Sightsong

自縄自縛日記

『ルル、ラン どこに帰ろうか タンチョウ相次ぐ衝突死』

2013-07-14 10:43:39 | 北海道

NNNドキュメント'13」枠で放送された『ルル、ラン どこに帰ろうか タンチョウ相次ぐ衝突死』(2013/6/9放送)(>> リンク)を観る。問題提起のドキュメンタリーである。

タンチョウは、北海道東部、釧路湿原近くなどに棲息する。かつては江戸で越冬し、明治期には乱獲のため絶滅しかけた鳥でもある。

そのタンチョウは、いまでは、北海道で越冬する。なぜか。昭和に入り、北海道や国は保護に大きく方向転換したからだ。そのため、給餌が地道に行われている。

一方で、タンチョウの営巣地も個体数も急増している。電車との衝突事故は後をたたない。農害もあるという。人間に馴れすぎて野生に戻れないタンチョウもいる。地元のシンボル化、観光資源化、保護といった活動が生み出した矛盾である。環境省は、棲息地を北海道全域に広げるとの解決策を示しているが、新しい場所では、その矛盾ごと引き受けることが求められてしまう。

それはそれとして、このドキュメンタリーや、Youtubeで数多くアップされている映像を観ると、やっぱり釧路湿原に行きたくなる。大学生の時分に、本多勝一『釧路湿原』を読んで以来、ずっと憧れている場所なのだ。

参考映像
「危ないよ~線路上のタンチョウ親子」(番組でも紹介)
「タンチョウ 求愛ダンス」
「タンチョウ 赤い吐息 美しき光景」
「伊福部昭 交響詩・釧路湿原」

●NNNドキュメント
『狂気の正体 連合赤軍兵士41年目の証言』(2013年)
『活断層と原発、そして廃炉 アメリカ、ドイツ、日本の選択』(2013年)
『沖縄からの手紙』(2012年)
『八ッ場 長すぎる翻弄』(2012年)
『鉄条網とアメとムチ』(2011年)、『基地の町に生きて』(2008年)
『風の民、練塀の町』(2010年)
『沖縄・43年目のクラス会』(2010年)
『シリーズ・戦争の記憶(1) 証言 集団自決 語り継ぐ沖縄戦』(2008年)
『音の記憶(2) ヤンバルの森と米軍基地』(2008年)
『ひめゆり戦史・いま問う、国家と教育』(1979年)、『空白の戦史・沖縄住民虐殺35年』(1980年)
『毒ガスは去ったが』(1971年)、『広場の戦争展・ある「在日沖縄人」の痛恨行脚』(1979年)
『沖縄の十八歳』(1966年)、『一幕一場・沖縄人類館』(1978年)、『戦世の六月・「沖縄の十八歳」は今』(1983年)


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