sports-freak.blog
観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



<スポーツ雑感 2023/12/20>
「杖をついていた。」で始まる、ラグビーの大西鐵之祐を書いた「知と熱」を読んで、藤島大というスポーツライターのファンになった。同世代ながら「うまい文章」を書くものだと感心した。その藤島氏がスポーツライティングについて語った「事実を集めて『嘘』を書く」を読んだ。タイトルに魅かれた。そして、第4章「文章スキルと言葉への意識」での、最近の流行り言葉に対する正鵠を射た批判に、溜飲が下がったような思いがした。




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<スポーツ雑感+ 2023/12/9>
天皇杯サッカー決勝、川崎対柏の激戦は、10人ずつによるPK戦の末、川崎が勝利した。120分間を攻守に超アグレッシブに戦い抜いた柏に優勝させたいと思うような試合内容だった。得点シーンを観ることはできなかったが、それゆえに、観客側の緊張感も途切れることがなかった。この試合で、1度だけVARが発動された。PK戦で柏のGKが川崎の2人目のキックを阻止したときだ。喜ぶGKとうなだれるキッカーに、審判がペナルティスポットを指し示した。PKのやり直しだ。GKの動き出しが早かったのだろう。このシーンに時代の流れを感じた。昔(いや、大昔か)だったら、PKにおいて、孤独で不利な状況にあるGKがストップしたら、少しぐらいの反則は目をつぶっていたのではないか。そんな人間味のある判定を、止められたキッカーも受け入れていたのではないか。しかし、今やVARが1ミリの誤差も許さない時代。白黒がはっきりし過ぎることに、少しもやもやしながら、川崎サポが歓喜に沸くスタジアムを後にした。





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