ひよりの音楽自己満足

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NegAcoustika SAKUHO

2021-09-09 23:42:24 | 21th J-プログレ
 <川崎薫さん>率いる伝説のプログレバンド<Negasphere>。80年代にもっとも活躍され、スタジオアルバムも2枚発表されるも活動休止。その後とある音楽ブログでのレスのやり取りから復活への機運が高まり、2012年12月に遂に復活ライブが!もう感涙っす!そして不定期ながらもライブ活動を継続され、さらにファン待望の80年代に発表されたアルバムが遂にCD化!高額取引されていたレコードを買うか迷っていましたから、ほんと助かりました。
 で、今回紹介させていただくのは、本体<Negasphere>とは別に<Negasphere>の楽曲をアコースティック編成で演奏されるユニット<NegAcoustika>です。2013年に川崎さんとシンガーソングライターのギター・ヴォーカル<KOWさん>が「NegasohereDuo」として共演されたことがきっかけとなり、そこに元メンバーのベーシスト<坂野誠治さん>が加わって<NegAcoustika>として活動されます。その後ライブ活動を重ね、チェロ<星衛さん>と、パーカッション<高橋克典さん>が参加されて現在の編成になったそうで。
 そして待望のスタジオアルバムが!このアルバム、20世紀初頭にドイツ・ベルリンで製造された幻のスタインベルグのグランドピアノを有する長野県佐久穂メリアホールで、ピアノ、アコースティクギター&ヴォーカル、アコースティックベースギター、チェロ、パーカッションの5人編成での2チャンネルのマイクだけのリミックスで、オーバーダブ無しの一発録音にてライブレコーディングされたそうで。そして2020年7月に発表された「SAKUHO」。
 アルバム1曲目は「AT THE LAST MOMENT」。ピアノの綺麗な音色がきらびやかに響き、明るく爽やかなリズミカルリフからチェロがのびやかに奏で、そしてフレットレスベースの音色ものびやかにながれて。その後、静かになってミドルテンポのピアノリフから透明感のあるヴォーカルがはいって、チェロののびやかな音色とともにドラマティックに盛り上がって。中盤ではアップテンポのパワフルなリフからチェロのアヴァンギャルド風のソロが。終盤では再びミドルテンポでヴォーカルとチェロがドラマティックに、そしてダイナミックリフからパワフルにもりあがって。
 2曲目は「HOLY GROUND CEREMONY」。ピアノのアップテンポのリフからスリリングにはじまって、パーカッションのリズムにのってチェロが力強くのびやかに奏で、ギターのテクニカルリフ・ピアノの流麗なリフからチェロがのびやかに奏で、その後、静かになるも再びパワフルにスリリングに。中盤ではリズミカルなヴォーカルがはいって盛り上がり、アップテンポのパワフルなリフからチェロのソロへ。その後ダイナミックリフからパワフルにドラマティックに盛り上がって。
 3曲目は「EMPTY & MEANINGLESS HOT」。ギターのゆったりとしたリフからチェロがのびやかに奏で、そこからピアノのアップテンポのパワフルなリフがはいって、チェロがのびやかに奏でて。その後ミドルテンポのピアノリフからしっとりとしたヴォーカルがはいって、チェロがのびやかに奏でるも、そこからアップテンポでリズミカルに爽やかに。中盤ではチェロがのびやかに奏でて。一瞬メロトロンかと耳を疑いました。そしてピアノが静かに奏で、ベースのミステリアスでダークなリフからチェロがのびやかに寂しげに。終盤ではピアノのミドルテンポのリズミカルリフからヴォーカルとチェロがのびやかに力強く。そして一旦止まってからピアノの綺麗な音色が透明感たっぷりに静かにながれ、チェロがのびやかに奏で、そこから一転ピアノのアップテンポのパワフルなリフがはいってチェロがアヴァンギャルドなソロが。その後しっとりとしたヴォーカルがはいって、のびやかなチェロの音色が加わってドラマティックに盛り上がって。17分の大曲です。
 4曲目は「FIGHT OR FLIGHT」。ピアノのアップテンポの流麗なリフからチェロがダークにのびやかに奏で、ヴォーカルのスキャットがのびやかに。そして一旦止まってからピアノリフが静かにながれ、ヴォーカルがはいって、力強く盛り上がっていって。その後リズミカルで明るく楽しい感じになって、躍動感たっぷりに盛り上がって。
 5曲目は「NO MORE RAINY DAY」。ピアノのしっとりとした音色が神秘的にミステリアスにながれ、そして一転パワフルにダークに。そしてダイナミックなブレイクがスリリングに。中盤ではヴォーカルとチェロがのびやかに、そして力強くドラマティックに。その後ピアノのパワフルなリフからダイナミックリフが。終盤では美しい透明感のあるスキャット風の音色がのびやかに。
 アコースティック楽器のみとは思えない迫力ですね。そしてアコースティック楽器ならではのナチュラルな鳴り・響きが堪能できて。それもこのホールだからこその効果なのでしょうか。特にピアノの美しく透明感のある音色、チェロの奥深い音色に魅了されました。もちろんそれは楽曲の良さと演奏者の技量があってこそですが、それらすべてが相まってこの素晴らしい作品になったのでしょう。

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