金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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237:穂村弘 『世界音痴』

2006-11-01 11:13:12 | 06 本の感想
穂村弘 『世界音痴』(小学館)
★★★★★

『だらしな日記』で紹介されていたエッセイ集。
この本を読むまで名前も知らなかったのだけど、著者は歌人。
「39歳、独身、総務課長代理」だそうですよ(当時)。

し、しびれた~!!

電車の中で読んでいて、笑いをこらえるのにひと苦労。
というか、何度も吹き出して、すでにあぶない人だったワタシ。
3部に分かれているのだけど、最初のⅠ部がおかしい。
「菓子パン地獄」がいちばんのツボだった。
そして、おかしいだけじゃなく、なんだか泣けてくる。
読み終わったときに、なんだか叫び出したいような気分になる。
そして、文章が詩だなあと思った。
特にⅠ部の言葉のリズムが。

前半で「結婚できない」とさかんに言っていた著者、
途中で結婚したみたいですね。
「ええ~っ結婚しないでよ!!」
と無茶なことを思ったくらい、一冊でノックアウトされました。

ネットで昔の恋人の名前を検索した、という話が出てくるのだけど、
わたしはやろうと思ったこともないし、ブログも見ないなあ。
見られてるのはわかるけど。
「その後」にまったくといっていいほど興味を持てない。
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