スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

JBC協会賞農林水産大臣賞典ブリーダーズゴールドカップ&第三部定義二の意味

2011-08-11 20:31:18 | 地方競馬
 重賞の勝ち馬が1頭だけと,例年に比べるとやや貧弱なメンバー構成になった感がある第22回ブリーダーズゴールドカップ(動画)。
 エイシンモアオバーの逃げは予想された通り。メイショウタメトモが2番手でマークし,ピイラニハイウェイ,クラキンコ,シーズザゴールド,ロールオブザダイスといったあたりが先行集団を形成。
 3コーナー手前からエイシンモアオバー,メイショウタメトモ,ピイラニハイウェイの3頭で後続を離しました。ここからピイラニハイウェイが脱落し,あとはマッチレースかと思いましたが,中団に控えていたシビルウォーが外を回って追い上げ,直線の半ばでは内で競り合う2頭を捕えるとあとは独走。6馬身もの差をつけての快勝となりました。メイショウタメトモがエイシンモアオバーを交わして2着。エイシンモアオバーは3着。
 優勝したシビルウォーは昨年の夏にオープンを勝って以来の勝利で7勝目。重賞は初制覇ですが3着が2度ありますので,今日のメンバーならば勝っても不思議はないところ。ただ,一線級とははっきりと力量の差があるように思われますので,今後の活躍もやはりメンバー次第ということになるのではないかと思います。
 騎乗した吉田豊騎手,管理している戸田博文調教師にとってはブリーダーズゴールドカップ初勝利。

 まず,第三部定義一の意味を具体的に把握しておきます。
 もしもAというものがあって,このAのみからXが生じるのであれば,AはXの十全な原因といわれます。しかしもしもAがBと何らかの関係を有することによってXが発生するのなら,AとBはXに対してそれぞれが部分的原因であるということになります。したがって第三部定義一が実在的であるということを示すためには,自然のうちにはそれら各々の関係が現実的に実在するということを証明する必要があるというのが僕の考え方ですが,第三部定義一の立場というものは名目的であっても問題ないというのが僕の理解ですので,その証明はここではしません。
 この意味を確認することによって,今度は第三部定義二の意味というのが正確に把握できるということになるでしょう。ここではこの定義における我々というのをきわめて一般的な意味に理解することになっていますから,その解釈に則っての理解ということになりますが,もしもAが原因となってXが生じるのであれば,これはAの能動です。一方,AがBと関係したり協力したりすることによってXが生じたとすると,これはAの受動であり,またBの受動であるということになるわけです。
 これは第一部公理四と関係しているといえると思います。すなわちXが結果であるならば,Xの認識というのはXの原因の認識に依存します。そこでもしもXの原因がAだけであれば,つまりこれが前者の場合ですが,Xの認識はAの認識にのみ依存します。いい換えればAの十全な認識のうちにすでにXの認識が含まれていることになります。これがAの能動です。しかしXの原因がAとBである場合,つまり後者の場合ですが,この場合にはAの十全な認識のうちにもBの十全な認識のうちにもXの十全な認識は含まれません。この場合にはXの十全な認識のために,Aの十全な認識とBの十全な認識の両方,あるいはAとBが関係してXが発生するといわれるときの,その関係自体の十全な認識が必要であるということになります。こういう場合は,Aの受動であり,かつBの受動であるということになります。Xの十全な認識が,単にAの十全な認識のうちには含まれないし,同様にBの認識のうちにも含まれていないからです。
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