『Number』誌(文藝春秋)が、「やっぱりホームランが見たい。」と題した特集を組んでいる。ところで、ずいぶん前に、ラルフ・ブライアントが表紙のホームラン特集があったような記憶があるが、棚から引っぱりだすのが面倒で確認していない。
多くの名選手が取り上げられている。松井秀喜、落合博満、清原和博、門田博光、秋山幸二、王貞治。現役では中田翔、トニ・ブランコ、ウラディミール・バレンティン、井口資仁、阿部慎之助、山崎武司、中村紀洋、アンドリュー・ジョーンズ、中村剛也。その他たくさん。
ホームランには選手の個性があらわれる。旧西武球場で目撃した「AK砲」はそれを確認するものだった。清原のホームランは「ぶわっ」と空中で弧を描いてなかなか落ちてこず、秋山のホームランは「ぐちゃ」と潰す感じのライナーで外野席に突き刺さった。
個人的にもっとも印象深い記憶は、門田博光のスイングである。ホークスの身売りに伴い博多に行くことを選ばず、オリックス・ブレーブス(1989-90年の2年間だけこの名前)に在籍した時のこと。幸運なことに、東京ドームのバックネット裏のいい席から「ブルーサンダー打線」をみることができた。
門田のフルスイングは冗談みたいに豪快で、空振りするたびに球場がどよめいた、のだった(いや、本当に)。その試合では、ホームランは打たなかった。
●参照
○石原豊一『ベースボール労働移民』、『Number』のWBC特集
○『Number』の「BASEBALL FINAL 2012」特集
○『Number』の「ホークス最強の証明。」特集
○『Number』の「決選秘話。」特集
○『Number』の清原特集、G+の清原特集番組、『番長日記』
○『Number』の野茂特集