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伊藤若冲と京の美術

2014-04-06 | アート
長崎歴史文化博物館で開催されている
伊藤若冲と京の美術 細見コレクションの精華」を(3月末に)見に行ってきましたよ。

若冲のコレクション、といわれて真っ先に浮かぶのは
ジョー・プライス氏によるコレクションだと思います。
アメリカの古美術商での出会いから、当時再評価前で安かった若冲を買い求め
一大コレクションを作り上げた・・・というエピソードや、
「鳥獣花木図屏風」に代表されるコレクションを実際に目にされ、
この画家の持つ魅力に魅入られた方も多いことでしょう。

今回の展覧会は、京都の細見美術館が所蔵するコレクション・・・
大阪の実業家・細見家のコレクションからの展示です。
茶人であり、熱心な仏教徒であった初代のコレクションによる茶道具、仏具などから、
2代目による江戸絵画のコレクションも加わり(若冲作品はこの一部)
「京」という街のもつ美の豊かさを感じられる内容となっています。

かつての「京の都」の華やかさを伝える屏風絵、
和歌や古典文化を題材にした、雅やかな作品の数々・・・
そのエリアを抜けた先に、若冲をはじめとした江戸絵画のコーナーがあります。
力強さを感じる雄鶏、力が抜けた感のある後期の作品・・・と
プライスコレクションのような「大作!」感はないものの、
それでも若冲の魅力を堪能できる展示内容となっており、
ついついその筆致をじっくりと確認したくなってしまいます。
もちろん、若冲以外の展示物も見ごたえのあるものが多く、
是非京都に行った際には実際にこの美術館は行ってみたいなぁ、と
思わされる展示となっておりました。

4月16日から一部展示替えを行う、ということで
これはもう一度見に行こう、と思える展覧会でございました。

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