かぐや姫の物語

試写が当選したので見てきましたよ。
急遽スクリーン変更があったとかで運営ががたがたでしたがまぁおいといて。

「昔、竹取の翁ありけり」で始まる、日本初の説話文学と言われる「竹取物語」。
光る竹の中から出てきた赤子が美しく育ち・・・という物語を
巨匠・高畑監督が日本最高峰のアニメスタッフを揃え
（このスタッフを集めたことで新劇場版エヴァの完成が遅れたとかｗ）
遺作となった地井武男を含めた声優陣の演技に後から絵を付けるプレスコ方式、
手書きの質感を活かした画面、といった部分も話題の1作です。

とにかく「絵」の質感、そして「動き」の気持ちよさは流石、の一言であり、
中盤のかぐや姫が走るシーンの映像の力には驚かされましたし
自然の生命力を感じられるシーンは、ゲーム「大神」が好きな方なら魅了されることでしょう。

ストーリー面は「竹取物語」に高畑テイストをプラスした内容であるため
もっと大きくひねってくるのかな、と思っていると物足りない感はありますが
高畑監督の総決算的なメッセージ、と思えばそれはそれで納得というか。

そして本職声優を使わず、芸能人声優を使うことで賛否両論なジブリ作品ですが
今作もどうしても声を当ててる人が浮かぶキャラはいるものの、おおむねいい感じ。
地井さんの熱演に5人の求婚者それぞれのキャラクターと声のマッチングと
プレスコ形式で作っている強みが出ていると感じました。

総評としてはなんかちょっと胸にもやっとしたものが残る感じはするも
絵の力に押し切られてしまった、という印象。
アニメ映画好きの方ならぜひ見に行ってほしい作品、かもしれません。

・・・しかし、ジブリ作品映画館で見るの何気に初めてだったんだなぁ、俺ｗ