金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

59:恩田陸 『猫と針』

2010-04-30 12:17:23 | 10 本の感想
恩田陸『猫と針』(新潮社)
★★★☆☆

恩田陸の初戯曲。
同時進行で三島由紀夫の戯曲「鹿鳴館」を
読んでいたのだけど、

登場人物名:「セリフ」

の形で進んでいくスタイルが読みづらくて苦戦。
登場人物名のところに視線をむけなければ
ならないのがもどかしい。
小説だと、基本的に視線の動きは一定だから
苦労しないんだけど。
「人はその場にいない人の話をする」という
帯の文句の通り、内容は恩田陸っぽいのだけど、
そのあっさりかげんに肩透かしを食らわされる。
戯曲と演出、役者の演技等が組み合わさって
初めてひとつの作品になるわけだから、
戯曲だけで判断するものでもないのかなあと思うけど。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 58:角野栄子 『魔女の宅急便』 | トップ | 60:三島由紀夫 『鹿鳴館』 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿