Sightsong

自縄自縛日記

ホイットニー美術館のジェフ・クーンズ回顧展

2014-06-28 06:54:53 | 北米

ニューヨーク。時差があってつらいが、早速、ホイットニー美術館で開かれたばかりのジェフ・クーンズ回顧展を観た。

キッチュというのか、大量消費と流通のシステムに支えられて普及した趣味そのものが、俗文化が、綺麗なまま拡大されている。そういうことであれば、パッケージ未開封品であればあるほど価値があるというものだ。クーンズの絵や彫刻はピカピカである。観る人たちも、ピカピカに魅入られているようだ。

大量消費文化はすなわちアメリカであった。そのアメリカのアイデンティたる自由の鐘を、クーンズは、あろうことか、これまでたどってきた歴史や素材の検証により、精巧なレプリカとして作っている。かれはこれを「altered ready-made」と称している。アメリカと心中するつもりか。

常設展のウィリアム・エグルストンやエドワード・ホッパーも素晴らしかった。


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