金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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125:草野たき 『リリース』

2010-07-27 01:03:22 | 10 本の感想
草野たき『リリース (teens’ best selections)』(ポプラ社)
★★★☆☆

死んだ父の生まれ変わりとして、親戚中から
医者になることを期待されて育った中学三年生の明良。
親戚の期待に答えつつも、バスケ部のキャプテンとして、
転入生小杉の登場で苛立つチームメイトに
気を遣ったり苛立ったり。
そんなとき、ちがうクラスの女子からの電話で
明良は呼び出される。

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自分自身を見つめ、家族や友人と本音でぶつかりあう、という
児童書らしい主人公の成長物語。
草野さんの作品のシビアさがわたしは好きなんだけど、
これはちょっとその点で物足りなかったな。
ドキッとするような要素はあるんだけど、
後半、あまりにも調子よく解決しすぎじゃない?と
思ってしまった。

でも基本的に、草野さんの作品は、これもふくめて
みんな好きです。

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