ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

岸倫仔さん 1

2009-08-31 07:54:25 | フュージョン
 以前から気になっていた、とある女性ヴァイオリニスト。そのお名前やアルバムはいろいろなサイトで拝見してはいたものの、いったいどんなサウンドなのか全くわからなくてずっとノーマークだったんですよね。そんなときにあるサイトでその方のアルバムが紹介されていて、それが自分の好みにピッタリのようだったので速攻で某通販サイトに注文しちゃいました。
 その女性ヴァイオリニストとは<岸倫仔さん>です。岸さんは5歳からピアノをはじめ、その頃からもう作曲をもはじめられていたとか。8歳からヴァイオリンを習い、大学は音大器楽科ヴァイオリンを専攻され、在学中からバンドをはじめてライブ活動も行っていたそうです。卒業後はステージサポートの仕事をはじめ、TV番組やコンサートのオーケストラの1員として、さらにはソロヴァイオリニストとしても活躍。92年頃からエレキヴァイオリンも使い始め、さらにはスタジオヴォーカリストとしても活動されたそうです。
 そんなときに岸さんの曲を気に入られたというキーボーディスト<安部潤さん>と出会い、安部さんのつてでバンド<LINN-TETRA>を結成し、デビューライブも行ってさあこれから!というときに妊娠されお子さんが生まれたそうです。そのため一時は音楽をあきらめかけたそうですが、逆に子育てが原動力となって、「このアルバムさえ完成したら、あとは専業主婦になってもいい、最初で最後のCD」と覚悟を決め、授乳中から少しづつコツコツとアルバムのレコーディングをはじめたそうです。
 そして2001年に1stアルバム「LINN-TETRA&RINNKO」が発表されます。岸さんは全曲作詞作曲され、ヴァイオリンとヴォーカルを。参加ミュージシャンは安部さんの他、ベース<工藤豪さん>、ギター<鈴木健治さん>その他多くのミュージシャンが参加されています。
 アルバム前半の1曲目から7曲目までは(LINN-PACT)と題されたエレキヴァイオリンモードです。1曲目は「太陽の塔」。ミドルテンポのパワフルなマーチングドラムから躍動感たっぷりにはじまって、そしてヴァイオリンの優雅かつ力強い音色が響いて。とっても華やかなオープニングって感じですね。中盤はちょっと落ち着いた雰囲気になるも再びパワフルになり、ギターソロへ。そこにヴァイオリンも加わってユニゾンで。続いてはピアノのリズミカルで軽快なソロが。そしてヴァイオリンとギターのパワフルなリフ、そしてとっても爽やかなヴァイオリンの音色がいっぱいに広がって。
 2曲目は「い・ら・ち」。アップテンポのパワフルなピアノリフから躍動感たっぷりにはじまって、そしてヴァイオリンのリズミカルなリフが。まずはワウの効いたギターソロ、そしてヴァイオリンとギターのアグレッシブな掛け合いも。その後再びピアノリフに戻り、そしてテンポダウンしてヴァイオリンの優雅で艶やかな音色が響き、再びアップテンポのリフに。ラストはヴァイオリンのヘヴィサウンドのリフからパワフルにFin。
 3曲目は「棘のある花」。美しく優雅なピアノリフからはじまって、ヴァイオリンの艶やかな美しい音色がゆったりとながれて。そしてパワフルなリズムがはいって力強い曲調に。パワーバラード風ですね。ヴァイオリンのリフ、そして雄大なメロディが奏でられ、その後ジャジーなピアノソロへ。そしてそれがドラマティックに盛り上がって。ヴァイオリンの力強いリフ、雄大なフレーズ、優雅でロマンティックな美しいフレーズと続いて、ラストはピアノリフでFin。
 4曲目は「Against the Wind」。パーカッションとリフからミドルテンポでけだるい雰囲気ではじまり、ヴァイオリンの艶やかな音色が響いて。なんとなく妖しい感じの曲ですね。中盤にはムーグソロ、そしてヴァイオリンソロが。ラストはパワフルに盛り上がってFin。
 5曲目は「メリーゴーラウンドジャングル」。アップテンポの軽快で楽しいリフからはじまって、艶やかなヴァイオリンのフレーズ、そしてキーボードのポップなフレーズが。リフのあとはリズミカルで軽やかなピアノソロ、明るく爽やかなヴァイオリンのメロと続きます。気持ちがウキウキしてくるとっても楽しい曲ですね。
 6曲目は「DEAD HEAT」。ヴァイオリンのフィンガーピッキングリフから可愛くコミカルにはじまって、そしてゆったりとしたロマンティック艶やかな音色が響いて。そしてアップテンポで軽快で爽やかなフレーズが楽しくながれて。中盤にはアグレッシブなギターソロも。終盤はアップテンポの軽快な楽しい曲調で盛り上がってFin。
 7曲目は「Big Bamboo」。ミドルテンポのドラムとヴァイオリンリフからはじまって、落ち着いた雰囲気でちょっぴりミステリアスな感じで展開していきます。中盤にはアグレッシブなギターソロが。
 後半の8曲目から13曲目までは(LINNKO -ACOUSTIC-)と題された生ヴァイオリンモードで、序盤3曲はインストです。8曲目は「白夜の夢」。澄んだチャイムの音色が響き、そしてギターのゆったりとしたリフがはいって、そしてチェロの奥深い音色が抒情的に響き、そこにヴァイオリンが加わって、美しくしっとりとした曲調に。チェロの深い音色のソロ、そしてベースのほんわかした音色がながれ、再びヴァイオリンの抒情的な音色がしっとりとながれて。郷愁を誘いますね。
 9曲目は「Forest Chants」。ゆったりと美しいヴァイオリンの音色がたおやかにながれて。深い森の奥のひっそりとした感じかな。中盤にはパワフルなリフがながれたあと、しっとりとしたギターリフをバックにベースソロが。そしてそこにヴァイオリンが加わって。続いては素朴な雰囲気のギターソロ、そこにヴァイオリンが加わってしっとりとしたメロディを奏でて。
 10曲目は「はなれゆくもの」。ゆったりと艶やかなヴァイオリンの音色とベースのメロディアスなラインが美しくからみあって。そしてチェロの雄大な音色が響き、続いてエレキギターのエモーショナルなソロが。ラストはヴァイオリンのしっとりとした音色が響いてFin。
 ここから3曲はヴォーカルヴァージョンです。
 11曲目は「Past Pains」。パワフルなリフからはじまって、とってもピュアでクリアな倫仔さんのヴォーカルと、男性ヴォーカルがはいって。ミドルテンポの哀愁ただようラブソング風の曲ですね。倫仔さんの声、いい感じですねぇ。
 12曲目は「アイシテル」。力強い倫仔さんのヴォーカルからはじまります。クリアで優しい良く通る声でリズミカルに。フォルクローレ調の曲ですがヴォーカルがはいるとポップに感じられます。中盤には素朴な音色のアコギソロも。
 13曲目は「存在」。ゆったりと艶やかなヴァイオリンの音色からはじまって、ソフトでクリアな倫仔さんのヴォーカルが。しっとりとした情感たっぷりのバラードソングですね。艶やかなヴァイオリンの音色がドラマティックさを演出してますね。
 前半はパワフルにリズミカルに楽しく、後半はゆったりと美しくしっとりと。ときに優しく、ときに激しく、ときに美しく、艶やかなヴァイオリンの音色、そしてピュアでクリアな美しい声と倫仔さんの魅力がたっぷりと堪能できる素敵なアルバムですね。

タイフーン・ナタリ

2009-08-28 07:26:42 | J-POP
 <カルメン・マキ&OZ>ですんごいぶっというねりまくりのベースを聴かせてくれたベーシスト<川上シゲさん>、そしてタイトでパワフルなドラムを聴かせてくれたドラマー<武田治(チャッピー)さん>。お2方が<千年コメッツ>の後に参加されたバンドがこの<タイフーン・ナタリ>です。シゲさんがかつてのマキOZタイプのバンドを再現すべく結成したとか。メンバーはシゲさん・武田さんの他、美しい女性ヴォーカリスト<LISAさん>、ギター<和田勝彦さん>、キーボード<タナカ・ユムさん>の5人編成です。マキOZタイプといってもLISAさんはマキさんとは全く異なる可愛い系の声質ですね。サウンドもなんとなくレベッカに近いような気がします。もっともNOKKOさんほど個性的ではありませんが。
 1990年9月にデビューアルバム「Cat & Spider」を発表し、翌91年6月には2ndアルバム「マリアの泪」を発表されます。
  まずは1stアルバム「Cat & Spider」。パンクっぽいジャケット、かっくいいっす。1曲目は「Out of This World」。アップテンポのパワフルなビートからはじまる、パワフルなヴォーカルのパンチの効いたかっくいい曲。シゲさんのベースも控えめながらうねってます。終盤にはアグレッシブなギターソロも。
 2曲目は「ブリキの夢」。ヘヴィなギターリフからアップテンポのノリのいいパワフルなビートではじまります。ドライブ感たっぷりのスリリングなハードロック。間奏にはハードなギターソロが。
 3曲目は「Belinda」。ミドルテンポの落ち着いた感じの心地よいポップロック。間奏ではエモーショナルなギターソロが。
 4曲目は「Noble Dog」。アップテンポのパワフルなビートのノリのいいメロディアスなポップロック。木系パーカッションの音色が印象的ですね。間奏はメロウなギターソロが。
 5曲目は「悲しいソリチュード」。ヘヴィなベースフィルからミドルテンポのビートではじまる力強い曲。間奏はアグレッシブなギターソロが。後半一旦リズムがとまって幻想的な雰囲気に。その後パワフルなシャウトから再び力強いビートがはいって盛り上がって。ラストにはアグレッシブなベースソロもちょこっと。
 6曲目は「水の中の夕焼け」。ミドルテンポの爽やかなリフからはじまる、聴いていてとっても心地よいメロディアスなポップロック。
 7曲目は「こんなロマンティック」。アグレッシブなギターリフからはじまるアップテンポの軽快で楽しいポップロック。サビはメロディアスですね。間奏ではキーボードソロやギターソロが。
 8曲目は「Blue Alone」。ミドルテンポのダイナミックなリフからはじまる、壮大な広がりを感じるスケールの大きな曲。
 9曲目は「エンジェル」。パワフルなミドルテンポのリズムからはじまって、そしてアップテンポのスリリングなリフがはいって。ヴァースは落ち着いた感じのメロですけど、サビはメロウでパワフルで。
 10曲目は「シークレット・ラヴァーズ」。パワフルなドラムフィルからはじまるミドルテンポの力強いロック。間奏ではアヴァンギャルドっぽいギターソロも。バックではベースがうねってます。パワフルなシャウトもかっくいいっす。 

 続いては2ndアルバム「マリアの泪」。60年代後半の頃のようなおもいっきりサイケなジャケット、いいですねぇ。このアルバムの裏ジャケのメンバー写真には武田は入っておらず、ゲストドラマーとして<Osamu>と記載されています。この時点で脱退されてたのかな?
 1曲目は「マリアの泪」。ミドルテンポのパワフルなロック。バックでベースがブンブン鳴ってます。間奏ではエモーショナルなギターソロが。
 2曲目は「僕はロンリープラネット」。パワフルなドラムフィルからはじまるアップテンポの楽しいノリノリのハードロック。ドライブ感たっぷりでスリリング。パワフルなシャウトもかっくいいっす。
 3曲目は「メイド・イン・ヘヴン」。パワフルなスネア連打からはじまるミドルテンポのヘヴィロック。ぶっといベースにパワフルなドラムのハードビート、かっくいいっす。終盤はギターもベースも弾きまくり。
 4曲目は「トパースの記憶」。幻想的な雰囲気からはじまってアップテンポのキーボードリフからパワフルなリズムがはいって。ノリのいい力強いポップロックですね。ヴァースでもバックでベースがうねりまくってます。終盤にはエモーショナルなギターソロも。とっても楽しい素敵な曲ですね。
 5曲目は「ド・ラ・イ・ヴ」。車を始動させ急発進させる音からハイテンポで疾走していくスリリングなロックです。
 6曲目は「タイフーン・ナタリのテーマ」。雷鳴轟く音からはじまって透明感のあるキーボードサウンドが。そこにミドルテンポのバスドラのリズムがはいって、そしてパワフルなシャウトからダイナミックなドラム叩きまくりリフが。華やかで盛大でスケールの大きな力強いハードロック。もちろんベースもうねりまくって。間奏ではアグレッシブなギターソロも。終盤でもめっちゃ叩きまくり&弾きまくり&うねりまくり&シャウトで凄いっす。曲自体もドラマティックでダイナミックでめっちゃ聴き応えあります。
 7曲目は「恋のイノセンス」。ブギー調のかっくいいギターリフからはじまるミドルテンポのとっても楽しいパーティロックンロール。終盤はテンポアアップしてノリノリでFin。
 8曲目は「17歳のルーレット」。アカペラヴォーカルからはじまってアップテンポのリズムがはいって。ちょっぴり哀愁を感じる、軽快ながらもメロディアスなポップロックですね。とっても素敵な曲です。
 9曲目は「夢の国へ」。アップテンポのちょっとダーティ気味のヴォーカルのパワフルなロック。スリリングでパワフルでドライブしてます。ドラムも叩きまくってるし。間奏はアグレッシブなギターソロが。ラストにはハチャメチャ&破壊音も。
 10曲目は「とびきりの自由」。モロにWild Thingですね。ヴァースでは幻想的な雰囲気のなか、ゆったりと美しいヴォーカルがたおやかにながれて。間奏ではキーボードリフをバックにギターもベースも弾きまくって。ダイナミックでスケールの大きな曲です。終盤にはアグレッシブなギターソロが。ラストはめっちゃ盛り上がってFin。
 11曲目は「天国みたい」。静かにはじまるミドルテンポの落ち着いた感じのメロディアスなポップロック。後半はダウントゥアース感覚の大地を感じる力強いダイナミックな曲調に。 
 パワフルでドラマティックで、しかもめっちゃノリのいい曲いっぱいの聴き応えのある素晴らしいアルバムですね。ドライブしながら大音量で聴くのもいいかも。もちろん安全運転でね。
 バンドは残念ながらこの2枚のみで解散してしまったようですね。メンバーの皆さんはその後も音楽界で活躍されているそうで。シゲさんは現在も音楽プロデューサーとして大活躍されているそうです。
 そして2009年、シゲさん&チャッピーさんの最強リズム隊が復活。新たなバンドで音楽活動がはじまります。

千年コメッツ

2009-08-26 07:32:39 | J-POP
 <カルメン・マキ&OZ>ですんごいぶっというねりまくりのベースを聴かせてくれたベーシスト<川上シゲさん>、そしてタイトでパワフルなドラムを聴かせてくれたドラマー<武田治(チャッピー)さん>。お2方がその後参加されたバンドを追っていくと、このバンドが見つかりました。1987年にヴォーカリスト<高鍋千年さん>が中心となって活動を始めたロックバンド<千年コメッツ>です。メンバーは千年さん・シゲさん・武田さんの他、女性ギタリストの<長井ちえ(CHIE)さん>、キーボードの<海老芳弘さん>の5人編成です。
 87年2月にデビューアルバム「Timeless Garden」を発表し、5月にはシングル「Access in Access」を発表。そして10月には2ndアルバム「Nostalgia」を発表し、12月にはシングル「Dilemma」を発表。翌88年5月にシングル「流星一夜」を、そして11月には3rdアルバム「The Edge」を発表。精力的に活動されるもののこのアルバムを最後に解散されたようです。
 サウンドは、超イケメンでクールでかっくいい千年さんの、ややハスキーで高音域のかなり特徴ある声がフューチャーされたヨーロピアンなオシャレでクールなポップロックです。
 今回は2ndアルバム「Nostalgia」と、3rdアルバム「The Edge」を簡単に紹介させていただきます。まずは「Nostalgia」。
 アルバム1曲目は「Welcome To My Garden/ガーデンテラスに青い鳥」。幻想的なサウンドからゆったりとクラシカルな雰囲気で荘厳にはじまり、そしてストリングスのアップテンポのリフからパワフルなドラムがはいって軽快で明るく爽やかでノリノリのポップロックに。時折はいるベースのフィル、かっくいいっす。間奏ではキーボードリフをバックにベースソロも。終盤はドラムも叩きまくりで、ベースもうねりまくってます。
 2曲目は「甘い生活」。透明感のあるキーボードリフからゆったりとはじまる幻想的でソフトなラブソングですね。
 3曲目は「Rain」。パーカッシブなドラムからはじまるアップテンポながらもアンビエント系の雰囲気ただよう幻想的な曲。こういう曲でもベースの存在感は凄いっす。うねってます。中盤ではパワフルなリズムになってアグレッシブなギターソロも。
 4曲目は「Dilemma」。ミドルテンポのパワフルでファンキーなリズムからはじまるベースの効いた力強い曲。曲調は哀愁ただようポップスなんですけど、リズムが強力なのでビートが強調されて聴こえますね。間奏でもベースがうねりまくってます。
 5曲目は「恋のショートストッパー」。アップテンポのパーカッシブなドラムからはじまるノリのいいシンプルなロック。
 6曲目は「Rainy Holy Night」。ミドルテンポの心地よいストレートビートの楽しいクリスマスソング。
 7曲目は「Shell Song」。海岸の波の音から静かにはじまって、ゆったりと素朴なアコースティックギターのリフにのって哀愁ただようヴォーカルがはいって。シンプルなラブソングですね。
 8曲目は「Air Mail」。シンセのミドルテンポのリフから華やかにはじまって、ゆったりと味のあるヴォーカルが響いて。アンビエント系のたおやかにながれる曲です。終盤からドラムがはいって力強いメリハリのあるサウンドに。
 9曲目は「Nostalgia」。哀愁ただよう寂しげなキーボードリフ&ベースラインからゆったりとはじまる叙情的なしっとりとした美しい曲。
 10曲目は「過ぎし日のブーケ」。ミドルテンポのとっても爽やかで壮大な広がりを感じるスケールの大きな曲。メロディアスにドラマティックに展開していきます。 

 続いては「The Edge」。1曲目は「流星一夜」。力強いドラムからミドルテンポではじまって、ヴァースではしっとりとした感じが、サビではパワフルに盛り上がって。中盤ではダイナミックなベースフィルから美しいピアノソロ、そしてアグレッシブなギターソロが。
 2曲目は「Century Jack」。アップテンポのパワフルなビートとヘヴィなギターリフからはじまる、パワーを感じるノリのいいかっくいいハードロック。
 3曲目は「Lights of Darkness」。アップテンポのアコースティックギターの爽やかなリフからはじまる心地よいポップス。丘の上に立って眼下の広大な景色を眺めているかのような音の広がり、雄大さを感じますね。
 4曲目は「After the Rain」。パワフルなドラムからはじまるアップテンポのビートの効いたノリのいいポップロック。
 5曲目は「STAND UP」。とパワフルなベースからはじまるミドルテンポのぶっとく力強いロック。
 6曲目は「November」。シンセの幻想的なリフからはじまってアップテンポでリズミカルなヴォーカルがはいって。クールな曲ですね。
 7曲目は「世界が泣いている」。パーカッシブなアップテンポのリズムとアヴァンギャルドなギターからはじまって、ハイテンポのパワフルなドラムの疾走ロックに。スリリングでかっくいいっす。終盤ではテンポダウンしてベースソロ&アヴァンギャルドなギターソロが。
 8曲目は「火曜日のフィナーレ」。ゆったり&どっしりした感じからはじまって、レゲエ調の曲に。それがサビではアップテンポになってラテンパーカッションっぽいリズムで楽しいノリのいい感じに。
 9曲目は「Lonely Night Dream Walker」。パワフルでファンキーなアップテンポではじまる明るく楽しいノリノリのポップロック。
 10曲目は「砂漠-Last Switch」。キーボードのミドルテンポのリフからはじまってしっとりとしたヴォーカルがはいって。サビでは歌い上げるバラードソングです。ストリングスの重厚なリフもいい感じですねぇ。
 11曲目は「夢と宝石」。しっとりとした雰囲気から幻想的にゆったりとはじまって、しっとりとしたヴォーカルがたおやかにながれて。間奏ではストリングスのリフをバックに美しいピアノソロが。まるで朝もやが水面を覆う湖をみているかのようです。 
 ”ゆーちゅーぶ”に当時の87年の日比谷野音でのライブ映像が何曲かUPされてますが、これめちゃめちゃかっくいいっす。曲はポップなのにバックの演奏はすっげーロックしてます。ギターもかっくいいし、とくにシゲさんのベースはブンブンうねりまくってるし、武田さんもパワフルに叩きまくってるしで凄いっす。

カルメンマキ&OZ 3

2009-08-24 07:36:26 | 70's J-Rock
 1st・2ndと日本ロックの歴史に残る素晴らしい作品を発表した<カルメン・マキ&OZ>。ドラムスが<武田治さん>に替わり、このままさらに飛躍していくかと思いきや、残念ながら77年10月18日の新宿厚生年金会館でのライブを最後に解散してしまいます。そしてその2ケ月後の12月に最後の3枚目のアルバム「Ⅲ」が発表されます。最後のこのスタジオアルバムではメンバー全員の写真がジャケットになっています。クールで妖艶なマキさん、そしてダンディながらもリラックスしてる男性メンバー。いい感じですねぇ。内ジャケには可愛らしい赤ちゃんのマキさんを抱いたご両親のお写真が。お母様めっちゃ綺麗だし、お父様も凛々しくてかっこよくて。他にはレコーディング中のメンバーのくつろいだお写真がいっぱい。
 アルバム1曲目は「南海航路」。アコースティックギターのアップテンポの爽やかなギターリフからはじまって、力強くもメロディアスなヴォーカルが。のちのAORっぽい感じ、ウエストコーストサウンドっぽい軽やかで心地よいポップな曲ですね。間奏ではトロピカルなスライドギターソロも。海岸線をゆっくりドライブしているような感じがしますね。ラストは波の音も。
 2曲目は「Love Songを唄う前に」。のゆったりとしたアルペジオのリフから静かにフェードインして、リバーヴの効いた幻想的なヴォーカルがゆったりとたおやかにながれて。抒情的なしっとりとしたバラードですね。間奏では透明感のある美しいピアノソロが。終盤はマキさんの艶っぽく美しいスキャットがたっぷりと。
 3曲目は「とりあえず・・・ロックンロール」。いきなりアップテンポでノリノリではじまる楽しいロックンロールです。なんとなくRCサクセションっぽい感じですね。どっちが先かよくわかりませんが。シンプルでかっちょいい楽しい曲です。間奏ではアグレッシブなギターソロが。
 4曲目は「26の時」。ギターとピアノのゆったりとしたほのぼのするようなリフからはじまって、フォーク調のヴァースへ。サビではパワフルにダイナミックに盛り上がって歌い上げます。パワーバラードのような感じですね。終盤ではマキさんが詩の朗読を。ラストはテンポアップしてアグレッシブなギターソロが。
 5曲目は「空へ」。ダイナミックでドラマティックなフレーズからゆったりとはじまって、ピアノリフをバックにメロディアスなヴォーカルが。しっとりとはじまり、サビではギターリフと強力リズムをバックに力強く歌い上げます。間奏では泣きのギターソロも。めっちゃドラマティックな曲です。
 6曲目は「街角」。いきなり切ないヴォーカルからゆったりとはじまります。抒情的な寂しい感じのしっとりとした曲ですね。
 7曲目は「昔」。ゆったりと力強くも哀愁ただようリフからはじまって、素朴な感じの寂しげなヴォーカルが。そこにヘヴィなギターリフ&パワフルなリズムが入って力強い曲調に。メロディアスで華やかなリフのあと、爽やかな感じになってテクニカルなギターソロ、そして美しいファルセットの軽やかなヴォーカルが。その後爽やかなスキャットとギターリフの掛け合い、そしてエモーショナルなギターソロへ。再び寂しげなヴァースに戻ったあと、メロトロンの抒情的なサウンドがゆったりと響き、寂しげな雰囲気に。しばらくするとヘヴィなベースラインがはいって盛り上がっていきます。13分強の大作です。
 8曲目は「Age」。赤ちゃんの鳴き声からはじまって、オルゴール音をバックに愛情たっぷりの優しい歌声がながれて。最後はカランコロン鳴る赤ちゃん用の玩具の音でFin。 
 これまでの2作とは方向性が異なり、ポップな曲が増えたために、一般的にはこのアルバムの評価はイマイチなんですけど、でもでも佳曲の揃った素敵なアルバムです。
 この後、78年8月に77年のライブ音源を収録したライブアルバムが発表されます。圧倒的なパワーと凄まじいダイナミックな演奏にノックアウトされちゃいます。
 メンバーのその後は、マキさんはソロでハードロックアルバムを発表されたあと、ジョージ吾妻さんとヘヴィメタルバンド<カルメンマキ&5X>を結成され、スタジオアルバム2枚とライブアルバムを1枚発表されます。一時期産休で音楽活動を休業されるも、数年で復帰しソロで活躍され、現在ではJAZZヴォーカリストとしても活躍されています。
 春日さんと川上さんは1983年に日野タマオさん、後にVOWWOWに加入する人見元基さんらとハードロックバンド<NOIZ>を結成し、アルバムを1枚発表しています。お二人も現在も音楽界で活躍されているそうです。

カルメンマキ&OZ 2

2009-08-22 08:58:53 | 70's J-Rock
 それまでの苦労が実を結び、75年に発表されたデビューアルバム「カルメン・マキ&OZ」が大ヒット!その年の5月には<Grand Funk Railroad>の来日公演で競演するなどハードロックバンドとして確固たる地位を築いた<カルメン・マキ&OZ>。マスコミからの取材も殺到したそうですが、マキさんは絶対にピンでの取材は受けず、必ずメンバー全員でという条件を出されたそうで。
 翌76年にはロサンゼルスのスタジオで4ケ月かけてレコーディングされたセカンドアルバム「閉ざされた町」が発表されます。メンバーはガラリと替わって、マキさん・春日さんの他、ベースが<川上茂幸さん>、ドラムスが<久藤賀一さん>、キーボードが<川崎雅文さん>という強力な布陣です。ビンのような容器から水のような液体が噴出すジャケット、なんとも意味深ですね。
 アルバム1曲目は「Introduction」。ギターリフから静かにはじまってそこに透明感のあるクリスタルサウンドが響いて。とっても幻想的でしかも爽やかな雰囲気の曲ですね。まるで徐々に朝日が昇ってくるかのような感じで、高揚感が増してきますね。これからの展開が楽しみになってきます。
 2曲目は「崩壊の前日」。めっちゃパワフルでダイナミックに劇的にはじまり、アップテンポの明るく楽しい曲調に。リズミカルでパンチの効いたヴォーカル、かっくいいっす。そしてバックではベースがうねりまくってブ厚いサウンドに。キーボードもいい味だしてますね。間奏ではギターとキーボードのユニゾンも。ノリノリのめっちゃかっくいい曲です。ラストはゆったりとドラマティックにFin。
 3曲目は「振り子のない時計」。ゆったりとした幻想的なリフからしっとりとはじまって、ほのぼのとするような美しいヴォーカルがたおやかにながれて。心癒される、どこか懐かしさを感じる叙情的な美しい曲ですね。
 4曲目は「火の鳥」。オルガンリフからゆったりと荘厳にはじまって、パワフルなリフがはいって。そしてエモーショナルなギターソロがながれ、しっとりとしたヴォーカルがはいって、サビで歌い上げます。ドラマティックなパワーバラードですね。ピアノとベースがすっごいいい味だしてます。間奏では泣きのメロディアスなギターソロが。終盤劇的に盛り上がったあと再び泣きのギターソロがたっぷりと。
 5曲目は「Lost Love」。ゆったりとした力強いリフからはじまって、スローテンポでブルージーな感じに。サビではパワフルに盛り上がってドラマティックに歌い上げます。聴き応えたっぷりのバラード曲です。中盤にはヘヴィなギターリフをバックに迫力ある力強いヴォーカルが。そしてアグレッシブなギターソロも。その後一旦落ち着いて幻想的な雰囲気になるも再びアグレッシブなギターソロが。ラストも力強く歌い上げて劇的にFin。
 6曲目は「閉ざされた町」。めっちゃダークでヘヴィなリフからダイナミックにはじまり、迫力ある力強いヴォーカルがはいって。ぶっというねりまくりのベース、凄すぎです。間奏まずはヘヴィでアグレッシブなギターソロが、そしてパワフルなリフを挟んでピアノリフをバックにメロディアスなベースソロ。終盤、ヴァースのあと劇的に盛り上がり力強く歌い上げます。ラストは唐突にFin。ド迫力のスーパーヘヴィでスリリングな曲です。
 7曲目は「Epilogue」。ゆったりとした幻想的な雰囲気のなか、抒情的に哀しげなメロディがながれて静かにFin。 
前作以上に起伏に富んだ構成で、しかもブ厚いサウンドで、聴き手をどんどん曲の世界に引き込んでいくようなスリリングで劇的でドラマティックなサウンドに思いっきり圧倒されちゃいます。素晴らしい作品ですね。

カルメンマキ&OZ 1

2009-08-20 07:47:39 | 70's J-Rock
 それまでの“アイドル”の地位を捨て、Janis Joplinさんの影響を受けてハードロックシンガーに転身した<カルメン・マキさん>。71年に発表された<Blues Criation>とのコラボアルバムではハードロックシンガーとしての実力をたっぷりと魅せてくれました。その翌年72年には当時まだ18歳だったギタリスト<春日博文さん>らとともに自身のバンド<カルメン・マキ&OZ>を結成されます。当初のメンバーはマキさん・春日さんの他、ベース<鳴瀬喜博さん>、ドラムス<樋口晶之さん>という凄いメンバーでしたが、事務所からドサ廻りを強要されて辛い下積み活動を余儀なくされたそうで。また、大半の曲の作詞を手がけた<加治木剛さん(ダディ竹千代さん)>によると、当時マキさんは英語の詩にこだわっておられたそうです。でもそれを長い時間をかけて加治木さんが説得して日本語の歌詞でいくことになったとか。
 下積みの苦労が実を結んで、74年にシングル「午前一時のスケッチ」が発表され、翌75年1月にこのデビューアルバム「カルメン・マキ&OZ」が発表されます。このときにはメンバーはドラムスが<古田宣司さん>、ベースが<千代谷晃さん>に替わり、キーボードに<石川清澄さん>が参加されています。アルバムのレコーディングには<深町純さん>もキーボードやストリングスアレンジで参加されています。
 アルバム1曲目は「六月の詩」。一歩一歩踏みしめるような力強いピアノリフからミドルテンポではじまって、しっとりとしみじみと聴かせるヴォーカルが響きわたります。それが徐々に盛り上がっていってヘヴィなギターリフ&バンドがはいって歌い上げます。2ヴァースの盛り上がりでは爆発もはいって。間奏まずはパワフルなドラムフィル、そしてエモーショナルなギターソロ&ドラマティックなコーラスが。そして再びギターソロ。まずはナチュラルトーンでメロウに。それが徐々にヘヴィなトーンになってエモーショナルに盛り上がります。終盤ヴァースに戻ってそして力強く歌い上げダイナミックに盛り上がって劇的なFinへ。
 2曲目は「朝の風景」。パワフルなリフから爽やかで軽快なギターリフに。そして軽やかで綺麗なヴォーカルがはいって。アップテンポのポップ調のちょっぴりほのぼのとするような曲ですね。間奏はリズミカルなオルガンソロが。ラストはパワフルな歌声も。とっても心地よい素敵な曲ですね。
 3曲目は「Image song」。11分の大作です。ミドルテンポのリズミカルなピアノリフからロマンティックにはじまって、しっとりとした艶っぽいヴォーカルが。サビではヴィヴラートを聴かせて力強く歌い上げます。ストリングもとっても印象的なドラマティックなバラードソングですね。中盤ではハイトーンでさらにメロディアスに歌い上げて。間奏まずはアコースティックギターの素朴なアルペジオからはじまって、メロウなギターソロがはいって。それがドラマティックに盛り上がっていきます。終盤再びヴァースに戻って歌い上げて。ラストはストリングスがメロディアスなリフをクラシカルに奏でてFin。
 4曲目は「午前一時のスケッチ」。真夜中、道路を車が通り過ぎる音からはじまって、そしてミドルテンポのパワフルでヘヴィなリフと力強いヴォーカルがはいって。どっしりとした迫力ある曲ですね。ユニゾンのヘヴィリフ、かっちょいいっす。間奏はエモーショナルなギターソロが。ヴォーカルもめっちゃ迫力あります。終盤ではテンポアップしてパワフルに突っ走ってFin。
 5曲目は「きのう酒場で見た女」。セッション音からホンキートンク調のアップテンポのピアノリフがはじまって、ポップでちょっぴりコミカルなヴォーカルが。“箸休め”的なポップな短い曲です。
 6曲目は「私は風」。12分弱の大作です。いきなりパワフルでダイナミックでハードなリフからかっこよくはじまります。それが突然止まって哀しげなピアノリフがはいって、しっとりとした艶っぽいヴォーカルが。抒情的に歌い上げます。そしてサビ前にパワフルなリフがはいって力強いパンチの効いたド迫力のヴォーカルのサビが。絶叫シャウトのあとテンポアップしてテクニカルなギターソロ、続いてパワフルなオルガンソロが。さらにアグレッシブなギターソロも。再びド迫力のサビ、そしてエモーショナルなギターソロが。その後ダイナミックなリフのあと、一転スローテンポになってエモーショナルなベースラインをバックに幻想的な雰囲気になり、美しいファルセットの歌声が響いて。終盤ファズの聴いた軽快なギターリフが。それにのって爽やかで壮大な雰囲気に。ラストは再び元のダイナミックなリフで盛り上がってFin。めっちゃドラマティックな凄い曲です。
 マキさんのときに繊細にときに力強く、表現力豊かなヴォーカルが最大限生かされたドラマティックな構成の曲も多く、それだけでなく“箸休め”的なちょっとポップな曲も織り交ぜた聴き応えたっぷりの素晴らしいアルバムですね。
 このデビューアルバムは当時の日本ロックでは異例の10万枚を超える大ヒットとなったそうです。特にラストの「私は風」はその後多くのミュージシャンにカヴァーされました。

09.8.15 KENSO

2009-08-17 08:26:22 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2009.8.15 川崎クラブチッタ
<まだまだ続く!>
 現役歯科医師であるギタリスト<清水義央先生>率いる日本プログレッシブロック界最高峰に君臨するバンド<KENSO>。1974年に結成され、その後幾多のメンバーチェンジや活動休止期間をも経て今年で35年。その間スタジオアルバム8枚とライブアルバムも同数、さらにはビデオやDVDも数枚発表されるなど、紆余曲折ありながらもずっと継続されている凄いバンド。現在のメンバーはギター清水さんの他、キーボード<小口健一さん>、同じくキーボード<光田健一さん>、ベース<三枝俊治さん>、そしてドラムス<小森啓資さん>の5人編成です。
 自分が<KENSO>を知ったのはほんの2-3年前のこと。その変拍子&転調&リズムチェンジなどなど超複雑で難解な楽曲にちょっとひいていたものの、そこかしこに聴かれる印象的なメロディに惹かれて、いつの間にかとうに廃盤になっているアルバムも含めてほとんど買い揃えてしまいました。ややこし~いんですけどなんか魅力を感じるんですよね。
 当然ながらいつかライブを観てみたいと思ったものの、開業医である清水先生、そして他音楽活動で超多忙のメンバーの皆様ですから、ライブは年に1-2回あるかどうか。で、2008年8月のライブを観に行こうとチケットを入手したものの当日になって急用ができて結局行かれずに悔しい思いをしました。
 そして今年2009年。年頭から清水先生が体調を崩されているとのことで心配しておりましたが、今年も8月にライブを行うとの告知をみて一安心。予約開始日にTELしてチケットを確保。当日を楽しみにしておりました。が・・・
 7月上旬に会社からリストラ通告を受けました。それまで週一くらいで行っていたライブにも行く気力がなくなってしまって・・・この先のお金の心配もあったし・・・でもこのKENSOのライブだけは次に観れるかどうかわからないし、チケットもあるもので、気力を奮い立たせて行こうと。

 さて当日。開演予定時間は19時ですけど、今回会場で1989年に発表されたKENSO4枚目のアルバム「スパルタ」(現在廃盤)が、光田さんの手によってリマスターされた「SRARTA Naked」となって先行発売されるとあって早めに家を出て会場へ。18時半ころに会場に着いて物販コーナーの列にしばらく並んでCDをGet!ちなみに今回は限定30個の缶バッジも売ってたそうですがとっくに売り切れてたようで。
 ドリンクを引き換えてひと休みしたあと客席へ。今回はステージから10mくらいの距離かな。とっても観やすそうです。ステージには両サイドにキーボードセットが。自分の席は光田さん側ですね。中央後部にはイエローのドラムセット。基本2バスですが左側にデカいバスドラがもう1台セットされてました。ステージ中央前部はギターとベースがセットされています。
 客席には幻想的な神秘的なSEがながれています。客席を見渡すとやや男性が多かったかな?小学生くらいのお子さんを連れた親子のすがたも。メンバーの音楽教室の生徒さんとかもいらっしゃってるんでしょうね。後ろの席がよく見えなかったけど、当日券も売ってたとはいえ開演時間にはほぼ満席だったのではないかと。

 19時を少し過ぎたころ、客席の照明が暗くなって、SEでは何語かわからないけど女性のナレーションがながれて。そしてブルーの照明に包まれたステージにメンバーの皆様が登場!大拍手で迎えられます。清水先生はもちろん白衣をまとって赤のストラト風を抱いて。三枝さんは長い髪を束ね、そして白シャツに黒ベスト&黒パンツでかっこよくキメて、5弦ベースを抱いて。
 そしてはじまった1曲目は「月の位相1」。アコースティックギターのリフがSEでながれ、そしてバンドがはいってアップテンポの変拍子ながらもノリノリの楽しいロック調に。シンセの華やかリフ&ギターの爽やかなリフ、合間にはゆったりとメロディアスなギター&キーボードのフレーズが。光田さんのピアノリフをバックにギターのエモーショナルなソロも。そして光田さんのスペーシーなシンセソロや小口さんのオルガンのアグレッシブなソロも。終盤にはキーボードリフをバックに小森さんが叩きまくって。

 曲が終わると大拍手!「こんばんは!KENSOです」って清水先生。「また一つ皆さんと一緒に歳をとってますが今日も最後まで楽しんでいってください。お願いします」って。
 2曲目は「GOS」。ミドルテンポのパワフルでゆったりとしたフュージョンっぽい曲。ムーディなギターフレーズ&綺麗なピアノリフ、いいですねぇ。中盤はギターとピアノのリフの掛け合いでめっちゃ盛り上がります。グルーヴィなベースリフ&パワフルなキーボードリフ、アグレッシブな光田さんのピアノソロやギターソロも。そしてアップテンポになってハードに。終盤では元のゆったりリズムに。

 続いて3曲目は「風の中の菲林」。ギターとピアノの綺麗なメロディからはじまるロマンティックな短い曲。バックには緑の唐草模様が映し出されて。ラストは盛り上がって次の曲につながって。 4曲目は「暁に楽師が」。アコースティックギターの軽快なリフからはじまるのどかで爽やかな雰囲気の曲。中盤ではヘヴィなリフや短いドラムソロやオルガンソロなども。

 「ありがとうございました」って清水先生。今回モニターのトコに“お守り(譜面?)”がいっぱい貼ってあるらしいのですが「“お守り”を見ても間違えるって悲しい」って。
 次の曲は「”純真無垢の乙女が悪の誘いを受け、それに抵抗しながらも徐々に悪の道に・・・」って「今の事件にクロスしてる」って。爆笑です。同じく捕まった俳優を“三下”って早くも毒舌が。
 5曲目は「朱に交わればRED」。ステージが赤の照明に包まれ、ミドルテンポで哀愁ただようキーボードのフレーズがながれ、そこにギターも加わって。その後、光田さんのピアノリフをバックに小口さんがシンセソロを。そしてアップテンポの躍動感溢れるリズムになって盛り上がり、終盤にはバンドリフとベースの掛け合いも。

 6曲目は「拝啓アイリッシュエア様~Rhyme-stone in Cotswold」。清水先生がメロウなフレーズを弾きはじめますが、すぐにストップ。再び弾き始めるものの「チューニングが合ってない」って一旦調整してそして3度目の正直。メロウなギターフレーズ、そして光田さんがゆったりとメロディアスなフレーズを奏でて。どこか懐かしさを感じる郷愁を誘う曲ですね。 そしてドラムのカウントから一転アップテンポになり、そしてさらに明るく楽しいノリノリのロック調になり、光田さんと小口さん&清水先生の掛け合いも。さらに次はシャッフルっぽいリズムになってキーボードとギターの掛け合いも。それらが繰り返されます。どんどん展開していく楽しい曲ですね。

 ここで清水先生、それまで着ていた白衣を脱いで、そしてギターもブルーのレスポール風に持ち換えて。ここでメンバー紹介です。まずは「平成の色男もいまや40代半ば。座禅と比叡山のことならコイツに聞け!キーボード、小口健一!」って。大拍手です。続いて「外見はアジアの虎、しかしほんとは寂しがり屋さん、三枝俊治、オンベース!」って。大拍手です。ちなみに今回は撮影班が2組だそうで、1つは清水さんが還暦になったら発売する予定(?)の「全ライブDVD計画」の撮影班で、もうひとつは某大学の映研が「ある男」という題でなんと三枝さんを撮っているんだそうで。
 続いて「小森啓資、オンドラムス!」って。大拍手です。小森さんが参加されている<TRI-Offensive>の6月に発売されたアルバムが初回プレスを売り切ったとか。凄い人気ですね。そっちのファンもKENSOを観にきてほしいって。そして「“○○”ならコイツに聞け!光田健一!」って。大拍手です。今回発売の「SPARTA Naked」のプロデューサーを光田さんにやってもらったそうですが、光田さんの集中力は凄いって清水先生。

 次の曲は昨年のライブで初演された曲だそうです。ここで清水先生は15-6歳頃に書いたというくら~い詩を2編披露。若き日の自分へのレクイエムという、7曲目は「若き日の私へ」。ギターはブルーのレスポール風に持ち替えて。ミドルテンポのダイナミックなリフからはじまってゆったりと穏やかなシンセフレーズがながれて。とってもメロディアスでドラマティックな曲です。オルガンのメロディもいい感じですね。中盤にはパワフルなベースリフや浮遊感のあるサウンドも。終盤はアップテンポの軽快で爽やかな感じに。

 ステージは光田さんと三枝さんのお2方だけになって。そしてはじまった8曲目は「謎めいた森より」。荘厳な雰囲気のシンセ&ピアノサウンドからはじまり、時計の秒針の音と不思議なパーカッション音の神秘的なサウンドとフレットレスベースの味わい深く伸びやかなサウンドが心地よく響いて。
他メンバーがステージに戻って、そして9曲目は「A Single Moment of Life」。バックには網目模様が映し出されて。ギターとベースのハーモニクスの綺麗な音色によるゆったりとした優雅な短い幻想的な曲。曲が終わると清水先生「ベース、三枝俊治!」って。大拍手です。

 10曲目は「木霊の舞う情景」。シンセのシークエンスからはじまって。光田さんはイスを調整してます。清水先生はブルーレスポール風に持ち替えて。静かで神秘的な音色とパワフルなリフが交互にあらわれたり、様々な音色が行き交って、テンポもどんどん変化していて、次の展開が読めないスリルがありますね。光田さんと小口さんの掛け合いソロバトルも。

 ここで8/30に新宿プログレッシブ館で清水先生が一日店長をやるというお話がはじまったんですが、いきなり某大所帯ユニットに対する毒舌が炸裂!ちょとあぶなくて書けないっす。ちなみにそのユニット名は某プログレ大御所バンドの清水先生が大好きな曲と同じだそうで、最近ではその曲を聴くと某ユニットが浮かんできて困るとか。

 次はスパルタコーナー!スパルタの曲を何曲か演奏してくれるとのことで観客大喜び!最初は「Good Days Bad Days」。パワフルなドラムからゆったりとしたテンポでダイナミックでメロディアスな感じに。バックには唐草模様が写し出されて。そしてパワフルなピアノリフから軽快なノリのいいロックを聴かせてくれます。バックのベースラインもかっくいいっす。アグレッシブなオルガンも。そしてややテンポダウンしてゆったりとしたおだやかな雰囲気になり、エモーショナルなギターフレーズや美しいピアノのフレーズも。そしてふたたびテンポアップしてギターとキーボードのアグレッシブな掛け合いソロも。光田さんはソロで“熊蜂が飛ぶ”のフレーズも織り交ぜたり。

 続いて12曲目は「月夜舟行」。厳かな幻想的な雰囲気からはじまります。そしてバックではベースがノリのいいリズムを刻んで。シンセサウンド&ギターサウンドが美しく、奥行きを感じさせる曲ですね。終盤ではキーボードとドラムが同じリズムで弾き&叩きまくって。そして光田さんと小口さんのソロバトルも。
 続いて13曲目は「美深」。ギターのカッティングリフからはじまって透明感のあるキーボードのフレーズが。力強いリフのあとゆったりとした雰囲気になりますが、テクニカルでメロディアスでパワーバラードのような感もありますね。後半のキーボードとギターの輪唱で奏でるフレーズも素敵ですね。とっても美しくドラマティックな曲です。ラストにはヘヴィかつエモーショナルなギターソロやアグレッシブなキーボードソロも。

 さらに続いて14曲目は「インスマウスの影」。ミステリアスなキーボードフレーズからはじまる変拍子のテクニカルな曲。でもでもとっても爽やかで心地よい感じの綺麗な曲ですね。一部のベースラインがちょっとZEPの某曲に似てるような?中盤では短いベースソロ、そして光田さんのテクニカルなピアノソロが。終盤にはゆったりとしたテンポでアグレッシブなギターソロ、そして小口さんのムーグソロの掛け合いも。ラストはアップテンポしてドラム叩きまくりでもりあがってFin。曲が終わると清水先生「ドラムス、小森啓資!」って。大拍手です。

 「コンサートは最終コーナーを周ったんで・・・お疲れじゃないでしょうか、皆さん?大丈夫ですか?」って清水先生、観客を気遣って。優しいですねぇ。
 ここで次の曲の説明を。清水先生は1978年に来日した大御所バンド<GENESIS>のライブを観にいかれたそうで、めっちゃ感動されたそうです。
 15曲目は「新宿厚生年金に空」。ゆったりとしたダイナミックな感じではじまって、そしてキーボードの哀愁ただよう綺麗なメロディがおだやかにながれて。その後、小口さんと光田さんが掛け合いのようにフレーズを奏で、そこにギターも加わってメロウなフレーズをユニゾンで。終盤ではお琴のような音色で情緒たっぷりのフレーズも。ダイナミックな部分もあり、しっとりとした部分もありのドラマティックな曲ですね。

 続いて16曲目は「麻酔Part2」。キーボードの不思議音の変拍子リフからはじまるアップテンポのテクニカルな曲。キーボードリフは忙しいんですけど、でもギターとキーボードのフレーズはとってもメロディアスで明るく優しい感じですね。
 17曲目は「胎動」。透明感のあるキーボードリフの幻想的な雰囲気からはじまるゆったりほのぼのとした曲。バックはパワフルでダイナミック。中盤にはフレットレスベースの味わい深いソロや、素朴な音色の叙情的なキーボードソロも。終盤にはベースとキーボードのユニゾンからギターのエモーショナルなソロも。エンディングはしっとりとはじまり、劇的にFin。

 18曲目は「空に光る」。とっても爽やかな雰囲気の、物語のはじまりのようなアップテンポの素敵な曲。爽快感のある、広大な景色が目に浮かぶフレーズ、最高っすね。素朴な音色が引き立つような透明感のあるサウンドです。中盤にはキーボードの叙情的なフレーズも。そしてキーボードとギターのテクニカルなユニゾンや掛け合いも。ラストのテクニカルユニゾンは先生チトキツそうだったかも。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ここで終わらないですよ」って清水先生。爆笑です。「ちょっとタイミングがずれちゃいましたが」「ここでいよいよ皆さんの勉強の成果をだすときがきました」「次の問題が出来ない人はもう一度DVDをみて勉強してください」って。そしてここでお客さんやスタッフやメンバーの皆さんに感謝のお言葉を述べて。大拍手です。そして・・・
 「選ばれた民よ!君達の学習の成果を発揮するときが遂に来た!立て!“人生と変拍子”」って。ここでお客さんはゆっくりと立ち上がって。

 そしてはじまった本編最後19曲目は「精武門」。ヘヴィなギターリフからはじまるミドルテンポのめっちゃパワフルなハードロック。めっちゃダイナミックですね。光田さんが手拍子を促して。パワフルなドラムソロの後のキーボードのフレーズは爽やかなイメージも。後半からテンポアップしてヘヴィなギターリフからキーボードが壮大なイメージのサウンドを響かせて。そしてキーボードとギターのユニゾンリフからテクニカルなリフでFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「どうもKENSOでした」「小口健一、三枝俊治、小森啓資、光田健一、そして清水義央でした」「ほんとありがとうございました」って清水先生。お辞儀したあとメンバーの皆さんは手を振りながらステージ袖へ。もちろん場内はアンコールを求める手拍子が鳴り響いて。すると程なくメンバーの皆様がステージに戻ってきて、大拍手大歓声で迎えられます。

 「本当に今日はありがとうございました」「ちょと体調を崩して皆さんにご心配をおかけしたこともありましたが、この通り復帰して・・・」って清水先生。ほんとよかったっす。「間違えるとこは間違え・・・精一杯やりました!」って。で、アンコールは新曲をやってくれるそうで大拍手です。先日お亡くなりになった故レス・ポール氏の話題にふれて、自分もいつかはステージに立てなくなる日もくるって。そのときにみんなと一緒に口ずさめる曲をって。

 アンコール最初は今回初披露の新曲「決してさよならではなく」。いつかみんなで♪ラララって歌ってほしいって清水先生おっしゃってましたけど、もちろん変拍子ですからそう簡単にはコーラスできそうもないっすね。でもゆったりとしたほのぼのする優しく暖かいメロディの曲です。中盤はテンポアップしてパワフルにテクニカルに。小口さんのアグレッシブなムーグソロやギターソロも。そして再びゆったりとしたテンポに戻って光田さんのテクニカルかつ美しいピアノソロが。

 続いて21曲目は「Echi dal Foro Romano」。中世風なゆったりとしたキーボードサウンドからはじまり、穏やかで優しいメロディが。そしてパワフルなドラムが入ってアップテンポの軽快でとっても楽しい曲調に。光田さんが手拍子を促して盛り上がります。後半はめっちゃテクニカルな展開もありますが楽しいイメージはそのままで。ラストは劇的に盛り上がってFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございましたKENSOでした」「小口健一キーボード、三枝俊治ベース、小森啓資ドラムス、光田健一キーボード、そして私、清水義央ギターでした」「ほんとありがとうございました」って清水先生。お辞儀したあとメンバーの皆さんは手を振りながらステージ袖へ。もちろん場内はアンコールを求める手拍子が鳴り響いて。するとまず清水先生のみがステージに戻ってきて、大拍手大歓声で迎えられます。

 「残念でした」って清水先生。再び白衣をまとっています。お礼のお言葉を述べたあと「自分の好きな音楽だけをやってきて、リスナーの方がこんなにたくさんいらっしゃるのはすごく嬉しいことだし感謝しています」って。そして「あとアルバムは2枚は作ろうと思ってます」「皆さんの期待に応えるアルバムを作っていきます」「今後とも宜しくお願いします」って。お客さん大拍手です。本当は今日もう1曲新曲をやるつもりだったそうですが、どうも間に合わなかったようで。
 ここで清水先生、メンバーを一人づつ呼びます。「町田市出身、小口健一!」「戸越銀座、三枝俊治!」「横浜市、小森啓資!」「世田谷、光田健一!」って、皆さんにこやかにステージに登場!大きな拍手で迎えられます。「ほんとに最後までどうもありがとうございました。お気をつけて・・・あ、まだだ」って。爆笑です。

 「最後の曲です!」ってオーラス22曲目は「さよならプログレ」。小森さんがカウントしますが「ちょっと待って!」って一旦止めて。そして再びカウントから早いパッセージのリフからはじまる変拍子のテクニカルな曲。踊るようなキーボードの音色も、裏メロで跳ねるベースも素晴らしい。中盤はテクニカルなキーボードソロ、そしてダイナミックなリフ、ユニゾンのフレーズ、ムーグソロと続きます。さらにドラム叩きまくりも。そしてテクニカルなベースソロも、光田さんのアグレッシブなピアノソロ&小口さんのオルガンソロ、さらにアグレッシブなギターソロも。ラストはドラマティックにFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございましたKENSOでした」って清水先生。そのあと早口でメンバーの紹介。メンバーの皆様はステージ前に並んでお辞儀を。そしてここで白衣に付けてる缶バッジを見せて。「これからKENSOもどんどんキャラクターグッズを作って・・・」って。爆笑です。「またいつの日かお逢いしましょう!ありがとうございました!」って。
 大拍手のなか客席に手を振りながらステージ袖へ・・・お客さんもうアンコールの手拍子はせず帰り支度。盛り上がったわりに最後はあっさりなんですねぇ。ちょと意外。するとほどなく客電が明るくなって。時計を見ると21時半すぎ。休憩ナシの2時間半強の素敵なライブでした。

 すっかり見入って聴き入ってしまって時が短く感じるほどでしたね。もうそんな時間なの?って。観にいってほんと良かったっす。初の生KENSO、素敵でした。特に光田さん&小口さんのツインキーボードの音色やハーモニーがとっても綺麗だったし、ソロの掛け合いもかっこよかった。三枝さんのベースもいい音してましたね。もちろん清水先生のギターもミスはあったけどいい音でした。
 ちょっと気になったのはバスドラの音がデカすぎ(?)て鼓膜がおかしくなりそうだったことと、楽しみにしていた清水先生のMCがイマイチだったかな。先生ちょっと緊張してたみたいでカミまくってたし。でもでも毒舌は健在でしたね。
 清水先生、60歳までは頑張るっておっしゃってましたけど、もっともっと続けてほしいっす。ニューアルバムも期待しちゃいます。

紫 2

2009-08-15 07:26:20 | 70's J-Rock
“日本のDEEP PURPLE”こと、沖縄の本格派ハードロックバンド<紫>。75年に1stアルバム「紫」を発表し、その高い演奏力と圧倒的なパワーで一躍日本ハードロック界のトップに君臨。そして76年にセカンドアルバム「IMPACT」が発表されます。
 アルバム1曲目は「Doomsday」。ヘヴィなギターリフからはじまってミドルテンポでパワフルに展開していきます。サビではバックでベースがうねりまくってます。間奏まずはワウを効かせたエモーショナルなギターソロが。そしてリフを挟んでエモーショナルなオルガンソロが。ラストはダイナミックにFin。爆発音も凄いっす。
 2曲目は「Fly Me Away (from here)」。ブギー調のギターリフからはじまるミドルテンポのシャッフルビートの曲。RainbowのStarstruckみたいですね。間奏まずはエモーショナルなオルガンソロ。ヴァースのあとはハードなギターソロが。
 3曲目は「Let Me Go」。ギターのカッティングリフからはじまるアップテンポのノリのいい曲。ヴァース間には短いドラムソロも。間奏まずはアグレッシブなギターソロ。アームをグイングインいわせていてかっくいいっす。ヴァースのあとはハードなオルガンソロが。
 4曲目は「On Wings of Love」。ヘヴィでダイナミックな変拍子リフからはじまるアップテンポのパワフルでメロディアスな曲。間奏まずはアグレッシブなオルガンソロ&メロディアスなシンセソロ。どことなくRainbowのA light in The Blackを彷彿とさせますね。終盤にはエモーショナルなギターソロが。
 5曲目は「Mother Nature’s Plight」。パワフルなドラムからはじまるミドルテンポのヘヴィロック。まずはエモーショナルなギターソロが。ヴァースでは哀愁ただようパワーバラード風に。間奏ではメロウな泣きのギターソロも。そしてテンポアップしてパワフルなドラムがドンドコドンドコ響くなか、アグレッシブなオルガンソロが。DPのMandrake Rootの中間部みたいですね。ソロのあと静かになって海岸の波の音やカモメの鳴き声がながれ、そしてゆったりと静かにシンセとギターが沖縄のメロディを奏でて。終盤はパワフルなマーチングドラムにのってオキナワンメロディが。
 6曲目は「Take You For a Ride」。パワフルなドラムからはじまるミドルテンポの力強いブルーズロック。ヴァースのあとまずはオルガンソロが。続いてヴァースのあとの間奏はエモーショナルなギターソロ。そしてさらにワウを効かせたアグレッシブなギターソロも。終盤には再びオルガンソロが。
 7曲目は「Just a Rock’n Roll Band」。ヘヴィなギターリフからパワフルにはじまり、ミドルテンポのヘヴィロック調に。間奏まずはエモーショナルなオルガンソロが。ヴァースのあとはオルガンとギターの掛け合いソロバトルも。 
 翌77年にバンドは残念ながら解散してしまいます。その後メンバーはそれぞれ個々に活動を。また何度か再結成ライブも行っています。83年8月に沖縄で行われた再結成ライブはその後ライブアルバム「Murasaki Why Now?」として発表されています。
 1999年からジョージ紫さんと宮永さんが中心となって<紫>を復活させ、ライブ活動を中心に活躍中です。そして2008年5月18日には日比谷野音で行われたジャパンロックレジェンドのイベントにも参加されます。メンバーはお二人の他に、オリジナルのギタリスト比嘉さんと下地さんも復活し、ベースには現8-BALLの<クリスさん>、ヴォーカルには元イースタン・オービットの<JJさん>が加わってめっちゃパワフルなアツいライブを魅せてくれました。

紫 1

2009-08-13 07:35:14 | 70's J-Rock
 自分が<DEEP PURPLE>に興味を持ち始めたのが1980年ころ。で、DPを調べていくうちに、日本にもDPに影響を受けたバンドがあると知って<紫>に興味を持ったんです。
 <紫>は、リーダーの<ジョージ紫さん>がマサチューセッツ工科大在学中にDPを聴いて衝撃を受け、1972年に沖縄で結成。そしてメンバーチェンジを経て75年にデビューアルバム「紫」を発表。その圧倒的なサウンドで、いきなり日本ハードロック界のトップに躍り出て。当時のメンバーはキーボードのジョージさんの他、ドラム&ヴォーカルの“チビ”こと<宮永英一さん>、ギターの<比嘉清正さん>と<下地行男さん>、そしてベースの<城間俊雄さん>と、ヴォーカルの<城間正男さん>の城間兄弟の6人です。
 アルバム1曲目は「Double Dealing Woman」。ダイナミックなリフからはじまってハイテンポでスリリングに展開していくパワフルなかっちょいい曲。間奏ではミッドテンポでエモーショナルなオルガンソロが。ヴァースのあとの終盤ではハードなギターソロも。ドラムも叩きまくってますね。
 2曲目は「Devil Woman」。神秘的な雰囲気から静かにはじまって、そして悲鳴のような叫び声が。しばらく沈黙が続いたあと静かにオルガンとギターの音色が響きそしてドラムが入って徐々にテンポアップして。その後今度はアップテンポのギターリフが徐々に大きくなっていき、そしてハイテンポのリズムにのってスリリングに展開していきます。変拍子もあり、結構プログレしてますねぇ。間奏まずはハードなギターソロが。ヴァースのあとの終盤はアグレッシブなオルガンソロ。
 3曲目は「Rock and Roll Nightmare」。ブギー調のかっくいいギターリフからアップテンポでノリのいいビートで楽しいロックを展開していきます。間奏ではワウを効かせたエモーショナルなギターソロ、そしてスピチュアルなキーボードソロが。
 4曲目は「Lazy」。DPのカヴァーです。オルガンソロか静かにはじまって、そしてアップテンポのシャッフルビートでジャジーに展開していきます。ほぼ完コピでしょうか。ギターソロ・オルガンソロと続き、リフのあとヴォーカルがはいって。めっちゃドライブしていてかっくいいっす。シャウトのあと転調してよりパワフルにもりあがってかっくいいギターソロが。
 5曲目は「Do What You Want」。なリフからはじまって、ミドルテンポのシャッフルビートでパワフルな曲調に。ブルージーな感もありますね。中盤ではスイングビートで軽やかなオルガンソロが。そしてヘヴィビートにもどってエモーショナルなギターソロが。
 6曲目は「Maze」。パワフルなジャブ的なリフからテクニカルなリフが。そしてアップテンポでギターのユニゾンリフ、そしてエモーショナルなソロが。その後スローテンポになって幻想的な雰囲気のなかムーディなギターソロがゆったりとながれて。リフのあとはアップテンポでエモーショナルなキーボードソロが。さらにリフのあとにド迫力のドラムソロも。それぞれのソロをフューチャーした9分強のインスト曲です。
 7曲目は「Far Away」。パワフルなワウを効かせたギターリフからはじまるミドルテンポのヘヴィブルーズ。ジミヘンさんの香りがしますね。まずはエモーショナルなギターソロ、そして伸びやかなヴォーカルがはいって。間奏再びワウギターソロ。その後テンポアップして軽快なオルガンソロが。ヴァースの後のラストにもギターソロが。
 8曲目は「(Now I’m) Free」。ヘヴィなギターリフからはじまるミドルテンポのパワフルかつブルージーな曲。間奏はアヴァンギャルドなシンセソロ、そして終盤にはムーディなギターソロやハードなギターソロも。
 9曲目は「Rock’n Roll Singer」。パワフルなスネア連打からはじまるアップテンポのシャッフルビートのノリノリのロックンロール。ダーティ気味のヴォーカルもかっくいいっす。間奏まずはアグレッシブなオルガンソロ。ヴァースのあとはハードなギターソロが。
 10曲目は「WRATH OF THE GODS/神々の怒り」。力強いダイナミックなリフからはじまって、ちょっぴりファンキーながらもアップテンポでパワフルに展開していきます。終盤にはアグレッシブなオルガンソロも。スピード感たっぷりのスリリングでかっこいい曲です。 
 存在感のあるキーボード、パワフルかつテクニカルなドラム、そしてかっくいいツインギターをたっぷりフューチャーした、ストレートな正統派ハードロックがたっぷりと楽しめるかっこいいアルバムですね。

イエロー

2009-08-11 07:20:57 | 70's J-Rock
 <The M>のメンバーだった<垂水孝道さん(Vo.)>と、<垂水良道さん(Bs.)>の兄弟が中心となって<The M>解散後に結成されたバンド<イエロー/Yellow>。メンバーはお2方の他、ドラムス<吉長信樹(のちのジョニー吉長)さん>、ギター<中村純作さん>、パーカッション&フルート<上田伸一さん>、そしてキーボード<川崎雅文さん>の計6人です。
 バンド結成当時はディスコバンドの仕事をしたり、74年10月まで<泉谷しげるさん>のバックバンドを務めたりと地道に活動していたそうです。そして75年4月にデビューアルバム「イエロー」を発表し、8月には「ワールドロックフェス」に出演。そして8月24日に日本ロックの聖地である日比谷野音でライブを行いますが、そのときの熱狂ライブを収録したのがこのアルバム「VIBRATION –イエロー・ライブ-」で、75年12月に発表され、2008年になってようやくCD化されました。
 スタジオアルバムに関して孝道さんは「おとなしくてナマナマしさがだせなかった」「リズムが沈んでしまった」と出来に満足がいかれなかったそうです。そこで「ナマのイエローを聴いてもらおうと」ということでライブアルバムを発表することにしたそうです。
 アルバム1曲目は「オシビサⅠ」。OsibisaというアフロロックバンドのMusic for gong gongのカヴァーです。リズミカルなラテンパーカッションから陽気にはじまります。そしてダイナミックなリフがはいりますが、なんとなく祭囃子風ですね。中盤にはエモーショナルなギターソロも。終盤ではパーカッションがよりパワフルに激しくなってめっちゃ盛り上がります。
 「OK! Next song,レゲエ!」って叫びからはじまる2曲目は「うつむいてばかり」。荒木和作さん&山田あきらさんの曲です。ゆったりとしたヨコノリのタイトル通りのレゲエ風ソングです。味のあるヴォーカル、いいですねぇ。間奏はミューミュー鳴ってるキーボードソロが。
 3曲目は「Going Up」。Black Oak Arkansasの曲です。ジャーン!ってダイナミックなオープニングのあと、軽快なアフリカンドラミングがはじまって、アップテンポのかっくいいギターリフが。そしてオルガンが鳴り響いたあとに力強いヴォーカルがはいって。めっちゃかっくいいっす。間奏はパワフルなドラムソロ。ツーバスドコドコで叩きまくってますが、凄く歯切れが良くてヌケのいい音ですね。途中ドラも鳴り響いて。終盤ではDance with the devilのリズムが。そして元リフに戻ってギターとキーボードのユニゾンから弾きまくりでめっちゃ盛り上がってFin。
 4曲目は「情の花」。中村さんの曲です。透明感のある美しい音色のキーボードからはじまって、ギターの情緒たっぷりのメロディがゆったりとながれて。ムーディでとっても心地いいですね。夕暮れの海辺みたいな感じでロマンティックです。中盤にはコーラスがはいって。
 「もう1曲行きますか!」「それじゃ去年の郡山の思い出の曲を」ってはじまった5曲目は「眠れない夜」。泉谷しげるさんの曲です。ミドルテンポのタイトなドラムからはじまって、ギターリフとともに力強いヴォーカルが。パワフルなフォークソングですね。
 「さあ、一緒に行こう!」ってはじまった6曲目は「イエローのテーマ」。アップテンポのギターリフからはじまるファンキーでノリノリの楽しい曲。まずはエモーショナルなギターソロ。バックではベースがうねりまくってます。続いてはアグレッシブなオルガンソロ。そして再びギターのテーマメロに戻って。「Hey!行くよ!」って掛け声からギターソロへ、そしてキーボードとのユニゾンも。ダイナミックにFinしたあと「ありがとう!」って。そしてアンコールを求める手拍子と「イエロー!」ってバンドを呼ぶ声が。「朝までやれ~!」なんてお客さんの声も。
 あまりの盛り上がりに再アンコールをやらないわけにいかず。そしてはじまった7曲目は「Get Back」。The Beatlesの曲。キーボードのアップテンポの軽快なリフからはじまって、バンドがはいってパワフルなヴォーカルが。サビは観客も♪Get back!って叫んで。めっちゃノリノリです。間奏まずはキーボードソロ。ベースもうねりまくってます。次の間奏はギターソロ。ヴァースのあとはリズムが一旦止まるもコーラスのあと再びパワフルなリズムがはいって盛り上がります。 

 アルバムのライナーノーツによると、ライブ当日は台風の心配もあったもののスッキリと晴れたそうです。会場には3000人くらい集まったそうで。ところがPAの調子が悪くてイエローのライブ前には1時間近く調整をおこなってその間ずっとお客さんは待たされていたとか。そのストレスがライブがはじまって一気にハジけてめっちゃもりあがったそうです。確かに観客の声がものすごいっす。これほどの熱狂ライブがずっとCD化されなかったなんて信じられないっすね。