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ダークナイト・ライジング

2012-08-01 | 映画
映画の日まで待つのは辛かった・・・
ってことで見てきましたよ「Dark Knight Rises」。

・・・ネタバレしないように語るのが非常に難しい作品ですね、これ。

前作(「ダークナイト」)ラストから8年後。
「デント法」の施行により犯罪者は厳しく取り締まられ、
「もう警察はいらないのでは」と言われるほどの平和を享受するゴッサムシティ。
『あの夜』からバットマンは消え、バットマンはデントを殺めた殺人鬼、として
いまだに警察からは敵視される存在となっています。

ブルース・ウェインは屋敷の奥に引きこもり、
今までの体に負ってきたダメージから杖なしで歩けない状態。
ウェイン工業は新型エネルギー開発事業への大量投資、そしてその失敗が祟り
以前の慈善活動も縮小せざるを得ない有様。

そんな中起こった仮面の傭兵・ベインによる核エネルギー科学者襲撃と
ウェイン邸での慈善パーティーにメイドに化けて忍び込んだ女泥棒セリーナ・カイル。
この二つの事件が、バットマン復活、そして最後の戦いの幕開けとなるのです・・・

まずネタバレにならない感想、というか見に行く際の注意点から。
・・・前2作はしっかりと見て、キャラクターを覚えておいてください。
ジョーカー以外のキャラや出来事はがっつりと今回の物語に絡んできます。
(逆にジョーカーが不自然なほど存在を消されているようにも見えて・・・
 触れると「なんで今作出てないの」となってしまうからだろうけど)

「インセプション」からノーラン組役者に加わった
ジョセフ・ゴードン=レヴィット(熱血警官のジョン・ブレイク)と
マリオン・コティヤール(今作のヒロイン、ミランダ・テイト)も
それぞれ重要な役で活躍しているため、「インセプション」好きの方も
前2作を復習の上で見に行かれるといいのではないでしょうか。
セリーナ/キャットウーマンのアン・ハサウェイも今作ではとても魅力的に撮られており
「女優が美人に撮れない」と言われてきたノーラン監督の弱点も
この点は完全に克服されたのではないか、と思います。
キャットウーマンのゴーグルが猫耳になるデザインも実際に見てみるとこれはこれで。

あと、今出ている邦訳本・・・特に「バットマンvsベイン」は
(原作版)ベインのバックグラウンドがわかるのでおすすめです。




ここからネタバレに突入します。
(gooブログも追記畳める形式だといいのに・・・)




・・・はい、ここからネタバレですよ。

まさかあそこまでラーズ・アル・グール全面フィーチャーな話になるとは。
「ビギンズ」に出てこないのはおかしいな、と思ってたタリアが
こういう形で出てきたことには驚きました。
続編があればダミアン孕んでただろうなw

ベインの過去に関するミスリードも
「そういえば脱走シーンで子供かばってる人えらくごついなー」と
気になってしまったので、「あ、やっぱり」と。
影の軍団破門の理由は「ラーズちいせえな」と思ったけどw
ブルースの幻覚に出てくるシーンは完全にジェダイだとも思いましたw
リーアム・ニーソン出演とは耳にしてたので「ラザラスピットで復活?」と思ったら
そういう超自然的なものを描かずにこういう形での「不死性」の表現は
このシリーズらしいな、と思いました。

最終作、ということで原作の主なストーリーのエッセンスを
そこかしこに感じる作品だったなぁとも思います。
ベインとバットマンの最初の戦いは「Knightfall」とともに
映画版ベインのマスクのデザインから「ダークナイト・リターンズ」の
ミュータント団リーダーとの決闘シーンを思い起こさせますし
ゴッサム封鎖→国からも見捨てられる、は「No Man's Land」かな、と。

背骨折りが整体で治った、ってことは脱臼くらいに留めておいたのかな、ベイン。
ブルースの脱獄は「命綱邪魔だよね?」と思ってたので
命綱持ってる奴が邪魔してるんだと思ってたこともありましたw

ザ・バットはさんざん「自動操縦」を引っ張っていたので
ラストの予想もできてた・・・んですが
・・・どの段階なら助かるんだろう・・・
でも、ラストシーンはあれで本当によかったと思います。
ブレイクの本名がそれかい!みたいなのや
最初のアルフレッドの夢想がそこに繋がるのか・・・と。
・・・この二人なら産まれるのは娘かな?w

そして今回もちゃんと台詞ありで出演し、
3部作を無事皆勤できたスケアクロウさんに拍手w

アクションシーンの見せ方は相変わらず下手ですし
(バットポッドはよく動いてたけど、警官隊vs市民達の戦闘シーンとか
 もう少し映画的な見せ様があるでしょうよ・・・と思ったり)
正直大規模アクションシーンはセカンドユニットで撮ってよ、と思いましたが
シュマッカー版でぼろぼろになっていたバットマン映画を
ここまできれいに建て直し、綺麗な形で幕を引いたことは
ノーラン監督の力量かな、と思います。

この世界のその後・・・新たなバットマンの活躍も見てみたくはありますが
別監督による再度のリブートからの
ワールド・ファイネストやジャスティス・リーグが実現するその日も
また楽しみにしていきたいところでございます。


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