3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

新型コロナウイルスの脅威

2020-02-28 17:24:19 | 病気
https://www.epochtimes.jp/p/2020/01/51088.html
によれば、武漢が事実上閉鎖された1月23日までの20数日の間に日本にやってきた武漢市民の数は1万8008人でり、最多なのだそうである。
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湖北省武漢市市長は26日の記者会見で、旧正月と新型コロナウイルスの影響で、すでに500万人が同市を離れており、現時点の市内人口は900万人ほどだと述べた。中国メディア・第一財経の新一線都市研究所は、中国のフライト情報アプリ「航班管家」12月30日~1月22日までのデータを引用して、海外渡航傾向を分析した。その結果、武漢市が事実上、閉鎖された23日までの20数日の間に、来日した武漢市民は1万8008人と各国の中で最多であることがわかった。渡航先の都市別で見ると、タイのバンコク、シンガポール、東京は3位だった。ぞれぞれ1万1558人、1万0689人、9080人。成田空港のほか、関西国際空港と中部国際空港からそれぞれ6272人、2656人が入国しているため、日本は国別では1位のタイ(26674 人)に次いで2位となっている。
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武漢閉鎖その前に、2万人近くが来日し、各地に分散して観光地を訪問しているわけで、その人たちのなかに新型コロナウイルスに感染している人がいて、人人感染が広がっているということなのであろう。
それにクルーズ船の乗客が加わって、わが国にはかなりの数の保菌者が存在することになる。
学校を休校にする、大きなイベントや不要不急の会議は中止にする、こういう方法で人の移動を抑止すればある程度効果を発揮できるとおもう。
しかし、学校が休校になっても、働いているので親は不在、気の毒なのは子どもたちだ。
昔のように専業主婦がいつもいて子どもの帰りをおやつをつくって待ってくれているという家族の風景は今やない。
両親は働いていて、特に父親は遅くまで働き、母親も働いているのが当たり前になっている。
長時間労働だけでなく、長時間通勤、しかも満員電車で最悪の労働環境である。
そんな環境でいきなり学校が休校になっても困るだろうに。
高齢者と基礎疾患をもつ人は重症化しやすく、若者は軽くてすむらしい。
抵抗力の問題なのだろう。
子どもの発熱におろおろして病院めぐりをするお母さんの話をテレビでやっていたが、不安はわかるがこういう人が多いと医療は崩壊しかねないのではとおもってしまう。
あれこれ読むとこのウイルスは抵抗力のあるものは軽症で終わるので発熱してもそれほど恐れることはないようだ。ただ、抵抗力のない高齢者などに感染すると大変なので、病院めぐりなどはせずに静かにしているに限る、とおもうのである。

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2020.2.14 バルコニー便り ヒヨドリの来訪に癒される

2020-02-14 15:12:12 | 日記
中国武漢を感染源とした新型コロナウイルスはその後世界に蔓延している。
世界のなかで突出して感染者を出しているのが日本である。
日本は地理的に近く、また多くの観光客、留学生を受け入れているから感染しやすい環境といえる。
中国の人口はハンパないので、世界に散らばっているから、新型コロナも世界に拡大していると思われる。
感染の拡大の地図をみると世界にいかにたくさんの中国人が散らばっているかわかるというもの。

国内に目を転じれば、千葉、神奈川、和歌山・・・とにかく全国に散らばっているようである。
とくに観光地や空港が近くにあるところは武漢つながりでなくても感染リスクは高いようである。
和歌山の病院の外科医の感染はショックだった。医療関係者は万全ではないのだろう。

それに、東京のタクシードライバーも感染していたことが判明。ほとんど同時に神奈川在住で80歳代だったそうであるが、高齢の女性が死亡してしまった。
死亡した80歳代の女性の娘の夫がタクシードライバーだったということが明らかになり、これもまた大きな衝撃である。
羽田空港から中国からの旅行者の乗せる。タクシードライバーは発症しないが保菌者となる。保菌者とその妻を介して、妻の高齢の母に感染したのだろうと推察される。こういうことは巷でどんどん起きているだろう。

今日はバレンタインデーだけれど、デパートに行く気になれず、家族が帰宅途中買ってくるというのでそれを待っている。
仕事場にこもるしかない。

バルコニーには新型ウイルスに関係なく、ヒヨドリがやってきて、しきりに梅の花、今満開である、を食べている。
つい先日まではローズマリーの花をついばんでいたのだが、今日当たりは梅に心を移し、食べまくっている。
山鳩の夫婦もやってくる。のんきな夫婦である。
私が追い立てても、なんざんしょ、というようにゆうゆうとしている。
巷ではマスクが売り切れ、値段を吊り上げる悪徳業者も現れて本当に殺伐としている。
まだまだピークにはならず、ピークはこれからである。
不要不急の外出は避け、静かに在宅生活をできるだけ続けるしかないのだろうか。

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新型コロナウイルスで世界が殺伐としているときに心温まる話 「山川異域 風月同天」

2020-02-10 19:06:39 | 日記

朝日新聞から 北京=平井良和
2020年2月10日 18時26分
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 新型コロナウイルスの影響が広がる中国で、日本から続々と届く支援をメディアが連日手厚く報じている。在日中国大使館は日本政府や地方自治体、企業などから計約272万枚のマスクや、約38万着の手袋などが寄付されたとの集計をホームページで公表。日本から届く支援物資に添えられていた「山川異域 風月同天」という漢詩の一節も話題を呼んでいる。

 同大使館の7日までの集計によると、日本から中国へ送られた寄付はマスクや手袋のほか、医療現場で不足している防護服約15万着、防護メガネ約7万5千個に加え、CT検査の設備、体温計、消毒液など。企業や民間団体からの寄付がマスクでおよそ6割、手袋で7割以上を占めるという。民間を含む日本からの寄付金は約2889万元(約4億5千万円)に上るという。

 日本の支援についての報道やSNSの投稿が流れる際、「山川異域 風月同天」と記されることが多い。この一節は、中国語検定「HSK」の事務局を務める日本青少年育成協会(東京都)が1月下旬から湖北省内の大学などに送り始めたマスクや体温計の箱に毎回書かれている。

 約1300年前に天武天皇の孫の長屋王が、唐の高僧・鑑真に宛てたとされ、「住む場所は異なろうとも、風月の営みは同じ空の下でつながっている」との意味。このメッセージに心を動かされた鑑真が来日を決めたと伝えられている。

 同協会の本田恵三事務局長(58)は「今の私たちの気持ちを伝えるのに、ふさわしい言葉だと思った」と話す。中国のSNS上にはこの漢詩を解説する動画などが投稿され、「(鑑真を動かした漢詩が)再び中国の人の心を動かした」「1300年の時を隔てて私も泣きました」などの声が広がっているほか、中国人が武漢市で患者に対応する医師らに送るエールとしても使われている。(北京=平井良和)

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なんと格調高い物資支援方法だろう。
中国人お断り、殺伐とした雰囲気のなか、そんなときだからこそ温まる話に心打たれる。
漢詩を添えて物資を送る。
グローバリゼーションで世界はひとつになりつつある。モノヒトカネ。景気とか株価とか金儲けばかりに関心が向かいがちである。
しかし、いつのときも人の温かい心は必要だ。排除ではなく包摂を、分断ではなく統合を。
罹患している人びとには回復をお祈りし、昼夜を問わず治療にあたっている医療関係者に心より敬意を表したい。
こんなときだからこそアジアの人びとは支えあうべきである。



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クラシカジャパン わが友グスタフ・マーラー ~ナターリエの日記

2020-02-10 17:50:57 | 音楽ノート
クラシカジャパンで「わが友グスタフ・マーラー ~ナターリエの日記」を見た。
マーラーといえば交響曲5番、アジャージェット、そして、彼が40代で結婚したアルマ(20代)が思い浮かぶけれど、実はナターリエという女性がいたのである。アルマと出会う前に。
切ない話である。
マーラーはめちゃくちゃな男。
ナターリエを捨てて若くて美しいアルマに心を奪われる。
ナターリエの回想録風の話にマーラーという音楽家の実像を見た気がして、見終わってしばらく深い悲しみがわいてきた。

アルマはマーラーと死別、その後、画家と結婚するが、恋多き女といわれていた。
アルマの男性遍歴は有名だ。

アルマを愛し、捨てられた男は多いが、その中にココシュカがいる。
ココシュカといえば、風の花嫁がその代表作である。
この絵はバーゼル美術館にあるという。
10年前にフライブルクにいったとき、足を伸ばしてバーゼルにも行こうと思っていたが実現しなかったことが悔やまれる。
バーゼルの美術館にココシュカの風の花嫁を見に行きたかった。

マーラーとナターリエ、そしてアルマ、ヴァルター・グロピウス、ココシュカ・・・。
音楽家と画家と建築家と。

ビオラ奏者のナターリエ・バウアー=レヒナー、彼女はマーラーと別れてから、若い恋人を得た。が、体制批判をして政府にとがめられ、絶望のなかでなくなっていったという。
アルマとよろしくやっているマーラーよりずっと魅力的なナターリエ、その人生をもっと知りたいと思った。
で、早速彼女の「グフタス マーラーの思い出」を図書館で借りたのである。
ナターリエ・バウアー=レヒナー著『グスタフ・マーラーの思い出』
高野茂/訳、音楽之友社、1988.
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舞踏会の手帳 その2

2020-02-02 12:32:54 | TVノート
先日、NHKBSで「舞踏会の手帳」をやっていた。
ずいぶん前にこのDVDを見て、このブログに書いていた。
だれか、アクセスしてくれたらしい。
「舞踏会の手帳」には思い出がある。
高校のときのハンサムな倫理社会の先生?社会派の政経の先生?どっちだったか情けないことに忘れてしまったのだが、つまり高校のときの先生がこの
映画の話をしてくれた。舞踏会の手帳の話を倫社の授業中に話してくれたのであり、懐かしすぎる思い出である。
昔の高校の先生は素敵だった。フランス思想と文学、ベルレーヌ・・こんな話を授業中に何気なく盛り込んでくれた先生たちの教養に敬服するのである。
高校生の私は、「舞踏会の手帳」をいつか見たいと思っていた。で、ずいぶん経った秋の日にDVDを買ってみて、涙したのであった。
それは、高校生のときの私自身の遭遇であったのかもしれない。
ヴェルレーヌの詩

感傷的な会話
           ヴェルレーヌ

人気もなく凍った廃園の中
二つの影がたったいま通り過ぎた。

その目は死んで唇はゆるみ、
話す言葉はほとんど聞こえない。

人気もなく凍った廃園の中
二つの亡霊が過去を呼び起こした。

―きみは思いだすかい、昔の陶酔を?
―なぜあなたは私に思いださせたいの?

―ぼくの名前を聞くだけで今でも胸がときめくかな?
今でもぼくの魂を夢にみるかい? ―いや。

―ああ! えもいわれぬ幸福なあの美しい日々、
ぼくらの唇を合わせた頃! ―そうだったかもしれない。

―あんなに青い空、あんなに大きな希望が!
―希望は打ち負かされて、黒い空に逃げ去った。

こうして二人はからす麦の中を歩いていった、
ただ夜だけが二人の言葉を聞いた。
・・・・・・・・・・・・・・
あんなに青い空、あんなに大きな希望があったのにいつか希望は打ち負かされて黒い空に逃げ去った。
年を重ねた今、あのときの青い空と希望を思い起こしますます涙が出るのである。


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