Sightsong

自縄自縛日記

ランディ・ウェストン African Rhythms Sextet @Jazz Standard

2015-04-03 15:38:43 | アヴァンギャルド・ジャズ

Jazz Standardにて、ランディ・ウェストンのAfrican Rhythms Sextetを観る(2015/4/2)。ウェストン89歳のお祝いも兼ねているようだ。

目玉は、われらがビリー・ハーパーである(実はわたしのアイドルだった)。

Billy Harper (ts)
TK Blue (as, fl)
Randy Weston (p)
Alex Blake (b)
Neil Clarke (perc)
Lewis Nash (ds)

ランディ・ウェストンがずっと昔から取り組んでいるアフリカ回帰をテーマとした音楽である。これまで何枚かのディスクで聴いてきた曲も、モンク曲のピアノソロもあった。これこそが聴きたいものであったはずなのだが、喜びが半分、残りの半分は肩透かしだった。

つまり、テーマを選択し押し出していくことが力として感じられるのではなく、もはや余裕を持ったエンタテインメントに他ならなくなっているということだ。アーシーなウェストンのソロは良い。アレックス・ブレイクの大暴れしてみせるベースも良い。ニール・クラークのアフリカン・パーカッションもエキサイティングだ。しかし、これは伝統芸能であった。先鋭なるものを、このように洗練されたジャズクラブにおいて期待するほうが間違いなのかもしれない。

ところで、ビリー・ハーパーのテナーの粘っこさは健在で、こればかりは無条件に嬉しかった。かつての演奏のように粘りすぎるとまでは言えなかったが。

●参照
ランディ・ウェストン+ビリー・ハーパー『The Roots of the Blues』
ランディ・ウェストンの『SAGA』
ビリー・ハーパーの新作『Blueprints of Jazz』、チャールズ・トリヴァーのビッグバンド
ビリー・ハーパーの映像


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