津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■語句解説「土免と徳懸」

2018-02-17 19:41:45 | 歴史

 細川藩の年貢収取の基本は「土免」「有畝」「徳懸」だとされる。(新熊本市史・通史編第四巻 近世Ⅱ 年貢収集取体制の整備 松本寿三郎氏)

    (1)土免(つちめん・どめん)農民が耕作する農地に対する負担可能な最高限度の年貢額=目標年貢額
    (2)有畝(ありせ)     課税対象とする農地の耕作面積
    (3)徳懸(とくかけ)    作毛の一品ごとに領主側の取分「徳」を定め、早く収穫できる作物から順に取り立てること。

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■寛永年以降・郡中法令(14)

2018-02-17 08:17:05 | 史料

   前回で豊前小倉時代が終了、今回から熊本編です。

二三八
   御書出之寫
一留守之時用閊(ツカエ)候儀、横目申付候て其段諸奉行へ届置可申
 候
一國中ニ迷惑ニつまり候者自害之事、郡奉行へ目安を上ヶ
 候得と可申付候、又りふしんニ迷惑ニつまり候由申候ハ
 ヽ其一ツニ懸り可申との事
一國中ニて不濟公事、町奉行可相濟候、公事之日限相定横
 目を呼濟候、六ヶ敷公事ハ奉行相談可申候
一郡奉行も公事批判申付時は横目をこひ候へと可申付候
 事
一右之通ニ御書付此奉ニ頂戴仕置候間、可得其意候、以上
   寛永拾二年十一月十三日

二三九
   覺
一小判 壹匁
二銀子 五拾五匁
三同  三拾五匁
四同  三拾目
五同  貮拾五匁
一割たはこ仕もの銀子壹枚
一今より引籠人ハ其役壹ばい
一酒のふり賣は熊本中在郷共ニ古よりのことく賣申間敷候
一町方之分ハ御町奉行札を出シ可被申候事
右之札不取ニ若賣買仕ものを札取候者見付候ハヽ、其見
付候者札銭を札もたさるものニ出させ可申候事、札なし
のもの随分見付可申出候事

二四〇
   札銭不出覺
一駄賃取 一鹽賣 一在郷よりのやさいうり 一浦々より
 出ル肴うり 一薪うり幷松ふしうり 一のう具うり
 右之六ヶ條之分は札を出し札銭ハ出させ申間敷候、但薪
 賣之儀は札なしニ可被申付候
  寛永十六年三月八日
 此書物御家老衆・御奉行御相談之上相極り候、判形候へ
 て被下候様ニと申候處ニ、それニ及さる儀ニ候間此分ニ
 申付候へと被仰候、覺之ために我等共印形を付召置申也

二四一
   御町萬御定 御老中御かた書也
   覺
  「當年計札銀可免也」
一寶町・大工町・こん屋町去年本庄ニ移申候間、未有付不
 申候、當年之札銀被成御免被下候へと申候事
  「打くたき銭主へ可進、地かねになりともうり候へと可申
   付也」
一ゑり出申悪敷、いずかたへ捨可申哉之事
  「御奉行見はからいそれ/\に札銀可相定也、年十二三よ
     り下のわらへ札銀なしニ可申付也」
一年罷寄候者幷わらんへ札銀少御へらし被下候様ニ申候事
  「吟味被仕、其上を以かさねての相談也」
一町はつれニ罷居候、今度御扶持放され候もの共札之儀
 を申候、遣可申哉之事
  「ミセも出し如何様の賣買も可仕候、御ふち人之分家ニう
    りかひ仕間敷候」
一御職人町家賣ニ職人之外ニは賣申間敷由、前々より被仰
 付候由ニ候、賣申間敷と存者も御座候得共、職人之外ニ
 は賣申ものも無御座候、御職人町之者共迷惑仕候、如何
 可被仰付哉之事
  「急度申付儀惣て難成事也」
一受人之事
  「札遣儀無用」
一他國より参候商人・ふり賣之者ニ札遣可申哉之事
 右者正保二年三月四日ニ長岡監物殿ニ佐渡殿・式部殿・
 奥田権左衛門殿・西郡要人殿・堀江勘兵衛殿・朝山修理
 殿・興津佐大夫殿・御横目和田主膳・藤本伊右衛門・乃
 美市郎兵衛・金守形右衛門何も御寄合ニて御相談の上如
 此ニ御座候て、御老中之御かた書也、以上
   正保二年三月四日         貴   角
                    小 五 郎

 ニ四ニ
   御老中御相談ニて相極書物
   覺
  「縁ニつけ申女ハよく候、しんるひの外ハ女遣ハヽ本主
   へ取戻可申也」
一上方より十年切ニ抱下し申女、縁ニ付申候も御座候、御
 町中ニてハ置申候ても銀子さへかさみ不申候ハヽ不苦儀
 ニ可有御座候事
  「本國へかへし可申候、かやうのものハ以来も戻し可申候
   也」
一本坪井町借家ニ居申町人、元来夫婦共ニ筑後之者ニて御
 座候、御先代より爰元え罷越居申候、身上不罷成候間本
 國へ罷歸度由、惣てヶ様之者ハ如何可有御座候哉之事
  「御銀奉行衆ニ預ヶ置候、内記殿より被遣候金小判十一
   両・銀子十枚、惣兵衛かり申候ニ付先受取可申候也」
一新貮丁目惣兵衛手前不被罷成候ニ付、船三艘所持仕候、
 御米不断御積せ被成被下候様ニと書物差上申候事
  右御老中御かた書也
   正保二年十一月十五日       貴   角
                    小 五 郎

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■明日は天草に出かけます

2018-02-17 07:43:09 | 講演会

 明日18日熊本は「熊本城マラソン」が開催される。
3万人がエントリーしているという事だし、例年沿道の応援もすばらしく、天気もよさそうだしさぞかし人出も多く大賑わいすることだろう。
そんな中我々は天草まで遠征、小崎龍也氏の講演「大矢野町の歴史と地名」に出かけることにしている。
片道2時間(?)のドライブ、久しぶりの天草を楽しんできます。

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