独断偏見妄言録 China's Threat

中国は人類の命運を左右する21世紀最大の不安定要因

経済屋はバカばっかり

2011年07月27日 08時09分43秒 | 日本
経済学者、経済評論家、エコノミストその他もろもろをひっくるめて経済屋と呼ぶことにします。
奴ら経済屋は本当にバカばっかり、と思う今日この頃です。
なぜ眼の前にある明らかな事実を認識できないんでしょうか。

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税収減少は橋本政権の増税や官僚の無駄遣いだけが原因でしょうか。あるいは、効率のよい景気拡大策が打てなかったことだけが原因でしょうか。
どうもそれだけではないような気がします。もっと根源的な何かがあると思います。

それはグローバリズムの害毒ではないでしょうか。
大手企業が海外に進出し、国内産業は空洞化しました。企業が納める税金は当然減少します。従業員は首を切られて失業者になるか、賃金の低い非正規雇用を受け入れるしかありません。
こうして平均賃金は下がり、税収は落ち込みます。消費は伸びず、GDPは伸び悩み、安価な輸入品によって国内残留企業が倒産し、デフレが継続しています。若者は困窮して結婚できず少子化が進行しています。

要するにグローバリズムがもたらした産業空洞化こそが諸悪の根源ではないでしょうか。

欧米先進国の経済的苦境もやはり産業空洞化が原因だと考えれば辻褄があいます。米国の底辺労働者は職を失うか低賃金労働に移行してサブプライムローンを維持できなくなりリーマン・ショックが起きたと考えれば大変わかり易いわけです。米国は自らつくり出したグローバリズムの害毒で滅びようとしているわけです。
むろん、誰もがグローバリズムの被害者というわけではありません。


「トップ1%が占める割合は80年代から上昇し、2007年には所得全体の23.5%を稼いでる。一方、ボトム90%が占める割合は80年代から低下し、現在、全体の半分しか稼いでいないことになる。」
http://www.ritholtz.com/blog/2011/07/macro-tides-july-20-2011/

つまり、極少数のエリートはグローバリズムにより大儲けし、大多数が貧しくなっているという格差拡大傾向が顕著に現れています。

グローバリズムと、それに伴う産業空洞化を阻止しなければ先進国はジリ貧だということです。
我が国の失われた20年は、1992年に始まったとされるグローバリズムの20年と重なるわけですが、経済屋と呼ばれるバカどもは誰一人としていまだに問題の本質に気づいていません。

対策としてどのようなことが考えられるでしょうか。
関税率の引き上げと非関税障壁の復活のように思います。これらの反グローバリズム政策により企業の国内回帰を促すしかありません。先進国が協調して新たな貿易秩序を構築しなければならないと考えます。
 



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1 コメント

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いつか来た道 (むむ~)
2012-03-05 13:33:56
人口の減少、高齢化では企業が海外進出するのも当然だろう。労働者もそれに合わせて海外に出て行く。当然の成り行きだ。誰にも止められない。

若者が困る?優秀な若者は既に日本企業は眼中に無く、暫く前から世界的企業への就職を目指している。

問題は、海外に進出するだけの実力の無い中小企業と労働者だろう。しかし、多くの日本人が日本には住んでいる。生活用品、社会インフラ等のその他諸々の産業は必要だ。それを支える労働者も必要になる。しかし、現在の給与水準、物価水準の維持は難しいだろう。

日本は普通のアジアの国としてアジア平均に収束する以外にはない。当分、デフレと賃金の低下は進むだろう。しかし、やがては均衡する。この時に、アジア平均の生活を営むことに成るだろう。
それまでの時間は思いの外に短いだろう。

世界を見渡せば別段不思議でも無い。ギリシャ、イラン、トルコ、ポルトガル、さらに南米、アフリカにもそんな国は多数ある。

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