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TEE 4th Total Edge Effect

2023-03-26 07:26:26 | 21th J-プログレ
 “世界の様々な風景や情景を音で表現する”という壮大なコンセプトをもつフルート・プログレッシブ・ロックバンド<TEE>。当初は<The Earth Explore>というバンド名でしたが、2009年より<TEE>とされました。メンバーはリーダーのキーボード・プレーヤー<米倉竜司さん>、ギターの<米田克己さん>、ベースの<飯ケ浜幸雄さん>、ドラムスの<浅田隆行さん>、そしてフルートの<今井研二さん>の5人です。
 2007年にライブを収録したデモCD-R「First Voyage」を発表し、2年後の2009年3月に1stスタジオアルバム「The Earth Explore」を発表。そして2010年5月にはフランスで開催されたプログレフェスに出演され、バンド初の海外でのライブは大成功。さらにはそのときにライブの合間に観光にも行かれて様々な美しい景色を見てインスピレーションを得て、2012年2月にそれらの楽曲をスタジオレコーディングされた<TEE>としての2ndアルバム「Trans-Europe Expression」を発表。さらに4年後の2016年に3rdアルバム「Tales of Eternal Entities」を発表されます。
 そして4thスタジオアルバムは、当初2019年中にスタジオ入りする予定だったそうですが、コロナの影響で活動が一時中断したことから延期され、2021年12月にようやくスタジオ入りとのことで。曲は3rdスタジオアルバムリリース後に随時完成したところから未発表曲としてライブで演奏され、アレンジを固めていったそうです。そして2022年にアルバム「Total Edge Effect」が発表されました。宇宙イメージのジャケット、歪んだ地球?というのがなんとも意味深ですが。
アルバム1曲目は「階段回廊」。
 ピアノの流麗なリフからはじまって、フルートがのびやかに幽玄に奏でて。そしてピアノとギターのリズミカルリフからフルートがのびやかに爽やかに奏でて。朝もやの光景が目に浮かぶようです。中盤ではリズミカルリフにのってキーボード・ギター・フルート各々のエモーショナルかつテクニカルなソロが。終盤ではのびやかに爽やかにと、とっても気持ちよく清々しい感じですね。
2曲目は「NS」。
 キーボードとギターのリズミカルリフから、ギターとフルートが軽やかに気持ちよく爽やかに奏でて。春の草原で蝶が舞っているかのような。そしてフルートのテクニカルなソロ、ギターのエモーショナルソロが。中盤では、ピアノのパワフルなリズムリフからギターのエモーショナルかつテクニカルなソロ、そしてオルガンとフルートのテクニカルかつスリリングなソロ廻し、さらにバンドリフと叩きまくりドラムの掛け合いも。終盤ではパワフルにダイナミックに盛り上がって。
3曲目は「Melting Pop」。
 ピアノのリズミカルリフからはじまって、フルートとのユニゾンのリズミカルリフから、フルートが爽やかにリズミカルに奏でて。中盤では一転ミドルテンポでゆったりとしっとりとギターが哀愁メロディを奏でて。そしてキーボードとフルートのユニゾンリフからフルートのテクニカルなソロが。終盤ではゆったりとメロウに、そしてドラマティックに盛り上がって。
4曲目は「Orbiter Mission」。
 キーボードのミステリアスリフからミドルテンポではじまって、フルートがのびやかに幽玄に奏で、アップテンポのミステリアスでリズミカルリフがスリリングに展開して。中盤ではピアノのリズミカルリフからまるで暗闇が徐々に明るくなって行くかのように、フルートがのびやかに爽やかに奏でて。そしてアコギのアップテンポのリズミカルリフからフルートがのびやかに奏で、さらにギターのエモーショナルソロからドラマティックに盛り上がって。終盤では再びミステリアスリフからスリリングに。
5曲目は「Floatingu Planet」。
 ピアノとフルートがユニゾンでゆったりとしっとりと奏で、アップテンポでリズミカルになってピアノリフにのってギター・フルートがのびやかに爽やかに奏で、そして再びゆったりとメロウに奏でて。その後ギター・フルートのエモーショナルかつテクニカルなソロからユニゾンでゆったりと。中盤ではピアノのリズミカルなリフが静かにながれ、フルートがのびやかに幽玄に奏で、ギターが浮遊感たっぷりにゆったりと奏でて。幻想的な雰囲気です。終盤ではミドルテンポのリズムがはいって、ピアノとフルートがユニゾンで力強いリフを、そしてフルートのエモーショナルソロ、続いてギターのエモーショナルソロがはいってドラマティックに盛り上がって。
6曲目は「Gathering Call」。
 鐘の音が響き渡り、ピアノのしっとりリフからミドルテンポのリズムがはいって、フルートが力強くのびやかに奏で、そしてフルートとギターがユニゾンでメロウに。その後ピアノのしっとりとしたリフからアップテンポになってシンセとフルートのリズミカルソロ、そしてユニゾンで。中盤ではギターのエモーショナルソロが哀愁たっぷりに。そしてフルートも哀愁たっぷりにメロウに奏でて。終盤ではフルートが力強くドラマティックに奏で、ラストは鐘の音が再び響き渡って。
 他サイトのインタビュー記事によれば「最新作は唯一無二のTEEサウンドの完成形とも言える作品に仕上がったと自負している。それは結成以来不動のメンバーでバンドの音を進化させ、ライブで何度も演奏しアレンジを突詰めたことで成し得た到達点であると感じている。」とのことで、様々な音世界や美しい光景が目に浮かぶような唯一無二のTEEサウンド、たっぷりと楽しめますね。素敵なアルバムです。

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