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変わっていく風景と

2011-01-26 | 日記
博多大丸長崎店が今年7月で閉店を発表しました。
その昔、まだ岡政デパートだったころには
よく祖母や母におもちゃをねだっていたものでしたが
大丸になり高級衣料品のみの百貨店となってからは
まったく縁もない状態となっていました。
昨年大晦日に正月メニューの買出しに地下食品売り場を見ても
浜屋とは違う閑散とした状況に驚いたものです。

思えばこのところ、見慣れた風景との別れが多くなってきました。
昔本を買ったり、映画を見に行ったり、地下の居酒屋で料理を食べた
ステラビルも取り壊され今は駐車場に。
そもそも、人生の半分を過ごした生家自体が跡地にマンションが建ち、
昔母と一緒によく買い物にいったスーパーも、
よくガンプラを買ったたばこ屋もすでにありません。

東京時代でもかつての職場であった秋葉原のT-ZONEミナミ本店は
かなり前にドンキホーテとなり、働いていたフロアは現在では
メイドカフェになっているのではないでしょうか。
六本木も職場の1階にあった文房具店はなくなっていたように思うし
職場自体は変わっていなくても六本木ヒルズとミッドタウンができました。
かつての遊び場だった渋谷も、HMVの撤退をはじめ
ずいぶんと様変わりしてしまったようです。
人生の1/6くらいを過ごした板橋の町も、商店の顔ぶれは変わっていたなぁ。

このところ池波正太郎「江戸切絵図散歩」や実相寺昭雄「ウルトラマンの東京」といった
『高度成長期前の東京になじみのある老人が、高度成長で変わってしまった東京を嘆く』という
タイプの本を続けて読んでいたり、毎回「ブラタモリ」を楽しみに見てたり(再放送回多いけどね)
RHYMESTER「マニフェスト」収録の「渋谷漂流記」を聴いてなんとなく気持ちがわかったりと
変わっていく風景、ってものに敏感になっている時期だったりもするのだけど
結局変わっていくもの変わらないものいろいろあるわけで、
その変化や変わらないものを楽しみ、居場所を見つけていくということが
必要なんじゃないかなぁとも思っているわけです。
それがまだ若い(と信じたい)自分の、街の変化との折り合いのつけかたなのかなぁ、と。

いつかは変わってしまった風景を見ても
「ここ、前なに建ってたっけ?」と思い出せなくなってしまうのでしょう。
しかし、それは少しだけさびしいから、できるだけ忘れずにいたいなぁ。

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