今週、忙しくてきもの着る機会あまりなかったので、気分転換のため、結城紬の里、結城に行きました。
※先日は写真アップなかなかできなかったので、あとから追記しました。
東京から小一時間。結構、気軽に行ける街ですが、行くのは初めてです。
「森田空美のきもの美巡礼」(小学館)
案内所に行ったら、この方がご親切にも「つむぎの館」やら美味しいレストランやらを教えてくれ、ついでだからと車で連れていってくれました。
※ 夫、ではありません
NHKの「アサイチ」毎週木曜日にやっている「JAPAナビ」7月中旬放映に出演なさいます。
結城に何百年と続く造り酒造「結」をやっていらっしゃる結城の主のような方です。
見学もできます。
で、まずは「つむぎの館」に。
結城紬は重要文化財に指定されていますが、その技術の一つが「糸つむぎ」という手でつばをつけながらつむいでいく方法。
二番目の「絣くくり」は、結城紬独特のあの模様を作る糸のくくり方です。
これは一つ一つ布を糸でくくっていく非常に細かい作業です。手がかかるはずです。
そして三つ目が「地機織」です。
今はもう地機織で織る人はほとんどいないそうです。
「ものすごい力が必要なんですよ」と案内嬢が教えてくれまし
た。
彼女は、この結城の仕事に携わるようになって十年。家族親戚のうちの女性のほとんどは紬を織っていたそうです。
でも、その仕事もほとんどなくなり、この紬の館で働いているんですね。
女性たちは、売るために織ってたあと、自分用に一つ、というふうに暇暇に自分のものを織るので、彼女の家にも何着かあって、大切に着ているそうです。
いいな
顔出しオーケー。
可愛いね
彼女も「JAPAナビ」に出演するから見てね。
結城に触ったり、肩に掛けたりして遊べます。展示販売ですが、ホテルなどでやるようにシツコクありません。
マーケットの半額?くらいだそうです。(値崩れ起こすといけないので、あまり大きい声では言えませんが)ということで。
洗えば洗うほど身体になじみ、ぬめりや艶が出てくる結城。それは布のケバが一種のネル状になっていくからですね。
というわけで、ここで半日遊べます。
そのあとは、結城の主が案内してくれたレストラン「KOKYU」でランチ。
古民家を改装した有機野菜が売り物です。
内装も素敵
野菜をそのまま食べるという感じで、すごく美味しい
食事のあと、腹ごなしに向かったのは、やはり噂のレストラン「ラ・ファミーユ」
せっかく結城まで行ったのに、食べてばかりじゃないかと言われそうですが、その通りです。
いまや、結城紬、手織りは百万単位。
いかに紫苑といえど??、手もお足も出ません。
街も、レストラン以外は閑散としています
車で移動するせいもあるだろうけど、ホント、人の姿がありません。
たまに人に出会うと、「あら、きものだわ。素敵」なんて声かけられて、紬の里なのに、数千円の木綿きものでも珍しがられたりします。
うーん。これは、やはり、結城紬存続のためにも、貯金はたくか?
どなたかお金がある人、買ってください。
そんな本日のきものは、さきほども言った通り、木綿のきもの。
本場結城の里に、半端な結城を着ていく勇気?はありません(いやいやありますよ)
帯・木綿の更紗見本を切り貼りして作りました。
だから前と後ろどころか、どんどん模様が変わっていきます。
それでも「その帯、いいですね。もしかして手作りですか」とさきほどの館の若い女性。
まっ、お世辞でもうれしいものです。
紬のことをあまり書いていませんね。
結城紬は、江戸時代「奢侈禁止令」で絹糸が禁止されたため、絹なのに一見木綿に見え、しかも軽い結城を町人が競ってきたとか。
ワタクシの木綿は、木綿に見えますが、正真正銘の木綿です
もう一つ、結城の主おじさんによると「昔は、あのお蚕さんは佃煮みたいにして食べていた」そうです
貴重なタンパク源だったとか。
「へえ、それは知らなかったなあ」とは、ラ・ファミールの40代のオーナー。
この方とも、結城について街の歴史についていろいろ話をしました。
「この街の将来はどうなるのか」を真剣に考え、この街で仕事をしていこうと、いろんな試みをしている方々の心に深く共鳴しました。
また行きます。
いや、近くにお住まいの方、ここは意外に穴場です。
ぜひ、お出かけください。
結城紬買えない代わりに、街の宣伝をしますが、結城紬業界の人間ではありましぇん(笑)。
買える人も買えない人も
日本文化存続のために結城紬にも応援を
ちょうど、紬の生地の風合いに惹かれはじめていましたので、とても嬉しい記事でした。
結城紀行でしょう・・・
リサイクル品しか買えないけど
あのほっこり暖かい
着心地が病みつきになっています。
結城なんて
もう着倒したわ。
もう今は木綿がええのよ~
て感じで素敵ですわ・・
帯も世界に一つ、
オリジナルがまた
いいのです。
ぽちさせてもらいます。[E:shine]
肝心の結城の情報が少なくてごめんなさい。少し追加しました。ホミリーさん、紬も似合いますものね。
紬は、特に結城はリサイクルのほうがいいでしょう。あの柔らかさは着倒してこそのものです。
結城の方々に、着なくなった昔の結城を出してくださいとお願いしているところです(笑)
「つむぎ」って、着物のことなんて
まったく知らない私にとっては
「着物を着慣れた方が着るきもの」
ってイメージです。
それにしても紫苑さん、素敵です。
知性を感じます[E:confident]
結構、お安い物もあったのですが
良い物も見ると…結局手が出ず
そのまま帰ってまいりましたわ。
ところで
ぶち女将さん、「着付け」の方にも急上昇でやって来られましたね。[E:wink]
最初の日傘のお写真、紫苑さんかと思いました。雰囲気が似てます~。
結城紬、初心者のわたしですがずっと気になって、少し前に私もこの街へ行ってきました。
ただ同じ場所ではないようで、紫苑さんが行かれたところのほうがいろいろ為になるお話など聞かれてよかったですね。
私が行った「紬の里」は
藍染めと機織りが体験できる場所でもあったのですが、奥の部屋では販売もやっていて
確かに手織りの反物は◯百万で置いてありました。
私も街が閑散としているなぁと感じました。
こんな素晴らしい技術が絶えぬよう、知識のないわたしですが思います。
「わたしにとって着物~」の
記事を読ませていただき、その方のブログも
早々読ませてもらったのですが・・・・
正直、びっくりでした。
人それぞれとは言うものの、自分とは捉え方が違うわぁと感じました。
長くなってごめんなさい。
コメントありがとうございます。そう、紬は、初心者からきものを着なれた人まで幅広く愛されています。chuchuさんも、いつか着てね(笑)
ホント、高いですよね。高い理由はわかりますけどね。結城の方も、一般の人には手を出せない結城だけでは町おこしはできない、と仰っています。
コメント、ありがとうございます。
日傘のきものは、私です[E:happy01]。隣にいる人が「夫」ではないだけで、一緒に記念撮影しました(笑)。
「紬の里」。マミーさんがいらしたところと同じだと思います。私が行ったときは、人があまりいなかったので、いろんな話が聞けたのです。