ゲイリー・バートン『Dreams So Real / Music of Carla Bley』(ECM、1975年)を聴く。
Gary Burton (vib)
Mick Goodrick (g)
Pat Metheny (g)
Steve Swallow (b)
Bob Moses (ds)
こんなディスクがあるとは知らなかった。ヴァイブによる透明感溢れるカーラ・ブレイ集、悪くない。「Ictus」など、どのカーラの曲も、無防備に泣いているわが身を晒しているような、たいへんな危うさがあって実にいい。
ここでも、カーラ色を付けるのに大きく貢献している、スティーヴ・スワロウのベース。なぜこのようにカーラとマッチするのだろう。
一方、パット・メセニーのギターはいつ聴いてもメセニーで、これは偉大な個性だというべきなのだろうけれど、ちょっとうんざりする。かれの世界はかれの音楽で見せてくれればよいのだ。というのは偏狭か。
●参照
カーラ・ブレイ『Andando el Tiempo』(2015年)
カーラ・ブレイ+アンディ・シェパード+スティーヴ・スワロウ『Trios』(2012年)
カーラ・ブレイ+スティーヴ・スワロウ『DUETS』、渋谷毅オーケストラ(1988年)
スティーヴ・スワロウ『Into the Woodwork』(2011年)
ポール・ブレイ『Homage to Carla』(1992年)
ポール・ブレイ『Plays Carla Bley』(1991年)
ザ・ジャズ・コンポーザーズ・オーケストラ(1968年)
スペイン市民戦争がいまにつながる