スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

オークス&第二部定理一三系

2006-05-21 21:10:35 | 中央競馬
 第67回オークスはヤマニンファビュルが後続を引き離しての逃げ。実質的には2番手のアサヒライジングが逃げていたようなもので4コーナー過ぎに先頭へ。これを先行集団の中にいたカワカミプリンセスが捕えて優勝。その外を伸びたフサイチパンドラが2着で粘ったアサヒライジングが3着でした。
 僕が期待したニシノフジムスメは5着で,アドマイヤキッスは4着,キストゥヘヴンは6着。コイウタは残念ながら競走中止でしたが,跛行ということなので大事には至らなかったようです。
 ところで,カワカミプリンセスのようなタイプの馬がオークスを勝つのは異例です。まず,無敗でのオークス制覇が49年ぶりということなので,これは僕が産まれてから初めて。次にこの馬はここがキャリア4戦目でしたが,こんなに少ないキャリアで勝った馬も僕の記憶にありません。しかもこの馬は日本(北半球)産まれのサラブレッドとしてはかなり遅い6月産まれで,そのためか今年の2月にデビューしたばかり。こういうケースも初めてか,あるいはそうではないとしてもかなり珍しいと思います。

 今度は第二部定理一三系です。
 「この帰結として,人間は精神と身体とから成り(hominem Mente, et Corpore constare)そして人間身体は我々がそれを感ずるとおりに存在する(Corpus humanum, prout ipsum Sentimus, existere),ということになる」。
 この系には証明がありません。エチカにはそういう系がいくつかありますが,それはスピノザが定理そのものを置き換えたにすぎないと考えているためでしょう。そしてここでのテーマとの関連では,この系については,人間が精神と身体からなるというのは,人間は思惟の様態であると同時に延長の様態であるという意味であるということ,つまり,人間は,思惟の様態として考えれば精神であって,延長の様態として考えれば物体であり,しかしそれは,同じ人間の異なった側面であるという理解が重要になります。
コメント
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