幸せアップ+α

TVを見ていることが多いし、いろいろ感じることがある。

「殿、利息でござる!」見たいです

2016-04-15 09:02:08 | 感動

今も生きる「慎み」の教え

5月14日から「殿、利息でござる!」が公開される。

日本史家の磯田道史氏が「無私の日本人」中の一編を映画化されたもの。

この、こぼれ話を読んだ。その抜粋:

5年ちょっと前、ある老人から便りをもらった。

「磯田先生。自分の住む吉岡(宮城県大和町:たいわちょう)に、すごい話がある。

本に書いて映画にしてくれ」

驚いたが文面は必死である。無視できず私は調べはじめた。

仙台藩史料集を東大農学部図書館に読みに行った。

これが泣けた。映画は脚色しているので『無私の日本人』を読んで頂くしかないが、

とにかく、浅野屋甚内と穀田屋十三郎という人物が偉い。書かねばと思った。

「文藝春秋」に書き始めた。大きな反響があった。便りがいっぱい来た。

「ひとつだけ不思議に思った。立派な人物を書くと、大抵、子孫が手紙をよこして

名乗り出てくる。今回はそれが全くない。無名の庶民の話なので子孫を取材しないと、

どうにも書き進められない。電話帳で「酒の穀田屋」という名をみつけて電話をかけたら

御子孫だという。取材に訪問した。穀田屋十三郎は三百年近く前に生まれた。

仙台藩の重税にあえぐ宿場の民を救うため現在の価値で3億円の基金をつくって

藩に貸し、年々、藩から3,000万円の利息を取って30万円ずつ約100軒の家に配り

宿場を衰退から救う制度を作った。寒村だから基金3億円をつくるのが大変。

穀田屋たち9人の商人が倒産覚悟で無償でお金を出し合った。

そんなことをすれば当然、町の英雄になる。ところが穀田屋たちは「慎み」の

約束を結ぶ。金を出して宿場を救った自分たちは子々孫々の代まで

上座に座らない。やったことを人前で自慢しない。道の端っこを歩くように町で暮らす、

というのである。私は思い切って聞いてみた。

「あのう。子孫だと名乗り出られなかったのはご先祖の教えですか?」。

穀田屋さんは温顔でコクリと、うなずいた。

 

このような慎み深い人々がいたのですね。私だったら、誰かに話さずにはいられないと思う。

子孫の方々も慎み深いのですね。

たぶん、この様な無名の庶民の話は日本にはまだまだあるのでしょうね。

「無私の日本人」は読んでみたいですし、この映画は早く見たいです~

 

 


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