金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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140:乃南アサ 『好きだけど嫌い』

2005-11-15 12:49:04 | 05 本の感想
乃南アサ『好きだけど嫌い』(新潮文庫)
★★★☆☆

この人、エッセイも出していたのね。
世の中の風潮を批判する内容の文章は、良くも悪くも正統派。
「問題集に使われそうな文章だなあ~」と思いながら読む。
文庫版あとがきにもちょっと触れられていたのだけど、
「乃南さん独特の毒」がなかった気がしてちょっとさびしい。
(風潮批判は誰がしても、独特のひねりがない限り、
 ありきたりに思えてつまらないものだ)
反面、乃南さんの私生活や日常を書いた部分はおもしろくて、
仕事の性質に対する不満や金銭トラブルにまつわる考え方には
「そうだよね~!」とうんうんうなずいてしまうのでした。
ほかにもエッセイ出てるなら、読んでみたい。

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