ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

Ain soph Seven Colours

2020-02-16 19:19:01 | ジャパン・プログレ
 2018年。ここのところプログレ情報に関するアンテナを出していなかったもので、バンドの動向などはさっぱりわからなかったのですが、某CD店のHPだけは毎日チェックしておりました。そのなかで、あの”大御所バンド“のニューアルバムが発売されると知って超ビックリ!関西で不定期ながらもライブ活動を続けているような情報は得ていましたが、これは超嬉しい衝撃でした。
  日本を代表するカンタベリー派のプログレ・ジャズ・ロック・バンド<アイン・ソフ/Ain soph>。はリーダーでギタリストの<山本要三さん>が<天地創造>というバンドからはじめ、関西を中心に活動し、8・8ロックフェスにも出演してその名を全国に轟かせ、東京にも進出し、関東のプログレファンをその類まれなるテクニックとアレンジメントで圧倒し、70年代末にバンド名を<アイン・ソフ/Ain soph>(最高のものを求める人たち)とあらためられ、紆余曲折ありながらも1980年6月に1stアルバム「妖精の森/A Story of Mysterious Forest」を発表。そして活動休止時期も在りながらも86年の1月に2ndアルバム「帽子と野原/Hat and Field」を発表。個人的に一番好きなアルバムです。その後は順調に活動を続けられ、91年には1stアルバム発表以前の曲を新たにレコーディングしたアルバム「海の底の動物園/Marine Menagerie」を発表。そして翌92年には新作を集めたアルバム「五つの方針と九つの展開/Five Evoluved From Nine」が発表されます。ここまでの4枚のアルバムはずっと以前に紹介させていただきましたが、その後のことは全く情報を仕入れておりませんでした。
 2018年12月26日発売のアルバム「Seven Colours」。メンバーはリーダー<山本“Yozox”要三さん>、キーボード<藤川喜久男さん>、ベース<鳥飼正裕さん>、ドラムス<富家”Taiqui”大器さん>です。ライナーノーツによるとレコーディングは2009年に行われ、それをベースに一部手直しされて今回の発売となったようで。なんとも不可思議なジャケットで妖しい雰囲気もしますが・・・
 アルバム1曲目は「Felix’s Strange Bag ~ The Sower Of The Systems」(奇妙な鞄~星を撒く人)。クリアトーンのギターサウンドが心地よくゆったりとながれ、オルガンが加わってユニゾンで。なんかリゾート地の夏の海辺でのんびりしているかのような心地よさを感じます。その後パワフルなドラムフィルからオルガンが爽やかでエモーショナルなソロを。中盤ではアップテンポのノリノリモードになってギターのテクニカルなソロが。終盤では一旦止まってからミドルテンポでギターのアルペジオリフがゆったりとながれ、ラストはアコギのエモーショナルソロ、キーボードのテクニカルなソロが。
 2曲目は「Moral Hazard」。綺麗なキーボードの音色がゆったりと響き、フルート風サウンドがのびやかにほのぼのメロディを心地よく奏でて。そしてクリスタルサウンドが綺麗に響いて。中盤ではテンポチェンジしてミドルテンポでギターとキーボードのソロの掛け合い、さらにユニゾンで。そしてオルガンとギターがそれぞれエモーショナルソロを。ラストは一旦止まってからパイプオルガンサウンドがリズミカルに響いて。
 3曲目は「Seven Up(intro)」。ギターのアルペジオリフがゆったりと優しく奏でられて。1分ちょいの小曲です。
 4曲目は「Seven Up(main)」。ベースのリズミカルリフからギターのアルペジオリフがはいって、オルガンがのびやかにけだるい感じでながれて。そしてギターのパワフルでテクニカルなソロ、オルガンのテクニカルなソロ、さらにユニゾンでリズミカルリフを。
 5曲目は「Seven Colours」。キーボードがゆったりとのびやかにほのぼのメロディを。1分ちょいのoutroですね。
 6曲目は「Cat & Queen」(シャム猫は女王様)。キーボードのクリスタルサウンドのリズミカルリフからギターがゆったりと奏で、ミドルテンポでオルガンがほのぼのメロディをのびやかに。そしてそのまま明るく爽やかな感じのエモーショナルソロ、続いてギターがテクニカルなソロを。中盤では一旦止まってからピアノの綺麗な音色のリズミカルリフが、徐々にパワフルに。終盤ではギターが浮遊感たっぷりのアルペジオリフを奏で、そしてエモーショナルかつテクニカルなソロを。
 7曲目は「The Swan Lake Pt 2」(白鳥の湖パート2)。ギターのリズミカルなアルペジオリフからオルガンがのびやかに奏で、そのままエモーショナルなソロを。その後、静かになってギターがゆったりとエモーショナルソロを。中盤ではパワフルなドラムフィルからギターがテクニカルなソロを。その後フルートサウンドがのびやかにほのぼのメロディを奏で。終盤ではギターが弾きまくりのアグレッシブソロを。ラストはギターとオルガンがユニゾンでのびやかにメロディアスに奏でて。
 アルバム収録曲はここまでですが、某CD店購入ですと、おまけのCDがもらえて、それには1
曲収録されています。
「Triple Sequence」。オルガンのリズミカルリフから爽やかにはじまって、それが徐々にゆったりと。そしてベースのテクニカルリフからパワフルなドラムがはいって、ギターのアルペリフからオルガンがのびやかにパワフルに奏で、ダイナミックリフ&叩きまくりドラムが。その後、静かになってオルガンがのびやかに奏でるも、徐々に盛り上がって弾きまくりのアグレッシブソロを。中盤ではオルガンのBurn風リフからギターの弾きまくりのテクニカルソロが。その後一旦止まってからギターのアルペリフがミステリアスに響き、ベースフィルからオルガンのリズミカルリフがはいって、ギターが加わってパワフルに。ラストはアップテンポで盛り上がって、ダイナミックリフ&叩きまくりドラムでFin。
 いやぁ~、アルバム本編はとにかく聴いていてとっても心地いい!気持ちいい!聴いていてもっと聴いていたくなる、もっともっと聴きたくなる、心地よい不思議感覚をたっぷり味あわせていただきました。そしておまけは弾きまくり叩きまくりでめっちゃ盛り上がって楽しませてくれましたね。素晴らしいアルバムです。いつか機会があればライブ観に行きたいっす。