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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



<スポーツ雑感 2021/8/31>
ブラインドサッカー・高田ジャパンは、世界王者・ブラジル、アジア王者・中国に連敗し、準決勝進出はならなかった。フランス戦での多彩な攻撃は、王者相手に影を潜めてしまった。組織力が光っていた守備も、王者のエースの圧倒的な個の力を抑えることができなかった。しかし、王者の本気力を引き出した、その意図豊かな戦いぶりによって、ブラインドサッカーの醍醐味を味わうことができた。順位戦では、再びゴールを見せてほしい。


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<スポーツ雑感 2021/8/29>
フランスに4対0で勝利したブラインドサッカー日本代表。久しぶりに観た高田ジャパンの、特に攻撃面での進化に驚いた。強豪相手の4得点は多彩だった。黒田はドリブルでDFをかわしての華麗な先制点とゴール前混戦からの左隅をついた追加点。主将の川村がFK、PKで2点を加えた。サイドチェンジも効果的だったし、なによりもGKへのバックパスから構築するのは、他のチームでも観た記憶がない。明日のブラジル戦が楽しみだ。


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<スポーツ雑感 2021/8/28>
先週から東京大会のボランティアをしている。旧ホテルオークラ東京別館を活用したユニフォーム&アクレディテーションセンター(UAC)で、主にボラへのアクレディテーションカードの発行、ユニフォーム等の配布を担当。競技会場の雰囲気は味わえないが、猛暑襲来のなか、室内の仕事で助かった。まわりのボラは、皆、まじめで一生懸命。コロナがなければ、もっとリラックスして楽しめただろうに。来週は車いすテニス会場に行く。



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<スポーツ雑感 2021/8/16>
元西ドイツ代表FWの「爆撃機」ゲルト・ミュラーが亡くなった。一番印象に残っているのは、1974年西ドイツW杯決勝戦での決勝ゴール。GKを棒立ちにする、巧妙なものだった。ズドンとネットを揺らすような強烈なゴールの記憶があまりない点取り屋だった。2008年9月、「クラマーさんを訪ねる旅」の途中で、当時バイエルン2軍を指導していたミュラー会った。気さくに記念撮影やサインに応じてくれた。ご冥福を祈ります。




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<東京五輪雑感 2021/8/8-2>
女子バスケットボール決勝戦は、90対75で米国が日本に快勝し、五輪7連覇を達成した。決勝戦で、米国は、日本の3ポイントシュートを抑えること、ゴール下の身長差を活かすこと、この2つを徹底していた。米国は、日本の得点源である林、宮沢に、あわせて3本しか3ポイントシュートを打たせず、その得点を0に抑えた。一方、攻撃では、ゴール下の203cmのグライナーにボールを集め、着実に得点を重ねた。グライナーは、予選での日本戦では15得点だったが、決勝戦では30点を挙げた。格下の日本にも万全の対策で挑み、実行する。米国が女王たるゆえんをみせつけた試合だった。


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<東京五輪雑感 2021/8/8>
男子サッカーは、決勝延長後半のゴールでスペインを突き放したブラジルが、リオ大会に続いて五輪2連覇を果たした。決勝戦は年齢制限のないW杯の決勝戦に匹敵するような濃密な120分間だった。17日間で6試合目、それも延長戦もやっているとは思えない、両チームの隙のないパフォーマンスに驚かされた。オヤルサバル(スペイン)の同点ゴールや延長後半のマウコム(ブラジル)の決勝ゴールは、まさにその象徴だった。3位決定戦での重かった日本との違いはどこにあるのか。単なる体力差ではないことは確かだ。来年2022年カタールW杯開幕まで、あと470日。


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<東京五輪雑感 2021/8/5>
昔から陸上の十種競技の最後の光景が好きだ。2日間で10種目を競い合った選手たちが、まるで家族になったかのように、順位など関係なく、最後まで無事に競技を終えたことを互いに称え合う。スケートボード・女子パークで、失敗した岡本を、ライバルたちが迎え、抱きしめ、肩車をして、称えていたシーンも、それに重なって見えた。本人たちは意識していないだろうが、これこそが五輪なのだろう。アスリートファーストと言いながら、あきらかに「大人の事情」しか考えていない大会を取り仕切るお偉いさんたちは、何を思うのか。


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<東京五輪雑感 2021/8/4-2>
女子バスケ日本代表が、ベルギーに86対85の1点差で勝利し、五輪史上初の準決勝進出を決めた。第4Q残り16秒で、それまで厳しいマークで抑えられていた林が、逆転となる3点シュートを決め、どうにか逃げ切った。予選リーグと比べ、日本は集中力を欠くようなプレーが多く、個々の選手の動きも鈍かった。にもかかわらず、活発に動き回る宮崎や、大会直前のベルギーとの強化試合で好調だった三好を使わなかったのはなぜか。勝ったからよかったが、疑問が残る采配だった。準決勝の相手は、予選リーグで辛勝したフランスとなった。リオ、東京大会と日本が勝っているが、互いに手の内を知り尽くしてもいる。接戦になることは間違いないが、日本らしい組織的な守備と個性を活かした攻撃ができれば、決勝戦への活路が開けるだろう。


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<東京五輪雑感 2021/8/4>
障害馬術個人で、福島大輔&チャニオン(馬)のコンビが6位入賞を果たした。決勝をクリアラウンド(減点0で通過)して、6人によるジャンプオフ(優勝決定戦)に進出した時点で、馬術界悲願のメダルへの期待も高まったのだが…。しかし、世界ランク600位の福島による超下剋上はここまでだった。減点とスピードで競うジャンプオフでは、力の差を見せつけられ、減点はなかったものの6人中6位に終わった。しかし、総合馬術個人の戸本の4位に続く、1932年ロス五輪での西竹一の金メダル(障害馬術)以来89年ぶりの、見事な個人種目での入賞である。五輪という大舞台で、メダルの可能性をおおいに感じさせてくれたことは、日本の若手選手のはげみにもなることだろう。もちろん、福島自身も挑戦し続けるだろうが。


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<東京五輪雑感 2021/8/3>
息詰まる接近戦となったサッカー男子、日本対スペインは、延長後半にスペインが決勝ゴールを決めて、勝負がついた。スペインがボールを保持し、日本が粘り強く守るという、予想通りの展開の行方は、実力で上回るスペインの勝利という予想通りになった。ともに準々決勝を、延長戦を制して勝ち上がってきたが、どちらかというとスペインの方に疲労感が見て取れた。日本の勝機はベンチワークにあったのではないか。日本は、後半20分に上田、相馬を、延長戦の始まりに、三好、前田を投入した。実情はわからないが、試合前にたてたゲームプランどおりのようだった。予想を覆すためには、もっと積極的に後半開始から選手交代を仕掛けてもよかったのではないか。スペインは後半のはじまりと途中で4人を交代させた。決勝点を決めたのは、80分過ぎに投入されたアセンシオだった。


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<東京五輪雑感 2021/8/1>
NHKのネットニュースに「オリンピック ゴルフ男子 代表の誇り メダルの名誉かけた戦い」という記事があった。この普通の記事の最後に、「東京オリンピックに集結した選手たちは、それぞれの国や地域の代表という誇りとメダル獲得という名誉のために、最後まで力のかぎり戦い抜きました」とある。確かに、誰が五輪のメダルを獲得してもおかしくない大混戦は、最後まで見ごたえがあった。しかし、その熱戦を伝えるテレビ中継を突然終わらせたのは、まさにNHKだった。
シャウフェレの優勝が決まった後、松山、マキロイ、モリカワなど7人によって、銅メダルを決めるプレーオフがおこなわれた。7人のプレーオフを観るなんて初めてで、本戦以上に興味をそそられた。その最初のホールで、松山がボギーをたたいて、敗退が決まった。松山のパーパットがはずれた、すなわち松山の銅メダルの可能性がなくなったとわかった直後に、ゴルフから特設スタジオに中継が切り替わり、元五輪選手らのトークになった。何の前触れもない、突然の出来事に、ただ唖然とするしかなかった。
IOCに高い放送権料を払っているのだから、力のかぎりの戦いを最後まで中継するのが、NHKの役目だろう。NHKのオリンピック中継に対する考えが露呈した瞬間だった。
すでに各所で話題になっているが、怒りの備忘録として書き留めておきたい。


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