高台にドラム大隈さん。ステージ右にブラウンの変形ストラトタイプギターを抱えた尾崎さん、そして中央フロントに白ラメノースリーブトップスに黒のシックなスカート姿のスレンダーで美しい美樹さんが黒のエレキヴァイオリンを。

 美しいチェンバロ風サウンドのソロからはじまって、そしてヴァイオリンが切なくも美しい伸びやかな音色をゆったりと響かせて。はじまった1曲目は「Crusader」。ヘヴィなギターリフからミドルテンポのダンサブルなリズムで力強いヴァイオリンのフレーズがながれて。その後ギターの軽快なリフ、ヴァイオリンの力強いフレーズ、ギターとヴァイオリンの掛け合いも。中盤ではジャジーなスイングリズムでロマンティックな感じになってヴァイオリンの優雅な音色が軽やかに。とってもエレガントですね。終盤はヘヴィなギターリフからダイナミックなリフが。

 続いて2曲目は「MNK」。パワフルなドラムフィルからミドルテンポでヘヴィなギターリフ、軽快なシンセリフがはいって、ギターリフとドラムフィルの掛け合いが。そしてヴァイオリンのリズミカルなリフがパワフルなドラムにのってながれ、変拍子リフ、シンセリフとヴァイオリンリフの掛け合いも。そしてギターとキーボードがユニゾンリフ、そこにヴァイオリンも加わってブレイクもキメて。中盤ではギターとヴァイオリンがテクニカルなソロを展開し、掛け合いも。そしてシンセのダイナミックなリフのあとシンセのテクニカルなソロが。ラストはシンセとヴァイオリンのおっかけリフのあとパワフルにFin。

 「どうもこんばんは、ヴァイオリンプログレッシブバンドFantasmagoriaです」って美樹さんが元気よく挨拶を。拍手です。「今年初めてのライブということで、どうもありがとうございます」「最後までごゆっくりお楽しみください」って。そしてSanctuary出演は久々だそうで「ここに帰ってこれて嬉しく思っております」って。

 3曲目は「Into The Sea」。シンセのパワフルなリフ、ギターのテクニカルなリフがはいって、そのリフにのってヴァイオリンのゆったりとした伸びやかで美しいフレーズがながれて。その後ベースのテクニカルなリフがはいってギターとユニゾンで、そこにキーボードも加わって。ドラムも叩きまくってます。中盤ではテクニカルなオールユニゾンリフからヴァイオリンのパワフルなリフが。そしてヴァイオリン・シンセ・ギターがリフを輪唱のように美しく奏で、それが徐々に早くなっていって。終盤ではゆったりと雄大な感じになり、ヴァイオリンのたおやかなメロディがながれ、エモーショナルなソロへ。ラストはギターとキーボードのテクニカルなリフでFin。

 続いて4曲目は「Omoplatta」。シンセのリズミカルなリフからミドルテンポのパワフルなリズムがはいって、そしてヴァイオリンの力強いリフからなだらかなメロディがながれて。そしてギターとヴァイオリンのテクニカルなユニゾンリフからジャジーなスイングリズムになってロマンティックで優雅なシンセソロへ。中盤ではヴァイオリンのリズミカルなソロからギターとヴァイオリンのユニゾンリフが。そこにキーボードも加わってスリリングなユニゾンリフが展開して。終盤再びヴァイオリンの力強いリフから伸びやかなフレーズがたおやかにながれて、テクニカルなユニゾンをキメてFin。

 さらに続いて5曲目は「竜頭蛇尾」。ミドルテンポのヘヴィでダークなダイナミックリフがはいって、オルガンのダークサウンドが響くなか、ギターのヘヴィリフ・ヴァイオリンの力強いリフが。そしてアップテンポ&ミドルテンポでスリリングに展開していき、ミドルテンポでギターとヴァイオリンがゆったりとハモって。その後ヘヴィでダークなリフがはいって、徐々にテンポダウンしていって。中盤ではキーボードとヴァイオリンがユニゾンでクラシカルなリフを幻想的に奏で、フレットレス特有の味わい深いベースラインがしっとりとながれて。終盤ではギターのリズミカルなリフからアップテンポの躍動感溢れるリズムがはいってドライブ感たっぷりに盛り上がって。そしてヴァイオリンの力強いメロディがながれてダイナミックに。ラストは、ベースのベヴィな単音リフが響き、そしてシンバルのカウントから元のヘヴィでダークなリフがダイナミックにながれて♪ジャーン!で劇的にFin。

 「ありがとうございます」って美樹さん。ここでメンバー紹介です。「今回サポートお願いしました、キーボード、川越好博!」拍手です。「前回9月のライブもお願いしたんですけど」って。「ベース、上田哲也!」拍手です。「今回サポートお願いしました、ドラムス、大隈卓也!」拍手です。「ギター、尾崎淳平!」拍手です。「そして私、ヴァイオリン、藤本美樹です」って大きな拍手が。

 6曲目は新曲で「底から見上げる月」。ヴァイオリンの哀愁ただようメロディがゆったりととながれ、ベースがしっとりとしたラインを。そしてシンバルロールからミドルテンポのパワフルな変拍子リズムがはいってギターとキーボードがヘヴィリフを、ヴァイオリンがダークなリフをパワフルに鳴らして。その後テクニカルなオルガンリフからヴァイオリンが伸びやかな音色をたおやかに奏でて。中盤ではキーボードリフをバックにベースのテクニカルなソロが。終盤ではダイナミックなリフからドラマティックに盛り上がって。

 続いて7曲目は「Joanni」。まずはヴァイオリンのゆったりとしたクラシカルなソロが。そこにベースとキーボードとギターが加わってガボット調のフレーズを奏でて。その後パワフルなドラムがはいってヴァイオリンがリズミカルなリフ、ギターとキーボードが加わってトリプルユニゾンで。そしてアップテンポのシャッフルリズムがはいってノリノリモードでヴァイオリンやギターがリズミカルなリフを、そこにオルガンも加わって、変拍子リフからスリリングなユニゾンも。中盤ではパイプオルガンサウンドが響くなか、ヴァイオリンが力強く伸びやかな音色を響かせ、そしてテクニカルなリフを。その後ギターがゆったりとアルペジオリフを爽やかに奏で、ベースが味わい深いラインを、ヴァイオリンが伸びやかに奏でて。終盤ではミドルテンポで躍動感溢れるリズムにのってダイナミックなリフがスリリングに。そしてアップテンポのシャッフルノリノリリズムでパワフルなリフがはいってめっちゃ盛り上がって。ラストは静かになったあと、ヴァイオリンがゆったりとクラシカルなメロディを哀愁たっぷりに奏でて。

 さらに続いて8曲目は「光降り注ぐ丘」。シンセの幻想的なサウンドゆったりとながれ、そこにギターがヴァイオリントーンでメロウなフレーズを奏でて。そしてパワフルなドラムがはいってミドルテンポでヴァイオリンがパワフルなリフを、ギターがヘヴィなリフを。その後ヴァイオリンの伸びやかなフレーズがながれ、ギターとベースがユニゾンリフを。そしてヴァイオリンがほのぼのした感じのメロディを奏で、ギターが加わってハモって。さらにミドルテンポのパワフルなリフからヴァイオリンの伸びやかな音色が雄大にながれ、パワフルなリズムにのってギターとヴァイオリンのテクニカルなユニゾンリフが。中盤ではシンセのテクニカルなリフにギターが加わってハモって、そしてヴァイオリンの伸びやかで美しいフレーズがながれて。終盤ではパワフルなドラムからダイナミックなリフがはいって、ヴァイオリンとギターのユニゾンリフで盛り上がって。ラストは再びリズムがとまって、しっとりとしたシンセサウンドをバックにヴァイオリンの艶やかなソロが。

 「ありがとうございます」って美樹さん。ここで物販のCDの宣伝とアンケートのお願いが。「次が最後の曲です」「今日はどうもありがとうございました」って大拍手です。
 オーラス9曲目は「Epic」。パワフルなドラムフィルからダイナミックなオルガンリフとギターのミステリアスなリフがはいって、ミドルテンポの変拍子でヴァイオリンのゆったりと雄大なメロディがながれて。そしてベースのリズミカルなリフからヘヴィなギターリフ・ヴァイオリンの力強いフレーズが。その後ベースリフをバックにヴァイオリンがエレガントな音色をたおやかに奏で、そしてダイナミックなリフからギターがミステリアスなリフを、ヴァイオリンがパワフルなリフを鳴らして盛り上がって。中盤ではギターのアルペジオリフがゆったりとながれ、パイプオルガンサウンドがゆったりと幽玄に響き、そしてギターのエモーショナルなフレーズがしっとりとながれて。終盤ではスネアリズムにのってヴァイオリンがミステリアスなリフを。そしてダイナミックに盛り上がってパワフルにFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました」って美樹さん。メンバーの皆さんは歓声に応えてお辞儀を。そして美樹さんがあらためてメンバー紹介。そして「ありがとうございました」って深くお辞儀をしてライブ終了。時計を見ると18時53分で、約50分の素敵なライブでした。
 とってもテクニカルでスリリングなユニゾンも多く、緊張感もある迫力のライブでしたね。サポートメンバーでのライブにもかかわらず、息もピッタリ合ってパワフルでダイナミックなアンサンブルを聴かせてくれました。今回も繊細で美しく、しかも力強いヴァイオリンサウンドを堪能でき、ヘヴィでテクニカルな尾崎さんのギターも、太く味わい深い上田さんのベースも、タイトでパワフルな大隈さんのドラムも楽しませていただきました。そして川越さんのキーボードももちろん素敵でした。次回のライブはどんなメンバーなのかわかりませんが、日程が決まったらまた観に行きたいっす。

12.2.11 MARS

2012-02-13 06:22:40 | ライブレポ プログレ2012-2013
◇ 2012.2.11 沼袋Sanctuary
<Progressive Rock FESTIVAL”プログレ如月祭” 初日>
 新潟の“女エマーソン”と称される女性キーボード奏者<KUMIKUMIさん>を擁するキーボードトリオプログレバンド<MARS>。現メンバーは、KUMIKUMIさんの他、ドラムスの<岡田隆さん>、ベース&ヴォーカルの<成田秀雄さん>のEL&Pと同じトリオ編成です。1999年にアルバムを発表。その後、休止期間を経て2010年9月に現メンバーで復活し、昨年2011年は6回ライブを行うなど活発に活動されていて、その素敵なMARSサウンドを聴ける機会が何度もあってファンとしては嬉しい限りです。2012年は少しペースを緩めたいとのお話もありましたが、早速2/11にSanctuaryで行われるプログレイベントに出演されると知って楽しみにしてました。

 さて当日。祭日ですけど昼間は仕事でした。で、早めに切り上げて会社を出て電車に乗って。ところが恵比寿で山手線が止まってしまってビックリ!これはヤバいとあせって。でもすぐに埼京線に乗り換えて。新宿に着くと山手線が運転再開してそのあとなんとか予定通りに開演の17時前には沼袋に着いてホッとしました。間に合ってよかったっす。

 17時をちょっと過ぎたころ、フロアーが暗くなってSEで戦闘モードの映画のワンシーンのような音がながれ、しっとりとした男性ヴォーカルの歌がゆったりと。そしてステージの幕が開いて♪ジャーン!ってダイナミックなバンドイントロが。はじまった1曲目はなんとPINK FLOYDの「In The Fresh」。オルガンサウンドがゆったりと響くなか、力強いヴォーカルがゆったりとながれ、徐々に盛り上がって、重厚なオルガンサウンドが壮大に響くなか歌い上げて、迫力たっぷりにシャウトもキメて。KUMIKUMIさん、今回は黒のミニワンピで、肩から腕にはシルバーのリングがいっぱいキラキラ光って、美しいおすがたが一層映えますね。そうそう、今回はいつもと逆で、ベースが向かって左で、キーボードが右に配置されています。

 続いて2曲目は「From Mars With Love」。スネアのマーチングリズムとドライブ感たっぷりなベースリフにのってシンセのダイナミックなリフが響いて。そしてミドルテンポになってピアノの爽やかでリズミカルなリフがながれ、成田さんの太く力強いヴォーカルがはいってほのぼのした曲調になり、岡田さんもコーラスで加わって、サビで力強く歌い上げて。中盤ではシンセのメロウなフレーズがゆったりとながれ、そしてブラスサウンドのダイナミックなリフから、シンセの美しいコーラスサウンドがしっとりとながれ、力強いヴォーカルがはいって歌い上げて迫力のシャウトも。その後メロトロン風サウンドがしっとりとながれ、ドラムがウインドベルやシンバルロールで盛り上げてダイナミックに。終盤ではパイプオルガンサウンドが壮大に響き、そして綺麗なピアノリフをバックに力強いヴォーカルがはいって、岡田さんもコーラスで入って盛り上がり、成田さんが♪Wake Up!でパワフルなシャウトを。ラストはスネアのパワフルなマーチングリズムにのってシンセのダイナミックなリフがながれてパワフルにFin。

 KUMIKUMIさんがマイクを持って「こんにちは、MARSです。ご来場ありがとうございます」ってとっても可愛らしいお声で丁寧に挨拶されて大拍手です。今日は親しい応援団も駆けつけていらっしゃるようでいい反応で楽しいっす。KUMIKUMIさんらは年末年始は新居にお引越しされたそうで大忙しだったそうで。そしていままではスタジオが2階で機材運びが大変だったそうですが、今度は1階なのでいくぶん楽になったとか。で、新スタジオでの配置の関係もあって、今回からステージでもベースとキーボードの位置を逆にしたんだそうで。そして今後は新スタジオでじっくりとレコーディングを行うののことです。「今後とも宜しくお願いします。今日はありがとうございます」って大拍手です。

 3曲目は「億万長者のファンファーレ」。シンバルロールからはじまって、まずは「庶民の~」の壮大なファンファーレが、ゆったりと響きわたり、ティンパニサウンドも力強く響いて。そしてアップテンポのノリノリのパワフルなリズムがはいって、明るく力強いエマーソン風ブラスサウンドが鮮烈に響き渡って。中盤ではステージ中央でアグレッシブなベースソロが展開され、ソロが終わると拍手です。その後「Fanfare for the common man」の力強いシンセリフが響き渡って。ドラム、エネルギッシュに叩きまくってます。そしてスリリングなシンセのトリルとアグレッシブなベースリフが地響きのようにシビれるくらいに。終盤は再び元の明るく楽しいリフに戻って盛り上がり、ラストは叩きまくりドラムで盛大にFin。

 ここで成田さんがMCです。今朝新潟を出発したそうですが、大雪で朝玄関を開けると胸くらいまで雪が積もっていたそうで。道路では凍った路面でスピンしてる車もいたとか。そして湯沢からは前を除雪車がゆっくり走っていて、しかもバーを出して追い越しできないようにしていたので「まるで大名行列のように」しばらくゆっくり安全に運転されてきたとか。「冬はつらいので、今度は桜の咲いている春に来たい」って。

 次は「場面展開の多い組曲」って成田さん、始めようとしますが「ちょっと待って」ってKUMIKUMIさん、シンセのプログラムを。「いろいろ準備や仕掛けもあるので」って成田さん。
 4曲目は大作「Angel of Darkness」。ダイナミックなリフからブラスサウンドの響くなか、アップテンポのピアノのテクニカルなリフがはいって、ピアノのパワフルなリフとエレドラのパワフルサウンドが響いて「Watch out!」って岡田さんがシャウト。続いてダークなバンドリフとドラムフィルの掛け合いから、ミドルテンポのダークなシンセリフとピアノの哀愁リフ、ブレイクリフとスリリングなユニゾンが繰り返されて。そしてピアノのテクニカルなリフからアップテンポのノリノリリズムがはいって、レッドライトのなか、明るく爽やかな曲調になり、力強いヴォーカルがそのなかを駆け抜けて。その後パイプオルガンサウンドのミドルテンポの重厚なリフとアップテンポのリフが交互にながれて一旦♪ジャーンでFin。続いてミドルテンポのほのぼのした感じのピアノリフがオレンジライトのなか、たおやかにながれて。そしてスネアのマーチングリズムをバックに成田さんがマイクのないステージ中央で力強く歌い上げてビックリ!で、再びマイクのところに戻ってシンセリフをバックにパワフルに歌い、岡田さんのコーラスもはいって盛り上がって。そしてピアノの綺麗でほのぼのした感じのリフがゆったりながれ、その後ストリングスサウンドのリズミカルなリフからゆったりと力強いヴォーカルがはいって。中盤ではミドルテンポのダイナミックなリフとティンパニサウンドから躍動感たっぷりのリズムをバックにエフェクトをかけたダークなヴォーカルがはいって、ブラスサウンドのダイナミックなリフとピアノのテクニカルなリフが。その後一旦静かになってしっとりとしたヴォーカルがゆったりとながれ、そこにオルガンサウンドが加わって、ヴォーカルが歌い上げて、パワフルなドラムもはいってオペラチックにドラマティックに盛り上がり、シャウトもキメて♪ジャーン!で一旦Fin。終盤ではブラスサウンドのリズミカルなリフとスネアのマーチングリズムから力強いヴォーカルがはいって、岡田さんもコーラスを入れてエネルギッシュにハモって。そしてピアノの綺麗で爽やかななリフがゆったりとながれて。ラストはストロボライトのなか、衝撃音や戦闘モードの銃撃音や爆発音が響き渡って。

 そして間髪入れずにはじまったオーラス5曲目は「Rondo of Roses」。「ツァラトゥストラはかく語りき」のブラスサウンドが力強く響き渡り、エレドラのティンパニサウンドが力強く打ち鳴らされて。「最後の曲です」って成田さん。そしてイエローライトのなか、アップテンポの躍動感たっぷりのリズムにのってオルガンの明るく爽やかなリフがながれて。そしてパワフルなソロやテクニカルなトリルが。ノリのいいお客さんに成田さんニコニコです。中盤ではオルガンのクラシカルなフレーズがながれ、テクニカルなトリルがスリリングに展開されて。終盤ではド迫力の叩きまくりのエネルギッシュなドラムソロが。ソロが終わると拍手です。ラストは壮大なフレーズがゆったりとながれて劇的にFin。
 そしてすぐに「木星」の美しいメロディがゆったりとながれ、成田さんが「MARSでした、ありがとうございました」って挨拶を。そして「今日は雪のなか出てきましたが、今度もっと暖かくなったらまた来たいと思います。そのときぜひまた来てくれるかな?」って大拍手!続いてメンバー紹介です。「ドラムス、岡田隆!」「キーボード、KUMIKUMI!」「ベース&ヴォーカル、成田秀雄でした」ってメンバーおのおのに大きな拍手が。「じゃあまたお逢いしましょう」って。そして劇的なフィナーレを迎え、エレドラのティンパニサウンドが響き渡って盛大にFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました!」って成田さん。メンバーの皆さんは拍手歓声のなか、お辞儀をしてライブ終了です。時計を見ると17時50分。50分弱のとっても素敵なライブでした。
今回もKUMIKUMIさんの力強く鮮烈なシンセサウンドに美しいピアノ、素敵なオルガンサウンドをたっぷり楽しめ、成田さんの力強くぶっといベース&ヴォーカルも、岡田さんのめっちゃパワフルで凄い迫力のドラムも、エネルギッシュなヴォーカルも楽しませていただきました。なによりも今回は特に凄い迫力の攻撃的なサウンドで、まさにバンド名の<MARS>そのものといった感じで圧倒されちゃいましたね。細かいことはともかくも勢いがあって凄かったっす。次のライブ予定はまだのようですが、レコーディングに専念とのことで、そちらもとっても楽しみです。

zonk-monk Disorder

2012-02-10 06:25:12 | 21th J-プログレ
 以前、他バンド目当てでプログレイベントを観に行ったときに、対バンが<zonk-monk>だったんです。メンバーはドラムス<高田圭吾さん>、キーボード<長崎祥子さん><大沼あいさん>のツインキーボード+ドラムスという変則トリオです。事前情報ナシで初めて見て聴いてそのサウンドがめっちゃかっこよくて、物販でこのミニアルバムを即GETしちゃいました。このアルバム「Disorder –out of the cosmos-」は、2011年に発表された3曲収録のミニアルバムで、ゲストギタリストに<ISAOさん>が1曲だけ参加されています。神秘的なジャケット、スペーシーでとっても綺麗ですね。
 1曲目は「into the green world」。シンセのミステリアスなサウンドが荘厳にゆったりとながれ、アップテンポのピアノのダークなリフがはいって。そしてハイハットのリズムがはいってピアノのテクニカルなリフがスリリングに。その後シンセのヴァイオリン風サウンドのたおやかなメロディがゆったりとながれ、ミドルテンポでロマンティックな感じに。中盤ではスペーシーなシンセサウンドがゆったりとながれ、ピアノの美しいリフが加わってドラマティックに。終盤ではピアノのダークなリフからロマンティックモードになって、そしてテクニカルなピアノソロが。
 2曲目は「U.T.-a hole in danger-」。パワフルなドラムのミドルテンポのダンサブルなリズムからオルガンリフがはいって、オルガンのリズミカルなフレーズがながれ、そしてオルガンソロへ。その後パワフルでリズミカルなリフからいきなりオーケストラサウンドのダイナミックなリフがはいってビックリ!オルガンリフとオケサウンドリフが交互にながれて。その後アップテンポのパワフルなドラムからダイナミックなリフがはいって、モーグのテクニカルなソロが。ドラムもめっちゃ叩きまくってます。中盤ではオケサウンドリフとオルガンリフが交互にながれたあと、静かになってシンセのゆったりとしたサウンドが幻想的にながれて。そしてミドルテンポのちょっぴりファンキーな感じのリズムにのってオルガンリフをバックにオルガンソロが。終盤ではリズミカルなオルガンリフとオケサウンドのダイナミックなリフが交互に。
 3曲目は「Disorder –out of the cosmos-」。チェンバロ風サウンドのテクニカルなソロから優雅にはじまって、ド迫力のダイナミックでヘヴィなリフが。そしてギターとキーボードのテクニカルなユニゾンリフからアップテンポのノリノリモードでギターのハンガリアンっぽいフレーズ、キーボードの明るく爽やかで伸びやかなフレーズがながれ、ブレイクリフとテクニカルなユニゾンリフをキメて。中盤ではテクニカルなモーグソロ、そしてギターリフをバックにドラムソロがちょこっと。その後、チェンバロ風サウンドの優雅なソロ、そしてダイナミックなユニゾンリフからドラマティックに展開し、ギターのアグレッシブなソロへ。終盤ではアップテンポのノリノリモードでギターのハンガリアンなフレーズ、そしてキーボードとのテクニカルなユニゾンリフから♪ジャーン!で叩きまくりで盛大にFin。
 クラシカルなシンフォプログレでもあり、パワフルなプログレメタルでもあるような、めっちゃダイナミックで迫力ありますね。しかもとってもドラマティックで。パワフルなドラムに繊細かつテクニカルなツインキーボード、そこにギター加わってヘヴィにダイナミックに。3曲では全然物足りません。フルアルバム、ぜひぜひお願いいたします。

12.2.4 Acoustic Asturias

2012-02-07 06:21:49 | ライブレポ プログレ2012-2013
◇ 2012.2.4 池袋シャロン・ゴスペル・チャーチ
 ピアノ・ヴァイオリン・クラリネット&リコーダー、そしてガットギターのアコースティック楽器で美しい曲を綺麗なアンサンブルで聴かせてくれるバンド<Acoustic Asturias>。その繊細で綺麗で清清しく瑞々しいサウンドに魅了され、すっかりハマってます。現在のメンバーは、リーダーのガットギター<大山曜さん>、ピアノ<川越好博さん>、クラリネット&リコーダー<筒井香織さん>、そしてヴァイオリン<テイセナさん>の4人編成です。
 昨年2011年4月に5年ぶりとなるニューアルバム「Legend of Gold Wind」が発表され、池袋の教会でレコ発ライブが行われ、Soldoutの大盛況!その後は夏に各種イベントにゲスト出演されたり、10月にはシベニューとの対バンライブも。さらにはエレアスのほうもアルバムが発表され、活発に活動されていて。ファンとしては素晴らしいAsturiasサウンドをたっぷり見聴きできる機会が増えて嬉しい限りです。
 そして今年2012年最初の<Acoustic Asturias>ライブは2/4で、昨年4月のレコ発ライブと同じ池袋のシャロン・ゴスペル・チャーチの教会ホールです。生音が天井の高いこじんまりとしたホールに響いて、ちょっと聴き取りにくい箇所もあったにせよ、その独特のサウンドに感動したんですよね。またいつかここでやってほしいなって。それがすぐ実現してめっちゃ嬉しいっす。生音だけにできるだけ前の席で聴きたいと速攻予約して若い番号のチケットをGETして当日を楽しみにしていました。今回のライブではスペシャルゲストとしてチェロ奏者であり、篠笛の無形文化財でもある<星衛さん>が迎えられるとのことで、どんなアレンジになるのかさらに楽しみが増えます。

 さて当日。土曜でも仕事です。なので17時開場17時半開演はちとキツいっす。でも来週徹夜を覚悟で17時に間に合うように忙しい仕事を放って駆けつけました。番号順に並んで入場して3列目の席をGETし、のんびりと開演を待ちます。Soldoutにはならなかったようですが、それでも100人近くは集まったのではないかと。1階席はほぼ埋まってたし。目の前に巨大なステンドグラスと小ぶりのパイプオルガンのある天井の高いホール、厳かな雰囲気に包まれています。

 17時半をちょっと過ぎたころ、客席後方からメンバーの皆さんが登場して拍手で迎えられます。テイセナさん、今日はサンドベージュの柔らかなトップス&ジャケットに黒系のミニスカでというスタイルで、ショートヘアめっちゃ可愛い♪筒井さんはシックなブラウン系?のワンピースすがたでとっても綺麗で。美女お2人についつい見とれてしまいます。ステージは向かって左に川越さん弾くグランドピアノが。その隣にヴァイオリンのテイセナさん、そしてクラリネット&リコーダーの筒井さん、そして右にガットギターの大山さんです。大山さんはあわてて客席にセットしたビデオのスイッチを入れに。

 そしてはじまった1曲目は「渡り鳥」。ピアノのしっとりとしたリフレインからはじまり、ヴァイオリンとクラリネットがゆったりとしたフレーズをユニゾンで。そしてギターが哀愁ただようソロをメロディアスに奏でて。その後ヴァイオリンが瑞々しい感じのリフを、クラリネットがほのぼのした感じのフレーズを奏で、そしてヴァイオリンがドラマティックにメロウなフレーズを。終盤ではピアノの美しいリフレインから徐々にもりあがっていって、ユニゾン風のリズミカルなリフをキメてFin。

 「ありがとうございます。Acoustic Asturiasです」って大山さん、挨拶を。大拍手です。昨年4月のレコ発以来の教会ライブということで「ギター以外は生音、クラシックと一緒」って。「厳かな雰囲気で皆さん緊張されてると思いますが・・・気にせず進めていきます」って爆笑!

 2曲目は「Global Network」。ピアノの楽しいリズミカルなリフ、ギターのアルペジオリフからヴァイオリンが哀愁ただよう美しい音色を響かせ、クラリネットが裏メロをしっとりと奏でて。中盤ではギターのエモーショナルなソロ、クラリネットのしっとりとしたソロ、ピアノのリオズミカルなソロが。クラリネットも加わって裏メロを奏で、そしてユニゾンでゆったりと。ラストはヴァイオリンが哀愁たっぷりのフレーズを奏で、だんだんと静かにゆったりと。

 続いて3曲目は<CREAM>の「White Room」。ピアノのアップテンポのリズミカルなリフからはじまって、クラリネットとヴァイオリンが力強いリフを明るく爽やかに。そしてヴァイオリンがファンファーレ風のダイナミックなリフを鳴らしてから、クラリネットが歌メロをリズミカルにパワフルに奏で、ピアノとギターのリフをバックにBメロはヴァイオリンが美しく伸びやかに奏でて明るく爽やかに。パワフルでかっくいいっす。中盤ではピアノのテクニカルでアグレッシブなソロが。ラストはパワフルなリフがダイナミックに。

 「ありがとうございます」って大山さん。今回ワンマンライブということで、2部構成だそうですが「前半、次が山場ですね」って、筒井さんが作曲された新曲のお披露目だそうです。もっとも原曲ができたのは2年前だそうですが「これは無理」ってほどの超難曲だったそうで、そこから改良を重ねて今回発表の運びとなったようです。で、大山さんは筒井さんに曲の説明をお願いしようとしますが、筒井さんは準備がまだ整わず。で大山さんが説明をはじめようとしたところ、筒井さんの準備ができたので、筒井さんにマイクを渡して。「うまくしゃべれるかどうか自信ないんですけど」って筒井さん。5年くらい前にアコアスでイタリア・フランスに2週間のツアーに行かれたそうで。ハードスケジュールでしたが1日だけオフがあって観光できたそうで、有名どころを強行スケジュールで見て回ったそうですが、フィレンツェにあるウィッチ美術館に行かれたとき、もうとても疲れてフラフラと半分眠っているような状態で歩いた回廊が揺れているような感じだったそうで。美術品を見たいけど疲れている、そんなイメージだとか。「よくわからないと思いますが」って筒井さん。「いまの説明でどんな曲を皆さん想像されているか・・・」って大山さん、爆笑!「我々にとっては一時も気の抜けない曲で」「しくじっちゃったらごめんなさい」って。

 4曲目は「柔らかな回廊/コリドリオ・モレ」っておっしゃったかな?大山さんのカウントからユニゾンのアップテンポのパワフルなリフがはいって、ピアノのリズミカルなリフ、ヴァイオリンのパワフルなリフ、ユニゾンリフとスリリングに展開していきます。そしてヴァイオリンとクラリネットの伸びやかなメロディと、ギターとピアノのリズミカルなリフの掛け合いから、クラリネットソロ・ヴァイオリンソロと続いてパワフルでスリリングなユニゾンリフへ。中盤ではピアノのダークなリフからヴァイオリンの伸びやかなソロ、リコーダーの力強いソロと続いてユニゾンでリフを。その後ミドルテンポになってゆったりとしたピアノリフからヴァイオリンとクラリネットのしっとりとしたフレーズがながれて。終盤ではアップテンポになってダイナミックなリフからクラリネットとヴァイオリンがテクニカルリフをスリリングに奏で、ラストはパワフルにユニゾンをキメてFin。緊張感たっぷりの凄い曲ですね。めっちゃかっくいいっす。

 続いて5曲目は「凍てついた記憶」。ピアノの冷たくもリズミカルなリフとギターリフからはじまって、ヴァイオリンの伸びやかでしっとりとした音色が叙情的に響いて。裏ではクラリネットがリズミカルなリフを。その後ピアノがアップテンポのリフを、ギターがしっとりとしたリフを奏で、ヴァイオリンとクラリネットがゆったりとしっとりと。中盤ではピアノの力強いリフが衝撃的に響き、そしてたおやかなリフを奏で、ヴァイオリンとクラリネットが伸びやかにしっとりと。ラストはエモーショナルなギターソロがしっとりと。

 「ありがとうございます」「新曲、なんとかいけましたね」って大山さん、大拍手です。「凄いでしょ。1回聴いただけじゃ構成がわからない」「拍子の切り替えとか凄まじくて全部違う」「すごいいやらしい」って爆笑!筒井さんも笑ってます。ここで大山さん、物販の説明と、休憩は20分って連絡を。

 前半最後となる6曲目は「ルカ組曲」。第1部は「草原のルカ」。ピアノのリズミカルなリフにのってリコーダーの力強いフレーズがながれ、ヴァイオリが追っかけフレーズを、そしてハモって伸びやかに。その後アップテンポでピアノとギターの躍動感溢れるリフにリコーダーの音色が力強く響き、ヴァイオリンも加わってハモってそして徐々にゆったりと。
 第2部は「星とルカ闇に消え」。ピアノとギターのアップテンポのリズミカルなリフからリコーダーの力強い音色が響き、ヴァイオリンも加わって。そしてヴァイオリンの伸びやかで美しいフレーズがながれ、ピアノの躍動感たっぷりのリフからリコーダーとヴァイオリンが力強い音色を響かせて。その後ギターのアップテンポのパワフルなリフにのってリコーダーのテクニカルなソロ、続いてギターのテクニカルソロも。そしてパワフルなリフがダイナミックにながれるも、静かになって。
 第3部は「風の王国」。ピアノのしっとりとしたリフがゆったりとながれ、そこにギターも加わってユニゾンで。そしてヴァイオリンののびやかなフレーズが叙情的にながれ、その後、ヴァイオリンのアップテンポのパワフルなリフから、ピアノがリズミカルなリフを、クラリネットがテクニカルなリフを。そして再びゆったりとヴァイオリンとクラリネットがのびやかなフレーズを奏でて。終盤ではがたおやかなハーモニーを響かせ、だんだんゆっくりと。そして力強く雄大なリフがゆったりとながれてFin。

 曲が終わると大拍手!メンバーの皆さんは立ち上がって4人揃ってお辞儀を。そして拍手のなか、客席を通って楽屋へ。時計を見ると18時20分。約50分の前半でした。

 18時40分を過ぎたころ、メンバーの皆さんがステージに戻ってきて大拍手で迎えられます。チューニングのあと「それでは後半始めたいと思います」って大山さん、拍手です。後半最初となる7曲目は「Marching Grass on the Hill」。ピアノのほのぼのする感じのリフからゆったりとはじまって、ヴァイオリンとクラリネットがたおやかなメロディを奏でて。その後アップテンポでピアノとギターが躍動感のあるリフをリズミカルに。そこにヴァイオリンとクラリネットも加わって、伸びやかにメロディを奏で、そして力強くドラマティックに。中盤ではピアノの明るく楽しいリズミカルなリフからヴァイオリンとクラリネットが力強いフレーズを。その後クラリネットのパワフルなソロが。終盤はヴァイオリンとクラリネットがゆったりとたおやかに美しいメロディをドラマティックに聴かせてくれて。
 たなみにこの「Marching Grass on the Hill」アルバムが昨年中古市場で3万くらいの高値がついていたときもあったそうで、このままではマズいということで、現在レコード会社と交渉していて、再発の可能性があるかもしれない、とのことで。

 「ありがとうございます」って大山さん。すると客席後方から星さんがチェロを抱えて登場し、大拍手で迎えられます。「あれ、まだ呼んでないのに登場してくれましたね」「スペシャルゲストとして盛大に登場してもらおうと思ったのに」って爆笑!「星さんを加えてスペシャルバージョンでお送りします」って。星さんはインプロをやることが多くて、譜面を見ながら演奏するのは久しぶりなんだそうで。でも「インプロコーナーもあります」って大山さん。

 星さんが加わって5人編成ではじまった8曲目は「Distance」。ピアノのアップテンポのテクニカルでキラキラした音色のリフ、ギターのパワフルなカッティングリフからはじまって、チェロの力強く伸びやかなフレーズや、ヴァイオリンの躍動感のあるフレーズがながれ、ピアノのテクニカルなリフからクラリネットの爽やかなフレーズがながれて。そしてパワフルなリズムに乗ってヴァイオリンの雄大なフレーズやクラリネットのそれを追いかけるようなフレーズも。中盤ではユニゾンリフからチェロが力強くメロディを奏で、続いてヴァイオリンが奏で、クラリネットも加わってハモって。その後、ピアノのテクニカルなリフ、クラリネットの裏メロ、そしてヴァイオリンが瑞々しく美しいフレーズを奏でて。ラストはテーマメロから徐々にテンポダウンしてFin。

 「ありがとうございます」って大山さん。「星さんとやるのは3年ぶりくらいかな」って。次の曲はアコアス初演奏で、元々は某大学のHP用に作った曲だそうです。「いまの季節にピッタリ」「情景を思い浮かべて」ってはじまった9曲目は「冬」。ピアノのリズミカルなリフが響き、ヴァイオリンの伸びやかな音色が抒情的にながれ、そしてピアノリフをバックにチェロの太い音色がしっとりとながれ、ヴァイオリンとクラリネットも加わってやさしくたおやかに。中盤ではピアノとチェロのリフをバックにギターソロ、そしてヴァイオリンとクラリネットがたおやかなメロディを美しいハーモニーで聴かせて。その後チェロとクラリネットがユニゾンでゆったりと、そこにヴァイオリンとギターも加わって盛り上がっていって。終盤ではピアノのヴァイオリンのリフがしっとりとながれ、チェロがゆったりと伸びやかに、徐々にゆっくりと。

 ここで星さんはチェロを置いて、篠笛の準備を。川越さんはアンプをオフしに行って。「星さんは篠笛が得意で・・・東京都の無形文化財のお囃子をやられているそうで。得意とかいう問題じゃなくて無形文化財」って大山さん。「篠笛が入るとパワフルに」ってはじまった10曲目は「邂逅」。ギターの哀しげなアルペジオのリフレインからゆったりとはじまって、篠笛の郷愁ただよう音色がびっくりするくらいに力強く響いて。情緒たっぷりの”和“の世界です。ヴァイオリンの伸びやかで郷愁たっぷりのフレーズもながれ、そして篠笛のパワフルなソロへ。その後一転アップテンポの躍動感あふれるギターのカッティングリフそしてピアノのリズミカルなリフがはいって、まずはヴァイオリンのパワフルでテクニカルなソロ、続いてはクラリネットの力強いソロが。そしてヴァイオリンとクラリネットがテクニカルなユニゾンをキメたあと、それまで座っていた星さんが立ち上がってアグレッシブなソロを。続いてピアノもアグレッシブなソロを。凄い迫力です。そしてヴァイオリンも加わって盛り上げて、再び篠笛のソロが。終盤ではゆったりとしたテンポに戻って篠笛の音色が郷愁たっぷりに響いて、ヴァイオリンも伸びやかにゆったりと奏で、ラストはギターリフがしっとりと。

 「星衛さんでした。どうもありがとうございました!」って大山さん。大拍手です。星さんはお辞儀をして拍手のなか、客席を通って楽屋へ。「ほんまもん、凄かったですね」って大山さん。ここで大山さんはアンケートのお願いを。「最近、回収率が低いので」って爆笑!いま次のアルバムにむけてのコンセプトを考えているそうです。なので参考にファンの皆さんからアイデアを募集しているそうで。「決してパクリネタを探しているわけではなくて」って大爆笑!

 11曲目は「Perpetual Motion」。大山さんのカウントからアップテンポのテクニカルかつダイナミックなユニゾンリフがパワフルにはじまって、ヴァイオリンが伸びやかに明るく爽やかなフレーズを奏で、ヴァイオリンとピアノのリフからクラリネットののびやかなソロが。そしてピアノのテクニカルなリフからヴァイオリンとクラリネットが伸びやかなフレーズを奏で、そしてユニゾンのスリリングなテクニカル変拍子リフが。そのパターンが繰り返されて盛り上がって。終盤ではピアノとヴァイオリンのリフからクラリネットの伸びやかなフレーズがながれて。
 続いて12曲目は「黄源の舞」。ピアノのリズミカルなリフからはじまって、リコーダーの素朴な音色が力強く響いて。そしてギターとヴァイオリンのパワフルなリフが躍動感たっぷりにながれ、リコーダーのパワフルなメロディが。パワフルなリフがダイナミックにながれたあと、しっとりとしたピアノリフからリコーダーの力強いソロが。そこにヴァイオリンが加わってユニゾンで。中盤ではヴァイオリンの伸びやかな音色がたおやかにながれて。終盤はダイナミックなリフから力強く雄大な感じでメロディが奏でられて。

 「筒井さん、ちょっとしゃべれる?」ってギター調整中の大山さん、筒井さんにいきなりMCを振って。「メンバー紹介してもらっていいですか?」って大山さん。筒井さん、マイクを渡されて「今日はどうもありがとうございました」って挨拶して「ピアノ、川越好博!」「ヴァイオリン、テイセナ!」「クラリネットとリコーダーの筒井香織です」っておのおのに大きな拍手が。そして「バンマス、作曲も手がけています、ギター、大山曜です」って大拍手です。ここでおのおののライブ告知です。まずは川越さん。2/11のFantasmagoriaのライブにサポートメンバーで出演されるとか。これは見逃せません。次に筒井さんはテイセナさんに振ろうとしますが、テイさん遠慮して。そして二人でマイクを譲り合って爆笑!客席から「しゃべって!」って声が。そしてテイさんがマイクを持って、まず「今日はどうもありがとうございました」って挨拶を。大拍手です。テイさんがステージでしゃべるのを聞いたのって初めてかも。めっちゃ可愛い♪そして3/3のstella lee jonesのライブ告知を。続いては筒井さんがKTGのライブ告知を。そして最後に大山さんが2/12のエレアスでのUnivers Zeroライブのオープニングアクトでの出演の告知と、3/31のエレアスワンマンライブの告知を。

 本編最後となる13曲目は「Rogus」。ギターがメロウにゆったりとリフを奏で、ピアノとヴァイオリンが加わって美しいフレーズをたおやかに奏でて。そして躍動感たっぷりのリズミカルでパワフルなバンドリフからヴァイオリンが伸びやかで艶やかな音色を響かせて。中盤ではパワフルなリフからクラリネットのテクニカルなソロが。そしてヴァイオリンとクラリネットがゆったりとたおやかに、さらに力強くメロディを奏でて盛り上がっていって。その後、リズミカルなリフからクラリネットが力強いメロディを。そしてエモーショナルなギターソロが。終盤ではピアノのテクニカルなリフをバックにヴァイオリンとクラリネットがゆったりと雄大に美しく力強いメロディを。その後静かになってギターリフがゆったりとながれるも、ピアノとヴァイオリンが力強く奏でてパワフルにリズミカルに。ラストはピアノリフが徐々にテンポダウンしてfin。

 曲が終わると大拍手!メンバーの皆さんは立ち上がって揃って深々とお辞儀を。そして拍手のなか、客席を通って楽屋へ。ホールはもちろんアンコールを求める手拍子が鳴り響いて。するとほどなくメンバーの皆さんと星さんがステージに戻って大拍手で迎えられます。「アンコールありがとうぎざいます」って大山さん、大拍手!川越さんはチェロのアンプの準備を。ここで大山さんが星さんのライブ告知を。星さん、様々な活動をなされているようで。
 今回はエントランスホールに大山さんのお父上である、故・大山画伯の作品であり、アルバム「Cryptogam Illusion」のジャケットの元になった原画が飾ってありました。「皆さんが観てくれたら、父も喜んでくれると思います」って。
 アンコール最初となる14曲目は「Cryptogam Illusion」。チェロとギターのリフからゆったりとはじまり、チェロの哀愁ただよう音色がしっとりとながれて。とってもロマンティックな感じです。その後クラリネットがゆったりとしっとりと、そしてヴァイオリンも加わってピアノとリフを奏で、チェロが伸びやかに奏でて。ラストはしっとりとFin。

 「星さん、ありがとうございました!」って大山さん、大拍手です。星さんは深くお辞儀をして、拍手のなか、客席を通って楽屋へ。「“Cryptogam Illusion”いいですね。教会に合いますね」って大山さん。そして「最後は4人でやってお別れしたいと思います。皆様ありがとうございました」ってはじまったオーラス15曲目は「Legend」。ピアノのアップテンポのリズミカルなリフからテクニカルなユニゾンリフが。そしてヴァイオリンとクラリネットが力強くテクニカルなリフを躍動感あふれるリズムにのって奏で、クラリネットの明るく力強いフレーズがながれて。聴いていると力がみなぎってくるようです。その後、ヴァイオリンが伸びやかで力強いメロディを奏で、クラリネットとたおやかなフレーズを。中盤ではピアノのテクニカルでリズミカルなリフにクラリネットが加わって、そしてパワフルにリフを。終盤でもパワフルなリフにのってヴァイオリンとクラリネットが力強いフレーズを奏でて、ユニゾンリフから盛大にFin。

  曲が終わると大拍手!メンバーの皆さんは立ち上がって深々とお辞儀をして、そして大拍手のなか、客席を通ってホール外へ。ホールはアンコールを求める手拍子が大きく鳴り響きますがほどなく鳴り止んでライブ終了。時計を見ると19時55分。約1時間15分の後半で、前後半あわせて2時間強のとっても素晴らしいライブでした。
 教会という厳かな雰囲気のなか行われたライブ、真剣に聴き入って緊張感たっぷりで。天井の高いこじんまりとしたホールに響くピアノ・ヴァイオリン・クラリネット&リコーダーの美しい生音、それにオンマイクながらギターとチェロの音色も心地よく響き、それらの素敵なサウンドによる瑞々しく美しくしかも力強い素晴らしい楽曲の数々、至福のひと時を楽しめたライブでした。ホールを出たあとの帰り道、なんだかとっても幸せ気分に浸れましたね。自分は前のほうの席だったせいか、音のバランスもよかったし、よく観れたし。今回特にチェロの太く深いサウンドと力強い篠笛の音色にビックリでした。迫力ありましたね。それとテイセナさんと筒井さんのツインフロントのコンビネーションというか、全体のアンサンブルの素晴らしさはもちろんのこと、特にお二人のユニゾンやハーモニーがとても印象的でした。新曲も素晴らしかったので、次回のライブが決まったらまたぜひ観に行きたいっす。

12.1.29 taika

2012-02-04 06:25:11 | ライブレポ プログレ2012-2013
◇ 2012.1.29 吉祥寺Silver Elephant
<Progressive Live 2012>
 とっても可愛らしい美少女系で独特のトーンの女性ヴォーカリスト率いる抒情派プログレバンド<taika>。メンバーはヴォーカル&アコーディオンの<妙さん>、ベースの<Daniさん>、キーボードの<高橋在也さん>、ドラムスの<谷本朋翼さん>の4人編成です。結成は2009年で、2010年初頭にミニアルバム「flow and reflection」を発表され、精力的にライブ活動されています。昨年7月のライブ以来、自分はご無沙汰になってしまったので、また機会があればライブ観に行きたいなって思っていたときに、シルエレで1/29に行われるプログレイベントに<taika>が出演するとちって、他バンドとともに楽しみにしておりました。

 さて当日。前バンドの演奏が終わってステージはスタッフの方々やメンバーの皆さんがあわただしくセットチェンジを。ステージは向かって左にベースでブラウンのソリッドな5弦ベースを抱えたDaniさんが。中央後方は2タム1バスのドラムセットで、向かって右にキーボードが1台セットされています。中央フロントがヴォーカル&アコーディオンです。妙さんは白系の胸にリボンのあるノースリーブのトップスに黒のレースフリルのミニスカ&黒スト、そしてライトグレーの毛糸のお帽子にロングヘアを三つ編みに。もうめっちゃ可愛いっす♪

 19時20分ころ、フロアーが暗くなってSEが止まって。そしてはじまった1曲目は「誓いの彼方」。パワフルなアコーディオンのリフと綺麗なピアノリフからはじまって、ミドルテンポのドラムがはいってダイナミックに。そして一旦止まったあと、綺麗なピアノリフをバックにゆったりとしたヴォーカルがはいって、それがリズミカルになり、徐々に盛り上がっていって、サビではレッドライトのなか力強く歌い上げて。間奏では力強いアコーディオンソロが。終盤一旦止まったあと、ピアノリフと味わい深いベースラインをバックに伸びやかなヴォーカルがはいって、そして歌い上げてドラマティックに盛り上がって。

 「こんばんは、taikaと申します」って妙さんが挨拶を。大拍手です。「2012年初ライブ、“初めまして”の方も、何回かお逢いした方も宜しくお願いします」って。そして「今日は寒いですね」って。

 2曲目は「月だけが白い」。ミドルテンポのリズムから綺麗なピアノリフと力強いベースラインがながれ、しっとりとしたヴォーカルがはいって、サビでは力強く歌い上げて。薄暗い白い景色が目に浮かぶようです。間奏では綺麗なピアノリフをバックにエモーショナルなベースソロが。その後ピアノリフをバックにしっとりと伸びやかなヴォーカルがはいって、力強く歌い上げて。終盤ではエモーショナルなピアノソロが。ドラマティックに盛り上がって、そして静かにFin。

 「ありがとうございます」って妙さん。ここで「帽子が落ちてきそうで集中できない」って帽子を脱ごうとしますが、あちこち留めてあるようで手間取って。「取れないんだろ」ってDaniさん。でもなんとか外せて「失礼しました」って。

 3曲目は「深海」。谷本さんはマレットでオフスネアを叩き、ベースラインとピアノリフが響き、そしてグリーンライトのなか、しっとりとしたヴォーカルとアコーディオンがはいって徐々にもりあがっていき、サビでは力強く歌い上げて。間奏ではアコーディオンの伸びやかなリフとピアノの綺麗なリフからピアノのパワフルなソロが。終盤では力強いヴォーカルが伸びやかに歌い上げてドラマティックに盛り上がって、そして叩きまくりのドラムから力強いピアノソロが。ラストはドラムが止まってピアノとアコーディオンの音色がしっとりと、だんだんゆっくりと。

 「ありがとうございます」って妙さん。ここでメンバー紹介です。「ピアノ、高橋在也!」「ドラムス、谷本朋翼!」「ベース、Dani!」「私はヴォーカルとアコーディオンの妙です」ってメンバーおのおのに大きな拍手が送られます。taikaは現在、2ndアルバムのレコーディング中だそうで、1stはミニアルバムでしたが、2ndは9曲収録のフルアルバムだそうです。が「いつ世に出るか不透明」って妙さん。「春すぎに出たら早いかな?」「HPを日々チェックしてください」って。

 4曲目は「星食」。ピアノのダークなリフからゆったりとはじまって、しっとりとした歌声がゆったりと叙情的にながれ、徐々にパワフルになって盛り上がっていって。間奏ではリズミカルなピアノソロが。そしてヴォーカルがはいって、パワフルなピアノリフと共に徐々に盛り上がって、ロングトーンも。その後、ピアノリフからヴォーカルが力強くのびやかに歌い上げて。終盤アップテンポのドライブ感たっぷりのリズムでパワフルなピアノリフが。そしてドラムも叩きまくりで盛り上がり、ヴォーカルが力強いスキャットを。その後一旦止まって、ベースラインをバックにダークなピアノリフがゆったりとながれて。「ありがとうございます」って妙さん。
 続いて5曲目は「Immortal Fate」。スティックのカウントからダイナミックなリフがはいって、ピアノのリズミカルで綺麗なリフがダンサブルなアップテンポのリズムにのってながれ、力強く歯切れのいいヴォーカルが変拍子にのって歌い、サビでは早口も。間奏ではピアノのパワフルなソロが。そしてヴァースに戻って、さらに力強く歌い上げて。中盤、アップテンポのリズムにのって、まずはテクニカルなベースソロ。バックではドラムが叩きまくって。ソロが終わると拍手です。続いてエレガンとでテクニカルなピアノソロが。スリリングに盛り上がって、ドラムも叩きまくりで、ライトが点滅してます。終盤一旦止まったあとしっとりとしたヴォーカルがはいって、ドラマティックに明るく盛り上がって。

 さらに続いて6曲目は「meteor」。ミドルテンポのパワフルなリズムがはいって、ピアノとベースのエモーショナルなソロが。その後静かになってゆったりと力強いヴォーカルがはいって、ピアノリフをバックにサビはパワフルに盛り上がって。中盤ではアグレッシブなピアノソロ、パワフルなベースソロと続き、ドラムも叩きまくって盛り上がり、ヴォーカルが伸びやかで力強いスキャットを。終盤では静かになってしっとりとしたヴォーカルがはいって、そしてダイナミックに盛り上がって、叩きまくりドラムとともに力強くドラマティックに歌い上げ、ラストはアグレッシブなベースソロと弾きまくりピアノリフのあと、ドラムが止まってピアノリフがながれてFin。

 「ありがとうございます」って妙さん。「次、最後です」って。ここで次回ライブの告知で、3/31に柏だそうで、「千葉に初上陸」って妙さん。「千葉は遠くないよ」って千葉在住の在也さん。「いつも千葉から来てるんですね」って妙さん。ここで1stCDの宣伝とアンケートのお願いを。そして朋翼さんと在也さんが個人のライブ告知を。そしてDaniさんがマイクを。ですが「ライブの予定ありません」って爆笑!現在KBBはレコーディング中なんだそうで。「というわけで、予定のないDaniでした」って爆笑!

 オーラス7曲目は「砂の蜃気楼(まぼろし)」。スティックのカウントからピアノとアコーディオンの力強いユニゾンリフがながれ、ピアノのリズミカルなリフがミドルテンポのダンサブルなリズムをバックにながれて、そしてヴォーカルがはいってたおやかに歌い上げて徐々に盛り上がって。間奏ではピアノの綺麗なリフと力強いベースラインからピアノのパワフルなソロが。終盤では一旦止まって、ピアノリフをバックにヴォーカルがはいって盛り上がり、サビで歌い上げて。そしてピアノとアコーディオンのユニゾンリフからめっちゃ叩きまくりのドラムソロが。超かっくいいっす!!ラストはダイナミックなリフで盛り上がってパワフルにFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ドラムス、谷本朋翼!」ってDaniさん、大拍手!「ありがとうございました、taikaでした」って妙さん。メンバーの皆さんは拍手に応えてお辞儀をしてライブ終了。時計を見ると20時17分。1時間弱のライブでした。
叙情的にゆったりとはじまって、そしてダイナミックにドラマティックに盛り上がっていく曲、ほんと聴き応えありますね。ピュアで可愛らしい独特の歌声の妙さんのヴォーカルと、とても繊細ながら力強いアコーディオン、味わい深くパワフルかつテクニカルなDaniさんのベース、緩急自在でタイトでテクニカルな朋翼さんのドラム、美しく力強い在也さんのピアノ、素敵なサウンドを聴かせてくれて嬉しいっす。ライブまた観に行きたいです。2ndアルバムも楽しみ♪