3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

ローマのサンタチェチリア音楽院院長のヘイトスピーチを許してはいけない

2020-02-01 17:13:31 | 現代社会論
イタリアメディアによると、ローマにあるサンタチェチリア音楽院で、院長が教員に対し、「東洋人の学生を授業に参加させないことにした。2月5日に学内の医師の診察を受け、問題がなければ再登校できる」と通知した。渡航歴に関係なく中国人、韓国人、日本人など、東洋人全員を対象にしたもので、教員などからは「差別や恐怖心を広める」と批判が出ている。院長は、「全ての学生の健康を守るための判断だ」と釈明しているという。
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やはり、こういう発言が出てしまった。
これはひどい差別である。こういう発想がユダヤ人差別を生んだのだし、ますます社会の分断を助長する。
ヨーロッパ中心に考えれば中国や韓国、日本は一緒くたで、見分けがつかない。
中国も日本も同じなのであろう。日本文化に相当入れ込んでいれば別だが。

伝統ある音楽院の院長たるものこんな発言をしているようでは中身が問われる。
芸大の学長がまさかこんな発言をするとは思えない。
教養の低さが暴露されたも同然。

とはいうものの、日本人がヨーロッパであれこれ差別されるのは日常茶飯事だ。
明治以来、欧米列強に追いつけ追い越せでやってきたのも東洋のサル扱いされたわれわれのご先祖のつらい歴史があるからだろう。
こういう話が続くと国粋主義に陥り世界の統合の道は閉ざされる。
いやな世の中である。

東洋のなかでも日本は別であるなんて思っているのはわれわれだけで、欧米からみれば所詮東洋人は黄色い人びとで遅れた国の人びと、西洋音楽など理解できないやから、なのである。



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