金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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106:芥川龍之介 『侏儒の言葉』

2007-09-03 16:01:19 | 07 本の感想
芥川龍之介『侏儒の言葉』(岩波文庫)
★★★☆☆

芥川が死までの4年間に綴った箴言集。

ひとつひとつが短いので気軽に読めるし、
通勤時間が短いときにうってつけ……と思ったのだけど、
社会や文壇に対しての冷笑や憎しみに満ちていて、
ちょっと毒が強かった。
短いわりに、なんだか読んだことで
エネルギーを削ぎとられてしまったような感じ。
芥川のクールで皮肉屋ない一面が堪能できる一冊ではあります。
死についての言及があちこちに出てきて、
書かれた時期を考えると気が滅入ります。

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