蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

森林環境税  (bon)

2018-01-18 | 日々雑感、散策、旅行

 昨年の暮れあたりだったような気がしますが、平成30年度税制改正の方針が閣議決定
されました。
  税金?関連などについては、毎年、確定申告の時に、仕方なくe-taxに取り組んで、
一喜一憂する程度で、この分野についてもからきし知識もなく、興味もないのです。
そんな私でも、最近アレっと思うことに、先の閣議決定で、森林環境税・一人年間1,000円
住民税に上乗せして徴収・・そんなことが気になりました。
  それで、やおら、この税金関連、環境税など、気が進まないながらネットを見ることに
なった次第です。誤解があるかもしれません。

           

  平成30年度税制改正大綱の閣議決定は、昨年12月22日でした。  それによりますと、
個人所得税で、今年、1月から既に導入されていますが、配偶者控除を受けられる 妻の
年収が これまでの103万円から150万円に引き上げられた。 これなども、これまでいろ
いろと耳にしたことがありますが、私にはあまり関心の無い事柄でした。 
  また、3%以上賃上げを実施した企業には、増額分の最大2割を減税する(今年4月から)
というのもありました。

 それに、たばこ税。 こちらは、今年10月からとありましたが、毎年1円/本ずつ値上げ
して段階的に3円アップまでとする。 禁煙してから、かなり経ちますから、今、たばこが
いくらなのかも知らないくらいで、こちらを値上げしてどのくらい税収が増えるのかも
分かりませんね。

   所得税で、2020年1月から、年収850万円超の人は増税(除く、子供や介護が必要な人
がいる)となる・・など、たしか、年収850万円がいいのかどうか議論がありましたね。

   海外旅行で、日本からの出国時に一人当たり、定額・一律で1000円が、2019年1月7日
以降課税されるというのです。 国際観光旅客税(仮称)の創設なんですね。 海外に旅行
する人が年々増えていますから、これらを対象として課税する・・その昔、物品税などと
言うのがありましたが、便利で新しい家電製品など売れ筋に課税する・・ いつの世も、
どこからお金を得るか? つまり税収を増やすか? 虎視眈々と張り巡らせているのですね。   
課税するのは仕方ないとして、その使い道が、今もって釈然としない部分が多いですね。

                森林
         (ネット画像より)
 

 そして、いよいよ掲題の森林環境税ですけれども、閣議決定された大綱の「備考」と
して位置づけられていました。  つまり、

『森林環境税(仮称)及び森林環境譲与税(仮称)の創設・次期通常国会における森林
関連法令の見直しを踏まえ、平成31 年度税制改正において、森林環境税(仮称)(平成
36 年度から年額1,000 円を課税)及び森林環境譲与税(仮称)(平成31 年度から譲与)
を創設する。』とありました。

 
 年末に、ヒョイと聞いた森林環境税は、一人当たり年間1,000円を課税するというとこ
ろだけ、記憶していて、 “またまた、理屈の通り易い課税対象をもちだしてきたな”
“でも、森林は大事だし、環境問題として年間1,000円の負担なら、やむを得ない・・”
など、気軽に思っていたところ、“しかし、1000円徴収して、年間600~700億円をどの
ように使うのか? ある程度のことをするにはいくらぐらいかかるのだろうか?”“具体
的な必要費用や使途の方向が全くないな!”・・
これが、今回のブログテーマとなった次第でした。     

 実施時期はまだ先のことですが、調べてみると、環境税はこれまでも何度も議論されて
いて、一部は、CO2排出関連で既に実施されていますし、とくに、平成12年に地方分権
一括法の成立によって地方の「法定外目的税」の創出が可能になったことから、各地方
自治体で独自課税ができるようになり、高知県、岡山県、愛媛県、神奈川県など「森林
環境税」を取りあげています。そして、平成15~6年からこの森林環境税が一部名前を変え
たりして、現在では30以上の県で導入されているのですね。 年間、300~1200円とばら
ついていますが、これらの金額で果たして自治体が目指す森林環境を蘇らせることが出来
るのでしょうか? はなはだ疑問といわざるを得ないと思います。  先般の閣議決定の
「備考」は、既導入の森林環境税とどのようにすり合わせて行くのでしょうか?

このような背景の上で、今後、政府はどのように検討を進め、説明するのでしょうか?

 問題提起で終わってしまいますが、元より不案内で、近寄ることもなかった問題なので、
賢明なる各位のご支援に頼るしかありません。森林の荒廃による公益的機能の減退は以前
より指摘されているところですし、最近では、地球温暖化問題に付随する猛暑、渇水、
集中豪雨等の異常気象の顕在化が身近な問題となり、度重なる被害を思う時、真に対策が
必要ではあるのですね。

 

 

 

 

 

 


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