中野さなえ活動日誌

花には太陽を こどもらには平和を

全障研長野支部40周年記念のつどいに参加

2008年11月23日 17時41分16秒 | 活動日誌
                           冬のラズベリー


全国障害者問題研究会の長野支部が40周年を迎え、記念の講演、映画上映のあと、懇親会がありました。

 記念講演は、長野県の障害者運動の草分け、土台を築いてこられた、長野県障害者問題推進協議会代表の坂本隆久さんのお話しでした。

 この道を開いてきたご苦労と全国の障害者運動の歴史を絡めながらのお話しに、じっくりと聞き入りました。

 自分史の部分では、先生をより身近に感じることができてこころ打たれました。
 
 「私は、周りにめくら、めぐされと言われながら育ってきた。父亡き後、母は編み物の仕事で私たちを育ててくれた。何か手伝いたいけど、私に出来ることはごろんとなって、ラジオを聴くか本を読むだけ・・気楽と思われるかもしれないが、なにも出来ないことが辛かった」
 
 「何のために生きているのか、生きている価値がないのではないかと悩んで、死も考えたこともある。しかし、元気で何でも出来ることが価値なら、年よりは価値がないことになる、それはおかしい・・と考えるようになって・・」

 映画は「夜明け前のこどもたち」、障害者運動に携わる人にとっては、バイブル的存在と言ってもいいくらいの大作です。
 
 知的障害児の父とも言われた故糸賀一雄先生の監修のもと、琵琶湖学園における重症心身障害児の療育活動を撮影したものですが、人間の命とは何か、発達とは何か、を深く考えさせられる作品です。
 子どもの心に寄り添って苦闘するスタッフの姿が、希望を発信しています。

 この子らのように重度な障がいを持ってる子も、力をいっぱい出せる社会になったら、誰もがその人らしく、人間らしく生きてゆけるようになることだろう。

 もう何度か見た映画ですが、何度見ても深い感動を覚えます。



 午後は、懇親会でした。先生からの現場の報告に聞き入りました。長野県では、盲・ろう・養護学校の再編問題が緊急な事態を迎えています。
 県教委は当事者や県民の声を聞く努力ももせず、十分な話し合いもなしに、1月には結論を出そうと言う乱暴な態度です。

 現場ではどうなっているかの悲鳴の報告もありました。

 「今でさえ、盲・ろうの専門性が生かせない職場なのに、何の保障もなく、みんないっしょにされたら、子どもたちの発達を保障できない」

 明日は緊急集会が行なわれますが、私は岡谷・諏訪で活動。参加できませんが、皆さんと一緒に、私もがんばりたい。
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