独断偏見妄言録 China's Threat

中国は人類の命運を左右する21世紀最大の不安定要因

外国人単純労働者の受け入れに反対

2006年11月27日 10時11分36秒 | 日本
政府は外国人単純労働者受け入れ拡大の方向で検討しているが、これは財界の圧力によるものではないかと勘ぐりたくなる。前経団連会長の奥田氏は外国人受け入れを強く主張していた。トヨタの関連企業は大量のブラジル人を雇用しており、地元自治体で様々な社会問題が起きていることはよく知られている。現会長の御手洗氏は表だって受け入れを主張していないが、同氏の出身母体であるキヤノンもペルー人を大量に雇用していることから同様の意向だと推定される。

そもそも外国人が急増している原因は低賃金で簡単に切り捨てられる労働力を企業が好むことにある。奥田氏の外国人受け入れ論は産業界の身勝手で近視眼的な発想を代表するものだ。将来はともかく、今現在は人口のピークであり、十分な労働力が存在する。高齢者、女性、ニートなどの雇用を促進することこそ重要なのであり、外国人の流入はこれらの人々の生活をさらに厳しい方向に押しやる。格差社会是正に完全に逆行するものだ。

安倍内閣の支持率急落が伝えられ、その原因として復党問題が挙げられているが、「外国人受け入れ拡大問題」が広く知られるようになれば、さらなる低落が予想される。「美しい国」とは街に外国人があふれかえり、凶悪犯罪とテロが日常化した荒涼たる社会を意味するのだろうか。
残念ながら毎日新聞などのマスメディアは「共生」という一見美しい言葉を振りかざして受け入れ拡大を推奨している。これはスポンサーである財界の圧力に屈したものであり、悪魔に魂を売る行為だ。

高度な技術を持たない一般外国人労働者の受け入れが様々なトラブル、犯罪、テロの原因となることは最近のイギリスやフランスでの事件を見れば明らかだ。専門知識のない外国人労働者は低賃金で雇用され、貧困に苦しみ、差別を受け、社会への不満をふくらませて犯罪やテロに走る。これが今欧州で起きていることなのだ。
単純労働者の受け入れは社会保障、医療、教育、治安などの分野で混乱を引き起こし、国民に多大な負担を強いることになる。企業は目先の利益を最大にすることしか考えていないのであって、産業界から要請があるといった単純な理由で判断すべき問題ではない。
低賃金の外国人労働者に頼らなければ成り立たない産業があるとすれば、海外に進出すべきであり、その力もないのであれば消滅するほかない。冷たいようだが非効率な企業を救済するために国家の将来を危険にさらすわけにはいかない。

少子化問題と関連づけるのであれば、労働力を確保するための様々な方策がある。
(1)高齢者や女性が働きやすい環境・制度を整える。
(2)自動化装置・ロボットなどをあらゆる分野に導入し、生産性を高める。
(3)公務員の定員を減らし、民間への転職を奨励する。
(4)農業の大規模化・機械化を進める。
(5)ニートの就労をはかる。
(6)出生率の向上に努める。
外国人労働者受け入れという安易な方策ではなく、地道な努力により問題に対処すべきではないか。


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