最強の動物はどれかを激論! 熊も象もかなわない(かもしれない)ヤツの正体とは? その3

2017年10月22日 | うだ話

 前回(→こちら)の続き。



 「最強の動物はなにか?」



 という問いに対して、象でも熊でもなくラクダを提唱した私。

 一見おとなしそうなラクダだが、背中のコブがあれば長期間食料もなしで動けることから、



 「相手が餓死するまで逃げまくる」


 ことにより、どんな敵でもかなわないと言いたいわけだが、そこに



 「ラクダのスピードでは、熊や象と競争すると追いつかれてしまう」



 との物言いがついた。

 しかし、それにはこちらも反論がある。

 たしかに、これは戦いの場所が象のいる平原や、熊のいる山道などではラクダが不利であろう。

 だが、そのバトルフィールドはだれが決定するのか。そら、場所によって有利不利に差が出るのは当たり前で、かつ不公平であろう。

 いくらシロクマが強いと言っても、会場がタイの首都バンコクの特設リングでは、ほとんど実力を発揮できないだろうし、水中デスマッチならサメの機動力と攻撃力は相当な脅威だ。 

 ならばここは、不公平感を少しでもなくすために、「ホームアンドアウェー」で戦うべきではないのか。

 となれば、我が陣営がホームに選ぶのは、当然のごとく砂漠である。

 足元が砂地なら、たとえライオンですら、そのフットワークはラクダにおとるであろう。

 さらには、砂漠は熱い

 そんなところで力を発揮できる動物は少ないはずだ。それに、いったん持久戦に持ちこまれれば、今度はになると気温がいきなり下がる場面に遭遇することとなる。

 この寒暖差が、さらなるダメージを施し、ますます敵の足をおとろえさせる。

 そうすれば、たとえ時速30キロでも、相手を引き離すには充分の脚力である。

 そう、ラクダはホームの「サンドデスマッチ」では絶対に負けることはないのだ。

 いくら魚類の中は有利とはいえ、とか相手なら負けるときもあるのではないだろうか。どんな動物でも、勝率100%は望めるものではない。

 しかし、砂漠で強い動物はラクダのみである。は、言っても生物が住める環境だが、砂漠はそうじゃない。

 まさにの世界である。そこを生き抜けるラクダに勝てる動物など、この世界にはいないのだ。

 ホームで負けなしなら、アウェーでひとつだけ勝てばいい。

 どれほど不利な状況でも、100回やれば1度くらいは「まちがい」が起こることもあり得る。一方ラクダは、砂漠なら万一もあり得ない。

 なんたって逃げるだけなのだ。ポカの出現しようもない。そのミスしにくいシンプルなスタイルもまた、「砂漠の舟作戦」の売り。

 サドンデスでやれば、いつかはこっちが勝つのだ。

 そう反論すると、さらに議論は紛糾し、ならばラクダに勝てる動物とはなんなのかと再検討してみた結果、出てきたのは「サソリ」ではないかということになった。

 なるほど、これならたしかに乾燥にも強そうだし、スピードでも対抗できそうだ。

 なにより、持久戦と真逆たる一撃必殺の武器を持っているというのがおもしろい。

 スポーツでも、プレースタイルがちがうもの同士の試合の方が、観ていて楽しかったりする。なので、動物界最強トーナメント決勝戦は、



 「ラクダvs毒サソリ」



 というカードになりそうだ。好勝負を期待したい。



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