蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

オメガ3  (bon)

2017-11-21 | 日々雑感、散策、旅行

 食用油について、ちょっと勉強してみました。

  少し前のテレビで、オメガ3がどうの、何でも体に良い、ダイエットにも・・などと
っていたのを、フト思い出したのです。  “あれは何だったかな~?”と、思いめぐ
らしていたら、“オメガ3”のことだと分かったのです。

 そんなことですから、にわか勉強で、しかも、専門用語などが多く、なるべく一般的な
内容を把握するために、複数のネット記事を参考に勉強してみました。 が、記事内容に
偏りがあるとか、誇張しすぎみたいなところもあるかもしれませんので、“一応のご参考”
程度に、理解していただき、興味がおありの方は、ネット検索などで、確認・理解してい
ただきたくご了解をお願いします。

 言い訳が先行した上に、生来の理屈好きから、少し込み入ったところからお話しさせて
いただく無礼をお許し願います。

 食用油を大きく分けると、以下のように、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸に区分され、それ
ぞれがまたさらに区分されるのです。
   

                                                          (ネット画像より)

 リノール酸やオレイン酸など聞いたことのある言葉がたくさん出てきますが、それらの
繋がりや、区分、特徴など皆目整理できていませんでしたので、ここに整理を兼ねて、
ネット記事からまとめてみました。


 いきなりですが、脂肪というのは、グリセリンに3つの脂肪酸がくっついてできている
そうで、この脂肪酸が更にたくさんの種類に分かれて、その先に“オメガ3”系という
脂肪酸があるのです。 まず、脂肪酸は、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸にわかれます。

 飽和脂肪酸というのは、炭素鎖に二重結合あるいは三重結合を有しない( 水素で飽和
されている)脂肪酸のことで、飽和脂肪酸は同じ炭素数の不飽和脂肪酸 に比べて、高い
融点を示す とあります。代表的な食品は、 肉、牛乳、バター、卵黄、チョコレートなど
お馴染みですね。ココナッツオイルも飽和脂肪酸なんですね。

 不飽和脂肪酸というのは、一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に区分され、前者は、
体内で作られる脂肪酸ですが、後者は、体内では作られない、外部から摂取しなければ
ならない「必須脂肪酸」なんですね。 上図にあります通り、この必須脂肪酸に、オメガ
3系とオメガ6系があります。 オリーブオイルなどのオメガ9系は、体内でも作られるの
ですね。

 さて、いよいよ構造に入ってきますが、なぜ“オメガ”というのか?   オメガとは、
ギリシャ語のアルファベットの最後の文字で“Ω”小文字で“ω”と書きます。 文字の
意味は、“最後”“終わり,終着”のようで、ここでは一番終わり(端)の意味で使われ
ているようです。
 ここから、少し専門的な化学式みたいな構造に入りますが、ちょっとだけ我慢してくだ
さい。

 脂肪酸は、カルボキシル基をもとに、CH₂が鎖のようにつながっていて、たとえば、

   は、C(炭素)が4つ。   は、6つ。 でこれを、

    や   のように、CH₂ またはCH₃を省略して書き、

2重結合があるところを、2重線で示しています。 ま、記法はどうでもよいのですが、
このように表したときに、カルボキシル基から一番遠い“端”が“オメガ”で、ここから、
3つ戻ったところに2重結合がある(始まる)脂肪酸を「n-3」系、「ω3」系と、呼ばれ
ています。 同じようにして、端から6番目に(から)2重結合があれば、「n-6」「ω6」
と呼ばれているのです。

 化学記号が左右逆になりますが、下表まとめられていますので、ご覧ください。

      食品中に含まれる主な脂肪酸の例


                                                        (農水省HPより)

 上の表で、一番下のドコサヘキサエン酸では、端から3つ目に2重結合が始まりますから
n-3つまりω3、α-リノレン酸もω3ですね。リノール酸はω6、アラキドン酸もω6、
オレイン酸はω9・・なんですね。 炭素数、2重結合数なども記されています。


 以上には構造からみた脂肪酸の分類でしたが、それでは、これら脂肪酸の機能、働きに
ついて、見てみたいと思います。
 まぁ、脂肪は、一般に“うまみ”成分の一つですね。 しかし、あまり採りすぎると、
コレステロールが増えるとか、いろいろといわれていますが、以下にまとめてみました。


 脂肪(脂質)は、食べ物に含まれる大切な栄養素の一つであり、食べ物の味を美味しく
感じさせたり、食べやすくしてくれています。また、
脂肪酸は、カラダの中でグリセリン
と結合して『トリグリセリド』という物質に変化して、私たちのエネルギー源として蓄え
たり、消費したりしています。
 そして、その脂肪酸の役割は、 ①中性脂肪を形成する  ②コレステロールの原料と
なる、そして、全身の細胞膜をつくる ③リン脂質の主成分になり 更に 脳/神経組織
をつくる ③リン脂質、糖脂質の成分になる  また、代謝を調整するホルモン様物質に
なっているのです。 ここで、
 
 ① の 中性脂肪 は、エネルギー源になり、体温を維持する、内臓や皮膚を保護するな
どの役割があり、
 ② の コレステロール は、ステロイドホルモンになるもので、脳/
神経組織をつくる、全身の細胞膜をつくる、胆汁酸の材料になる、ビタミンDにかわる
などの役目があり、
 ③ の リン脂質 は、全身の細胞膜をつくる、細胞間の情報を伝達、
細胞内外の情報を伝達するなどといった役目があるのだそうです。
 中性脂肪やコレステロールといえば、なんだかすぐに“良くない”イメージが先行して
しまいますが、脂肪酸はカラダの細胞膜、脳、神経組織、ホルモン様物質などさまざまな
カラダの組織づくりのベースとなるもので、非常に大切なんですね。
 そして、食事によってこの脂肪酸を変えることができる・・というのですね。

 脂肪酸の役割についてまとめた表がありましたので、掲載しました。

代表的な脂肪酸の特徴比較(ネットより)

 不飽和脂肪酸

 一価不飽和脂肪酸

 オレイン酸

  1. 血中のLDL(悪玉)コレステロールを下げる。
  2. 血中のLDLコレステロールの酸化を抑制して動脈硬化の進行のを予防する。
  3. HDL(善玉)コレステロールは下げない。
  4. 比較的酸化(劣化)しにくい。

 多価不飽和脂肪酸

 リノール酸(オメガ6(n-6系脂肪酸))

  1. 血中のLDL(悪玉)コレステロールを下げる。
  2. HDL(善玉)コレステロールは下げない。
  3. 比較的酸化(劣化)しやすい。

 α-リノレン酸(オメガ3(n-3系脂肪酸))

  1. 体内で一部がEPAやDHAに変わり、健康機能を持つ。
  2. 血中の中性脂肪を下げるほか、血栓の生成や不整脈を防ぐなどの生活習慣病を予防する。
  3. 免疫機能をととのえる作用がある。
  4. 非常に酸化(劣化)しやすい。

 飽和脂肪酸

 パルミチン酸

  1. 血中のLDL(悪玉)コレステロールを上げる。
  2. 血中のHDL(善玉)コテステロールは変化させないか、やや上げるといわれている。
  3. 摂取量の多い人では、心筋梗塞の死亡率が上がる。
  4. 酸化(劣化)しにくい。


 つまり、必須脂肪酸であるω3やω6を含む食品を意識して摂取することが大事である
ことが分かりました。
 ネットを繰って行きますと、医療法人社団 ひさわ会HPの「病気と健康」ページに、以下
の記事が目に留まりました。大変重要な事項であると思いましたので、ここにコピペさせて
いただきました。 

必須脂肪酸の役割 

『 細胞は細胞膜で細胞内を隔て、物質の出し入れをして細胞内の環境を整え、活動して
います。必須脂肪酸が欠乏すると、水分の維持が傷害され、ヒビや乾燥肌といった症状が
でます。
最近注目されているのは、必須脂肪酸の中でも特にオメガ3系脂肪酸の働きです。

 1)虚血性心疾患のリスクを減らす 

  血管の弾力性を維持し、炎症を予防・改善して、血液の循環をよくします。

  2) 自然な抗炎症作用がある
  関節炎、喘息、イースト菌感染、皮膚炎などにも有効です。
  3) 網膜の機能の維持に必要
    緑内障や網膜色素変性症を改善します。
   4) 脳の活動に必要な物質
    うつ病、統合失調症などの改善に効果があるのではないかと期待されています。
    また、脳の老化も防ぎます。
   5) ガンの予防に必要
    オメガ6とオメガ3のバランスがとれていると、免疫システムがよく働きます。』

 もう一度、オメガ系脂肪酸と代表的な食品を表にまとめてみました。

   

 最後に、不飽和脂肪酸の一種に「トランス脂肪酸」というのがあり、これは、マーガリ
ンやショー
トニングに含まれる人工的に作られた脂肪酸で、自然界から見ればまだ、
100年ほどしか摂取実績がなく、摂りすぎると悪玉コレステロールを増価させ、動脈硬化や
心臓病のリスクを高める危険性があると問題視されています。とくに、工業的に作られた
トランス脂肪酸による健康被害、メタボ、糖尿病、心臓病など、多くの現代病の原因と
なりえる「もっとも悪い脂肪酸」として多くの研究が進められているとありました。

 イワシやさばなどの青魚が良い、亜麻仁油なども見直されているのはこのようなこと
からなんですね。

 わかりにくい長文で、お疲れさまでした。

 

 

 

 

 

 

 

 


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