先週末に高円寺に足を運んだついでに、ガード下の中古CD店を何気なく除いたら、内里美香『たびだち』(ンナルフォン、1999年)を発見した。いつの間にか廃盤になっていて、入手できなかったものである。期待しないときに良いことが起きる。
高校の卒業記念に録音された、内里美香のデビューアルバム。聴いてみるといまよりも音域が高めで、低音のどっしりした声はまだ足りない。しかし、唄い始めの情感が既にあって、特に「宮古根」や「かなさんどー」などはとても良い。「ニービチすがやー」の信じられないくらいダサい編曲とキーボードには目を瞑ることにする。
結婚と出産で活動が減っているのだろうか?アルバムも、『風のションカネー』(キャンパス、2005年)以来ない。そろそろ新しい録音を聴きたい。
内里美香(2006年) Leica M3、Summicron 50mmF2.0、Tri-X、月光2号