元農協職員Dの儲かる百姓への道

元農協職員が東京都立川市の農家で修行後、伊勢の国三重県にUターンして儲かる百姓になるまでを書くブログです。

人参の失敗例から学ぶ

2020-01-31 06:19:13 | 人参(自作)



上の写真はサイズがバラバラで妙に太いものやひょろひょろのが混ざっていて、肌はゴツゴツの人参。
下の写真ははやや短めですがサイズが揃っていて肌のキレイなよく締まった人参。

前者は、9/4播種(目標より2ヵ月遅れ)後、雨がジャンジャカ降り続き、種子が相当流れ発芽率がかなり低かったです。
排水をよくするため畝立機で畝をかなり高くしたけど畝が一部崩れるハプニングもあり、サイズがバラバラの人参が出来たもよう。砂地の畑だったので肌が荒れた?

後者は、8/16播種(目標より1ヵ月遅れ)で雨が少ない中何とかホースで水やりを続けて発芽させた人参。おかげで発芽率は良く綺麗に生え揃ったのでサイズは良く揃いました。管理機のマルチャーで作った低めの畝だったので、長さはやや短めか?

どちらもごんべえで播種したのですが、耕うんの深さはどのくらいにするか?どのくらい水分量を含んでいる時に耕すのか?など畑の準備が適当でした。

結論として、肌が綺麗でない人参は売りにくいし、サイズがある程度揃わないと調整しにくいです。

単価を上げてたくさん売るためには、お天気の不確定要素を除いて、計画性を持って可能な限り手を抜かず丁寧に栽培しないといけないのですね。

2019年の人参からは大きな学習が得られたようです。基本に立ち返りました。

本日は、雪が散る中で堆肥1.5t/反を散布。トマトやナス等の栽培に向けて準備中。




今年も良いトマトが出来ますように。

今日も1日お疲れさまでした。
だいこーより。

スーパーマーケットのプロから学ぶ

2020-01-21 20:17:35 | 研修
今日はうちの販売先の地元スーパー「ぎゅーとら」さんの講習会に出席してきました。

講師は、今野保氏。
↓↓

お客さんからのスーパーに対する質問を、1980年代~2010年代まで10年刻みで取りまとめ、消費者の要望の推移を説明頂きました。

底値を探し回ってスーパーを転々とするお客さんは減りつつあり、スーパー側もディスカウントを続ける体力がなくなってきている。

価格で商品を選ぶ消費者が以前は9割だったものが、近年は3割程度になっているとのこと。

それよりも、配達の依頼や料理の「メニュー」、そして食生活(食文化を含む)を提供して欲しいという要望の方が高いようです。

要は、台所の充実ではなくて、胃袋を満たす方法もセットにして商品を提供して欲しいということにポイントがあります。

POPには、如何に努力して作られた商品で、それはいつ頃食べ頃で、どのようなメニューがオススメかが書かれていることが理想とのこと。

野菜を売るんじゃなくて「メニュー」を売れ、ってことみたい。

あと、試食品は試食されてるだけで美味しいものだと認識されるらしい。

うちの直売所まつぼっくりにもPOPや試食があるものの、

1日3食メニューを考える主婦(主夫)の大変さを考えた提案ができている訳ではなく、鮮度で感動を与えられてるかどうかは定かではありません。

「まつぼっくり自由帳」でお客さんとのコミュニケーションを取っているも、何となく足りないものを感じています。

☆★☆

・値段のファンは浮気する
・お惣菜の提供如く胃袋まで責任を持つ

たくさんの教えを頂き、答えがないもののうちの農園の経営理念に立ち返った良い1日となりました。

ぎゅーとらさん、今野さん、ありがとうございました!


今日も1日お疲れさまでした。
だいこーより。

苗床作り

2020-01-19 20:21:22 | 日記
最近は日中に春の日差しがあって、放っておいたアブラナ科の野菜が花を咲かせたり始めました。

遅れているハクサイや人参、キャベツ、白ネギ等の冬野菜の収穫を急ピッチで進めるとともに、畑の片付けも始めています。

そして、いよいよ春夏野菜の苗作りもスタート。

祖父が率先して動いてくれたので助かっています。

↓藁を細かくする道具









大きさは5m×1m、深さ30-40㎝ほど掘って板で囲っておく。

→藁を刻んで深さ10-15㎝程撒き散らす
→「籾糠」を撒いてから均等に踏み込み
→水を軽くまく
→隠れるように土を被せる
→電線を引っ張る。

最後に、余った化成肥料やら苗の土、藁、籾殻、野菜クズ等を一年間積み増して出来た土を上からかけて完成です。

発酵熱で温めて苗を作る、いわゆる床暖房なのはよく分かりますが、

祖父の長年の勘で出来た産物なので、
来年に向けてはもっと勉強が必要そうです。

苗がものすごく値上がりしている昨今、自分で苗作りができる事はコストダウンにつながるので。

今日も1日お疲れさまでした。
だいこーより。

ホウレンソウの調整作業

2020-01-09 19:27:21 | ほうれん草(自作)
3月並の暖かさと適度な雨でホウレンソウはスクスク育っています。




9415の銀ねずマルチに播種して、不織布を被せた方(写真下)が発芽率は高いようです。

ただ、換気穴付きのトンネル栽培(写真上)の方が成長は良いようですね。

べと病も出ず虫害もほとんど出てないので、出荷調整作業をちょっと変えてみました。

いつもは、
①収穫
②洗浄
③根切り&下葉落とし
⑤選別
⑥袋詰め
という流れでした。

今回は、②も⑤もカット!仕事量の削減!

去年は無駄な作業が多くて、収穫しきれず廃棄してしまった苦い経験があるので
今年は積極的に取り組みたいと思います。
↓見た目も悪くない


☆★☆

今日は、農協さんとハウス建設の打合せ。

農協さんに一部助成を頂いて、一棟(5.4m×25m)を建設します。

うちの所有する畑の一部で10a弱。
風がよく通る上に、井戸を掘っても水が出ないため水道水で栽培しています。

ただ、砂地と山土が絶妙なバランスの良い畑なので、ここにハウスを建てて質の良いホウレンソウやコマツナ、ミズナを栽培したいです。

早速、元肥(硫酸マグネシウム)を撒いてからトラクターで耕うん。

1/20頃に着工予定。
うまく栽培できたら、2棟、3棟とチャレンジ予定です。

今日も1日お疲れさまでした。
だいこーより。