金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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43~45:辻村深月 『冷たい校舎の時は止まる (上)・(中)・(下)』

2006-02-20 14:41:12 | 06 本の感想
辻村深月『冷たい校舎の時は止まる (上)・(中)・(下)』(講談社ノベルス)
★★★★☆

辻村さんのデビュー作。
昨晩、「もう遅いし一冊だけ……」と読み始めたのだけど、
結局三冊全部読んでしまった。節書宣言? 無意味!!
ミステリー要素をふくみつつも、ファンタジーやオカルトも内包。
不思議要素があまり得意じゃないので、釈然としないところも多いのだけど、
一気読みするくらいおもしろかった!
登場人物が多くて充や昭彦の存在感が薄くなってしまっていたり、
ヒロインのキャラクターが弱くて感情移入できなかったりするのだけど、
先に読んだ『子どもたちは夜と遊ぶ』では
その点がきちんと克服されているのがわかる。
『凍りのくじら』が楽しみです。
まだ2シリーズしか読めていないけれど、
辻村さんの好きなタイプのキャラクターとか図式がわかった気がする。

個人的には景子と裕二にはげしくときめきました。ロマンス万歳!
そして林警部(@森博嗣『赤緑黒白』)再び、なオチにぎゃふん。

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