金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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127:よしもとばなな 『サウスポイント』

2008-12-14 10:13:50 | 08 本の感想
よしもとばなな『サウスポイント』(中央公論新社)
★★★★☆

偶然訪れたスーパーで耳にしたハワイアンの調べ。
その歌詞は、自分が幼いころ初恋の男の子「珠彦くん」に送った
手紙の一節だった。
大人になり、キルト作家となっていたテトラは、
その歌い手「ユキヒコヨシムラ」にメールを送り、
会うことになるが、現れたのは「幸彦」であり、
「珠彦」はすでにこの世にいないという。
「珠彦」のキルトを作るため、テトラは
彼の住んでいたハワイに向かうことになる。

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宗教とかインドとか、ばなな作品ではよくある家族環境なので
「またか~」くらいにしか思っていなかったのだけど、
「マオ」って名前で気づきました。
『ハチ公の最後の恋人』ね!
懐かしいなあ

初恋の回想に胸キュンだけど、
冷静に見れば、確かに気持ちの悪いストーカーレベルの執着だ

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