雨あがりのペイブメント

雨あがりのペイブメントに映る景色が好きです。四季折々に感じたことを、ジャンルにとらわれずに記録します。

ニュースの声(7) 激化するロシアの無差別攻撃 

2022-03-27 08:15:11 | ニュースの声

ニュースの声(7)  激化するロシアの無差別攻撃
                         メディアを通じて気になったnewsをアトランダムに載せます。
                            読者の方々が何かを感じていただければ幸いです。

 (1) 侵攻一ヵ月 市民の犠牲やまず(朝日新聞朝刊2022.3/24)
   激化するロシアの無差別攻撃
   ロシアがウクライナに侵攻してから24日で1カ月になる。
   無差別攻撃も頻繁に行われ、市民への攻撃が激しさを増したのは、3月初めだ。
   大国ロシアが短期決戦でウクライナを制覇しようとした目論見は失敗し、
   理不尽な理由で侵攻開始したロシアにとってみれば、
   国際社会を取りまく世論の非難に会い、ロシア流に言えば、『侵略戦争』ではなく、
   『軍事作戦』が長引けば長引くほど、不利になることを誰よりもよく知っているのは、
   仕掛け屋プーチン氏だろう。

(FNNプライムオンライン)


    戦況の構図は、理不尽に無差別攻撃を加え、核兵器の使用や化学兵器の使用を
   ちらつかせて脅す大国と、国の主権と国民の命を大統領の威信に賭けて守ろうとする
   正義の戦いをする小さな国だ。
   
    侵攻がこのまま続き、もし大国の意のままになってしまうような状況が実現してしまうと、
   私たちは第一次大戦、第二次大戦の苦い経験を乗り越え、米ソ対立の冷戦の危機を回避し、
   徐々にではあるが、グローバル社会の理念に沿った豊かな社会の実現に向けて進んできた
   理念を失い、世界は再び力の強いものが支配する暗黒世界になってしまう。
          
(2)「プーチンの戦争」はどこに向かうのだろうか。(朝日新聞朝刊2022.3/25)
     ウクライナ侵攻から1カ月が過ぎた。
  首都キエフを早期に制圧し、傀儡(かいらい)政権を立ち上げる作戦は失敗した。
  米戦争研究所(ISW)は、「ロシア軍は初期の作戦に失敗した」と認定している。
  ロシア兵の死者は1万人近くにのぼる。
  この死者の数は米軍が20年間にわたるイラクやアフガニスタンでの対テロ戦争で喫した犠牲者数を、
  たった1カ月で越えた計算になると分析している。
  一端引き金を引いた「プーチンの戦争」は、自分から止めるわけにはいかない。
  止めればプーチンは「戦争犯罪人」だ。
  圧倒的な武力と兵員をもって、無差別攻撃を続けるのではないか。
      ロシアとウクライナの比較
          ロシア       ウクライナ
     兵 力   約90万人      約20万人
     攻撃機   98機        1511機
     戦 車   1万2420両       2596両
 ロシア軍の戦闘による死者               
           498人(ロシア国防省発表)(3月2日)          
           約1万5800人(ウクライナ側発表)(3月24日)
 ウクライナ軍の死者
           
2870人以上(ロシア国防省発表)(3月2日)
           
約1300人(ウクライナ側発表)(3月12日)
    戦闘が長期化し泥沼化していけば、不利になるのはロシアである。
 大義名分のない侵略戦争に不満を持ち、ロシア軍の士気が鈍るのは目に見えている。
    各国の経済的制裁措置も真綿で首をしめられるように、あるいはボデイブローのように
 ジワジワと聞いてくる。
  一方、理不尽な武力による侵攻をうけたウクライナは、命を削りながらも
 祖国愛を喚起し、硬い団結心で結ばれていくだろう。


(3) 私たちの国、渡さない
(朝日新聞朝刊2022.3/25)
      「人間の価値観守る戦い」ウクライナ軍、士気衰えず
   ウクライナ南部の前線で戦う38歳になる兵士は言った。
   「ロシアは街を混乱に陥れようとしているが、我々の攻撃がこれ以上の侵入を防いでいる」
   「我々は(ロシア軍の)燃料を運ぶ車や食料補給路を狙って攻撃している。(ロシア軍は)食料が
   亡くなっているだけでなく、装備ももろい」
            市民が眼となり耳となって軍に情報を提供しているため、
            ロシア軍の動きも察知しやすいと語る。
   「これはウクライナの領土を守るためだけの戦争ではなく、ロシアという『テロリスト国家』
   から民主主義、人間の価値観を守るための戦いだ」
(4) 戦争犯罪(朝日新聞朝刊2022.3/25)
   「ロシア軍、戦争犯罪」と認定。米ブリッケン国務長官
   国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ
)
    ロシアのウクライナ侵攻について、戦争犯罪や人道に対する罪、集団殺害(ジェノサイド)
    の罪で捜査を始めている。
            

             (ニュースの声№7)     (2022.3.26記)

  

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ニュースの声(6) 『 国際幸福デー』だというのに……銃声鳴りやまず

2022-03-24 06:30:00 | ニュースの声

ニュースの声(6) 『 国際幸福デー』だというのに……銃声鳴りやまず

(1) 35万人孤立 市街戦激化(朝日新聞朝刊2022.3/20) 
  今日15日は国連が定めた『国際幸福デー』だ。
  
だというのに、ウクライナ南東部マリウポリは、ロシア軍に包囲され、
  電気や水道が断たれたまま、35万人以上が孤立し戦闘に巻き込まれている。
  市長は言った。
  「戦車やマシンガンでの攻撃が続いている。戦闘が起きていない場所はほとんどない」
  ウクライナ軍は18日、ロシア側から降伏を求められたが、拒否した。
  副市長の言葉は、緊迫感を持って響いてくる。
  「人々は水も食糧もなく死んでいる。この後の数日で、数百から数千人の死者が出るだろう」
  米戦争研究所は2日次のようなコメントを発表した。
  「民間施設を破壊し、市民を殺害して人道的な大惨事を引き起こすことで降伏させるのは、
  ロシア軍が(内戦下の)シリアで繰り返してきた手法だ」

(2) ウクライナ南東部港湾都市マリウポリ続報
      400人避難の学校爆撃 ロシア軍は住民を連行した。(朝日新聞朝刊2022.3/21)
   住民400人が避難している芸術学校が19日ロシア軍に爆撃された。
         16日に空爆された劇場と同様、多数の避難者ががれきの下敷きになっている。
   またしても無差別の爆撃だ。
      思うように戦績の上がらないロシア軍に焦りが見えてきた。
  だから、結果を急いでいる。攻撃は激しくなり、戦場は拡大していく。

  ロシア国防省は極超音速ミサイル「キンジャル」によって、
  燃料貯蔵施設を破壊したと発表。
 
  ウクライナ市当局発表(3/19) (朝日新聞朝刊2022.3/21)
       千人以上の人の一部が、ロシア軍によってロシアに連れ去られたと発表。
     収容施設に連れていかれ電話や身分証明書を調べられた後、一部がロシア
     に移送された。住民はウクライナのパスポートを取り上げられているという。
             ボイチェンコ市長は非難した。
     「21世紀に人々が無理やりよその国に連行されるなど理解しがたい」

(3) ロシア マリウポリへ降伏要求 
   ウクライナは拒否。「人道回路を開け」と。(朝日新聞朝刊2022.3/22)
   21日朝までに武器を捨てて降伏するように要求し、ウクライナ側はこれを拒否した。
    ロシア国防省はウクライナ側が要求を受け入れれば、
   兵士や住民が「人道回路」で避難できるようにすると提案した。
   マリウポリの市長顧問は次のようにSNSで述べた。
   「ロシア側に寝返るよう提案しているようだ。朝までに答えを出す時間が与えられた」
   「くそ食らえだ」
   
   一方、学校や幼稚園に被害を受けながら、ウクライのナゼレンスキー大統領は、
   国を守ると言う姿勢を貫いている。

   「独立国家として妥協できないことはある。領土の一体性であり我々の主権だ」
             (20日米CN
Nの番組でプーチン氏との交渉に意欲を示しながらの発言)

 
(4) 「天声人語」氏は訴える。(朝日新聞朝刊2022.3/15)
  非情な戦争で多くの市民が殺されている。いま私たちが直面するのは、
  幸福を語る前提が大きく揺らぐ現実に外ならない。
  いかなる言葉も空しくなりそうだが、
  こんな悲しみに満ちた世界にいるからこそ、自問したい。
  幸福とは何だろう。


(5) 一番厄介な独裁者(朝日新聞朝刊2022.3/15)
  孤独な独裁者プーチン 独裁者はやがては滅び、消滅する。
  國學院大學教授・大嶋氏は、独裁者の方は数種類あるという。
   『軍部支配型』 軍が政権を握り、選挙は行われず、市民は弾圧を受ける。
           冷戦の頃に多く存在した独裁者の型。
   『支配政党型』 選挙を行い、形の上では民主主義だが、圧倒的優位な政党が国を支配し、
           市民の自由度は低い。近年に多い独裁者の型。
      この二つは曲がりなりにも、組織が国を支配しているので、新興政党など新しい主義の
      政党の出現で独裁者の交代も可能である。
   『個人支配型』 プーチン氏のように個人支配が強くなる、一番厄介な独裁者の型だ。
  「周囲は指導者が言うことがすべて正しいと思うようになる。指導者への崇拝が起きて、
  側近はイエスマンだらけ、反対派はつぶされ、変動が起きにくく体制がずっと続く」

  
   しかし、歴史は何時の時代でも、やがて独裁者が滅亡し、
   新しい体制が生まれてくることを、私たちは教訓として知っている。
   抑圧された民衆の不安や不満が、大きなエネルギーとなって、
   民衆の主義主張を取り入れ、新しい体制が生まれてくる。
         (ニュースの声№6)           (2022.03.23記)

 

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ニュースの声(5)  いつも犠牲になるのは女や子供たちだ

2022-03-22 06:30:00 | ニュースの声

ニュースの声(5)   いつも犠牲になるのは女や子供たちだ
      3月8日は日本ではなじみがないが『国際女性デ―』だ。
    国連安全保障理事会はむ「女性・平和・安全保障」をテーマに公開討論を開いた。
    各国代表から、ロシアの侵略を受けたウクライナの女性の状況に懸念を示す声が多く聞かれた。
                『国際女性デー』:「毎年3月8日、女性の社会参加と地位向上を訴える日」のこと
                        です。その起源は諸説ありますが、1904年3月8日にアメリカの女
                        性労働者が婦人参政権を求めて起こしたデモがきっかけだと言わ
                        れています。こうした動きはヨーロッパやロシアなど世界中に広
                        がり、1975年に国連は「女性の社会参加と地位向上を訴える日」
                        とともに「女性の素晴らしい活躍と、勇気ある行動を称える日」
                        として毎年3月8日を国際デーに定めました。

      避難所に逃れた女性はこの日こんなポスターを描いた。
  子供を抱き締めた女性の脇に砲弾が描かれ、メッセージが描かれていた。
  (1) 「私は戦争の標的ではない」  (朝日新聞朝刊3/10)
     (遠藤啓生氏撮影)
     (2)「住み慣れた土地を離れたくない」(朝日新聞朝刊3/10)
    2歳と9歳の子どもを連れて逃げてきた。電車で20時間かけて。
    ロシア軍の攻撃はやまず、残って戦うという夫(34)と別れて、故郷を離れ、
    避難所にたどり着いた。女や子供、老人たちが故郷を離れるのは、
    総動員令のため18~60歳の男は招集の可能性があり、
    基本的に国を離れることはできないから、
    子どもを抱かえ老いた父母たちを連れての逃避行が展開されるのだ。

  (3)「戦争」という言葉を禁じ、戦争ではなく『特別軍事作戦』だと
    ロシアのプーチン大統領は言うが、
    「住宅を壊し、インフラを壊し、弱い立場の女性を傷つける『軍事作戦』に
    どんな正当性があるのか」「世界はそのことを知るべきだ」(朝日新聞朝刊3/10)()()
     避難所を運営するマクシモビッチさんは怒りを爆発させる。
     その避難所に多くの市民が布団や食料を寄付してくれる。
  (4) 3月8日国際女性デーの日国連安全保障理事会の終盤で、ウクライナの女性外交官は、
    声を震わせ感謝と決意を述べた。(朝日新聞朝刊3/10)
    「ロシアの侵攻が私たちの生活を劇的に変えてしまった、そのほとんどが女性と子どもだ」
    「ロシア軍に占拠、包囲された町や村では、苦しみが頂点に達している」
         「女性たち、子どもたちは事実上、人質に取られている。去ることは許されず、
     人道支援もいれてもらえていない」
    「きのう、6歳の少女が脱水により亡くなりました。母親がロシアの砲撃を受けて亡くなってお
     り、少女は人生最後の瞬間を一人で過ごしていました」
    国際女性デーにちなんで、朝日新聞は、
    ロシア侵攻で犠牲になっていくたくさんの女性やこどもたちの現状を伝えています。
    抗(あらが)いようのない理不尽で、残酷な歴史の波に流されていくウクライナの人々の
    嘆きと苦悩が漂う新聞紙面です。

    女性外交官の最期の言葉は悲痛な叫びとなって私たちの胸をえぐります。
    「(ロシアが侵攻を続けるなら)ウクライナの女性は、子どもたち、国を守るために
    武器をとることを怖れていない」

      (ニュースの声№5)      (2022.03.18記)

 

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ニュースの声(4) プーチンの声 ゼレンスキー大統領の声

2022-03-18 06:30:00 | ニュースの声

ニュースの声(4)  プーチンへの声 ゼレンスキー大統領の声
     (1) プーチンはウクライナばかりではなく、ロシアをも殺したのです。
       ロシア反体制派知識人が手記を書いた。(朝日新聞朝刊2022.03.15)
       手記はロシア国内で書かれ、命の危険を顧みず日本人の友人に託された
       ロシア人女性です。
                                プーチン氏が始めた戦争について
「私たちは衝撃を受けています」
         「今に一番恐ろしいことがおこると、誰もが知っていのにもかかわらず、
          それが本当に起こると信じることができなかったのです」
          あの忌まわしいヒトラーの話に思いを馳せます。
「ヒトラーがキエフを爆撃したことを私の父は覚えています。ところが、
          こんどはプーチンです」
          「私たちは今、解放者の側ではなく、占領者の側にいる」
          ヒトラーがキエフを爆撃したとき、私たちは被害者だったが、
          今度は加害者になってしまった。戦争の予感を誰もが感じていたのに、それ
          を止めることをできなかった悔恨が手記の中ににじんでいます。
          危険を顧みず、ウクライナを支援するロシアの仲間もたくさんいる一方で、
「大変多くの人たちが戦争を支持し、プーチンを支持しています。むろん彼
          らも怪物じみたプロパガンダの犠牲者なのです」
          欧米企業が次々にロシアから撤退していきます。諸国の経済的制裁がロシア
          を苦しめ、プーチン派の市民と反体制派の市民の分断が深い溝をつくってい
          くでしょう。
                プロパガンダ:  特定の思想によって個人や集団に影響を与え、その行動を意図                                                                                                           した方向へ仕向けようとする宣伝活動の総称です。情報による
                             大衆操作・世論喚起と考えてよく、国際情報化社会においては
                             必然的にあらわれるものです。
                             ロシアのプーチン政権が、他の国々の情報を遮断し、政権の
                             都合のいい情報や嘘の情報を流して、国民を政権の都合のいい
                             方向へ誘導する宣伝活動など。
            
それでも狂気を以て対抗するプーチン。
          手記者の言葉は、ロシアの行く末を暗示して終わります。
           「マクドナルドの撤退は象徴的な出来事です。これはかつての民主的なロシア、
          ゴルバチョフとエリツィンの築いたロシアの終わりを意味するのです」



     (2)ゼレンスキー大統領は言った。(朝日新聞朝刊2022.03.08)
         「私はここにいる。武器を下ろすつもりはない。領土を、国を、子どもたちを守る」
                              (2/26キエフ攻防があった夜明けに)
       命の危険を案じて国外脱出を進める声もあるなか、
       首都キエフにとどまるゼレンスキー大統領。
       米政府からキエフ脱出を促されて断ったゼレンスキー大統領は言った
       とAP通信は伝える。

       「戦いはここにある。必要なのは兵器であって、(脱出のための)乗り物ではない」
       「国家指導者が首都をすぐに離脱すれば、政権も軍も崩壊してしまう」
       だから、私はここにとどまるのだと、
       「敵にとって私は第一の標的で、私の家族が第2の標的だ」
       大統領の悲痛な叫びと決意が聞こえてくる。

       (首都キエフの近郊 女性を背負って非難する 朝日新聞3/8)
                 (1868(慶応4)年、京都洛南鳥羽・伏見で旧幕府軍と
                   薩摩・長州を中心とする軍が激突。最後の将軍、第
                   15代将軍は東軍(幕府軍)をみすて、大阪城を脱出し
                   江戸へ逃げた。結果的に、この敵前逃亡が徳川家復
                   権の望みを断ち切る決定打となった。

    「聞こえてくるのはミサイルの爆発音だけではない。鉄のカーテンが下がり、ロシ
     アを文明世界から遠ざける音だ」        (2/24本格的な侵攻を受けて) 
    「今夜は厳しい夜になる。非常に厳しい。しかし朝は必ずやって来る」
                       (2/26ロシア軍が首都キエフに迫る未明に)
    「ウクライナは欧州を選ぶ。欧州がウクライナを選ぶと聞きたい」
                                            (3/1欧州会議にて)
              「彼らは、私たちの歴史や、私たちの国、私たちのすべてを消し去る命令を受けている」
                                                                                    (3/2侵攻が激しくなった7日目)

      一人の独裁者が、世界を動かす時代は過ぎ去り国連憲章に添った
    解決が望まれる。
    国際世論に敗ければ、戦争犯罪者。引くに引けない独裁者の姿が目に浮かんでくる。
    第一次世界大戦、第二次世界大戦を経て多くの問題を抱えてはいるが、
    私たちは平和への道を築き上げてきた。
    『力の論理』で勝利の道を得ようとする暴挙は許されない。

     (ニュースの声№4)     (2022.03.17記) 

  

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ニュースの声(3) 国連 ロシア ウクライナ関連

2022-03-15 09:27:54 | ニュースの声

ニュースの声(3) 国連 ロシア ウクライナ関連    

  メディアを通じて気になったnewsをアトランダムに載せます。
     読者の方々が何かを感じていただければ幸いです。

 (1) 人道回廊(脱出ルート)。(朝日新聞朝刊2022.03.08他)
      3月3日、ロシアトムウクライナは、2回目の停戦交渉のための協議を行った。
    その結果 ①即時停戦 ⇒⇒⇒⇒ 交渉ならず ロシアは軍事作戦は続行する。
         ②ロシア軍の撤退 ⇒⇒⇒⇒ 進捗ならず
         ③人道回廊の設置 ⇒⇒⇒⇒ 確保することで合意
                 唯一、競技で進展したのが人道回廊を設置することの合意だった。
          
人道回廊とは、一時的な非武装地帯を設置し、民間人が安全に避難したり、
           食料や医薬品を安全に輸送したりできるようにするために、紛争の当事者同
           士で協議して決める。
         
ロシア国営タス通信によれば、ウクライナを含む4都市で一時停戦し、人
        道回廊を開くと報じた。だが、ロシア側は今回、住民の脱出先を、ロシア
        かベラルーシと指定。ウクライナ側は同日、これを拒否する姿勢を示した。
 (2) 人道回廊はロシアの偽善的猿芝居だ。(朝日新聞WEB LONZA2022.03.13)
        人道回廊の設置は事実上失敗する。
        ロシア側が砲撃を止めなかったからだと、ウクライナ側は非難する。
        ロシア側は砲撃を止めなかったのはウクライナだと応戦するる。
        戦時下における情報戦も作戦の一つなのだ。
             避難する先にあるものはベラルーシであり、ロシアの国土だ。
        ロシアがウクライナ国民を実質的に人質にとるということである。
        「片方の手で人質の女性や子どもを抱き、もう片方の手で残った男た
        ちに銃を向ける。そういう光景が脳裏に浮かぶ。
        これが“人道”であるはずがない」(田中秀征 福山大学客員教授)
 (3) (イ)国連総会はロシアを包囲した。 国連総会 賛成7割で非難決議。(赤旗日曜版2022.03.13号 )   
    (ロ) 国連総会のロシア非難決議、反対は5カ国のみ。賛成141カ国で採決 議場から拍手。
                                          (WEB ビジネスインサイダーJAPAN)
           (イ)(ロ)とも3月2日に国連総会での『ロシア非難決議』報道の見出しである。
      (イ)は一部の大国が「力の論理」で世界を動かす時代は過ぎ去り国連憲章に添った行動
     こそが国際社会の主流になったことを示すものである。
           として、国連総会の概要を簡単に賛成141カ国、反対15カ国と伝えた。内容的には少し
      ものたりない。
      全容が見えてこないのだ。

        

      (ロ)が示した国連総会投票結果のモニターである。
      賛成141カ国 反対5カ国と示している。反対5カ国はロシア、シリア、ベラルーシ、北朝鮮、
      エリトリアである。
      問題はその下の35という数字だ。これは投票を棄権した国の数だ。代表的な国を挙げると
      中国、コンゴ、アルジェリア、中央アフリカなどの35カ国だ。
      賛成でもなければ、反対でもない、棄権という最も消極的な方法であり、態度表明を
      避けた国々だ。
      さらに、まっく意思表示をしない12の国がある。エチオピア、ギニア、モロッコ、
      ウズベキスタンなどの12カ国だ。
      これで、加盟国193カ国になる。

      141/193という数字は全体の70%を越える数字だから、
      喜ばしい決議事項なのだろう。
       だが一方で、常任理事国の中国が反対の意思表示をし、
      30%強、52カ国の棄権、及び意思表示なしの国が存在する、
      ということの方が私は脅威だと思う。
      戦争 侵攻 核をちらつかせる脅し、など力でねじ伏せる姿勢に対し、
      危険や不安を感じない国が30%も存在することの驚き。
      
      世界は安定に向かって進んでいるのではなく、『力の論理』で安定を阻害する方向に
      進もうとする危険に満ちている。
      ピンと張った綱の上をバランスを保ちながら進んでいるのかもしれない。
      危うく、危険な安定感だ。

      今度のロシア非難決議は、
      安全保障理事会(安保理)の決議とは異なり、
      総会決議に法的拘束力は無い。
      ただ、国連総会がロシアの一方的な侵略を許さず、
      ウクライナを支持するという「世界の意思」を非難決議への圧倒的な賛成で示したことは、
      国際社会でのロシアの孤立を浮き彫りにした。
                                                    ((WEB ビジネスインサイダーJAPAN))

           (ニュースの声№3)        (2022.03.14記)

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ニュースの声(2) ロシア ウクライナ関連

2022-03-13 09:11:05 | ニュースの声

ニュースの声(2) ロシア ウクライナ関連

 メディアを通じて気になったnewsをアトランダムに載せます。
    読者の方々が何かを感じていただければ幸いです。

(1) ゼレンスキー大統領は演説で言った
       ロシア語で「帰れ」と。      (朝日新聞 朝刊2022.3.5)
   「我々が降参すると思っている人は、ウクライナを全く理解していない」
   徹底抗戦の意思をあらためて強調。
       「戦争の初めの数日間は本当に複雑だった。私たち団結し、強かった。つまり耐え抜いた。
        今後も頑張りぬくだろう」
   大統領としての決意表明であり、最後にロシア語で「家に帰れ」と云った。
                                   (大統領のビデオメッセージ) 

(2) 未明の爆撃音「戦争が始まった」(朝日新聞朝刊2022.03.07)
       2月24日 午前5時。キエフにいた記者の携帯が鳴った。
      「プーチン大統領、特別軍事作戦を命令」
       突然の攻撃に、通信社の記者たちはベッドから跳ね起きた。
       ホテルの部屋にも「ズーン」「ズーン」という爆撃音が届き始めた。
       記者はメールで状況報告をする。
        まだ、日常もあった。
        コーヒーや軽食を売る売店が開き、朝食を注文する市
        民がいた。
        「外に出ないように」出勤した女性はすぐに家に帰され、そう言われた。
        「希望があれば生きられるし、生きれば希望があるのよ」
       ロシア軍のキエフ侵攻は予測されたことなのだろう。女性の言葉には「不安や怖れ」
       よりも、来るべき時が来たのだ、という覚悟の言葉のように聞こえた。
        記者は記事の最後をこう伝える。
       「私は侵攻3日目、ウクライナ西部に退避した」

 (3)  その後のキエフ侵攻(朝日新聞朝刊 2022.03.12)
     キエフの中心部まで15㌔に迫るロシア軍。
              1週間ほどキエフ周辺で停滞していたロシア軍は、再び(キエフの)首都の包囲に動き出
     した模様。ウクライナ側も強く抵抗、膠着状態に陥る可能性が高まっている。
                                                                  (米戦争研究所 10日発表
)
 (4) 兵力投入する構えのロシア軍(朝日新聞朝刊 2022.03.12)
     「志願兵」を希望する外国人1万6千人が待機していると。

 (5) 報道の自由に網をかけた独裁者(朝日新聞朝刊 2022.03.07 天声人語)
     ロシア政府が決めた。
     「軍の活動について偽情報を報じた記者らに対して最大15年の禁固刑を科すと決めた」
     『偽情報』かどうかはロシア当局が判断すると。独裁者の驕(おご)りの自作自演ではないか。
      多くの報道陣がロシアから撤退せざるを得なくなった。

      「我々はなすすべなく自由な報道が殺されるのを目撃しようとしている」
      国際NGO「国境なき記者団」の悲痛な叫びである。
           天声人語氏もまたペンの力でこの暴挙を訴える。
      『単一国国策メディア』のみが報道を担う異様な社会。
     まさに独裁者にとって理想の中の理想であり、
                  市民にとっては暗黒の中の暗黒であろう。


     かっての日本が演じたように、『報道管制』による『大本営発表』が、
     不都合な部分を隠すための、つまり、自分の失策を隠すための、
     国民をだますための浅はかな施策であったことを私たちは知っている。
      自分の地位や名誉を守るために、欺瞞に満ちたご都合主義の施策を展開していく。
      独裁者の先は見えている。

      今、私たちが怖れているのは、
      思慮分別のないものに刃物を持たせた時の不安である。

      (ニュースの声№2)             (2022.03.13)

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ニュースの声 (1) ロシア ウクライナ侵攻関連

2022-03-11 06:30:00 | ニュースの声

ニュースの声 (1)
    ロシア ウクライナ侵攻関連
            メディアを通じて気になったnewsをアトランダムに載せます。
                読者の方々が何かを感じていただければ幸いです。
(1)
 
“チェルノブイリ原子力 発電所 ロシアウクライナが占拠”(NHK NEMS WEB 2022.02.26)

   (NHK NEWS MEBより)

   

 


         

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戦場カメラマンの苦悩と孤独 ⑤ 戦場へ駆り立てるものは

2022-03-02 06:30:00 | つれづれに……

‎ ‎‎内戦の続くスーダンで起きた飢饉の中で、痩せ衰えてうずくまる子どもを撮影した写真。 ‎
‎その後ろではハゲワシが子どもの方を向いて映っており、‎
‎この子どもが死ぬのを虎視眈々と待っているように見える。 ‎
‎ カーターが訪れた国連施設のある村では、‎
‎毎日20人前後の子どもが死んでいたと言われています。 ‎
‎カーターは国連の食糧配給センターの近くを歩いていて、‎
‎うずくまる子どもとハゲワシを見つけ、思わず構えてこの写真を撮った。 ‎
‎ 写真を掲載したニューヨーク・タイムズは次のようなキャプションをつけていた。 ‎
‎『先日アヨッドの食料配布センターへの道において撮影された、‎
‎飢餓により衰弱して‎‎うずく‎‎まった幼い少女。すぐ近くでハゲワシが待ち受けている』‎

戦場カメラマンの苦悩と孤独 ⑤ 戦場へ駆り立てるものは
       戦場カメラマン渡部陽一の場合


  
  (写真1)          (写真2)  (どちらも渡部陽一オフィシャルサイトから引用)
 (写真1)
  少年の鋭い目が、レンズの向こう側でシャッターを切るカメラマンを見つめる。
 右の眉にそって大きな傷跡が残る。建物に立てかけられた自動小銃が、少年が生きている環境が
 容易ならざる危険にさらされていることを訴えている。AK-47と思われる能力に優れた銃だ。
 頑丈でパーツ数が少なく故障の少ない銃として人気が高い自動小銃だ。
 1分間に600発(発射速度)をはじき出す。
             余談になるが戦場で使われ、比較対象される銃にM-16がある。
            価格や耐久性に於いてはAK-47に劣るが発射速度や重量ではM-16が
                                            勝っているようです。何よりも集弾率(命中率)がよいということです。
            架空の話で申し訳ないがゴルゴ13はこのM-16をスナイパー用に改良し
            てさらに命中率を高い銃に改造して使用している。

(M-16を使用する米軍兵士)

   
  
この少年を被写体に選んだとき(図1写真)、
 渡部は大学1年のエピソードを思い出していたのかもしれない。
   アフリカ中央部で生活するピグミー族に会って話をしたい。
 好奇心旺盛で  思い立つとすぐ実行に移す渡部は単身アフリカに渡る。
 1993年、渡部陽一、21歳。
 当時のアフリカはツチ族とフン族の衝突が激しく多くの民間人が虐殺されるような紛争地帯。
 ジャングルの中で少年ゲリラに襲われ、暴力と略奪に会い命の危機にさらされる。
 日常の中にひそむ非日常の「殺し合い」が、行われ、殺戮、虐待へとエスカレートし、
 泥沼化していく戦闘に加わる少年ゲリラの存在。
 暴力を振るわれ、略奪をされ命の危険にさらされた。
 運命的な出会いのこの状況を何とかみんなに伝えたい。
 だが渡部は言葉で伝えることの難しさを知った。
 ジャングルの中で少年ゲリラに遭遇した体験が、
 やがて渡部を「戦場カメラマン」という危険な仕事に就かせたのでしょう。
 
 「言葉で伝わらないのであれば、好きな写真を使って伝えることはできないか。
  ………一枚の写真の力で何が起こっているのかを伝えることができるのではないか」
                        (「ぼくは戦場カメラマン」より引用)
 かって冒険家の植村直己は、「冒険とは生きて帰ること」という言葉を残したが、
 渡部はこの言葉を引用し次のように述べている。
                    植村直己について:1970年に世界最高峰エベレストに日本人で初めて登頂した。
                    五大陸最高峰登頂者(世界初)。犬ぞり単独行で北極点到達(世界初)。1984年冬期のマッ
                            キンリーに単独登頂するも、下山途中消息を絶ち現在に至る。
 
 「そう、戦場カメラマンも同じです。『戦場取材は生きて帰ること』が大事なのだと考えています」
                         
(「ぼくは戦場カメラマン」より引用) 
            
 戦場で生きる子どもたちを被写体に選ぶ渡部陽一の目は優しい。
 同じように戦場の兵士を被写体にするときも、
 戦場の緊迫した空気の中で時々訪れる「静かな時間」をとらえ、
 言葉で表現できないような安息の一瞬を切り取る写真が多い(写真2)。
 その渡部がケビン・カーターと同じような、
 「報道写真と命」の二者択一の状況に出逢ったときどうするのだろう。  

                           (つづく)
 
(つれづれに……心もよう№128)        (2020.03.1記)

 

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