金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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31:R.L.グリーン 『アーサー王物語』

2007-02-25 14:01:05 | 07 本の感想
R.L.グリーン/厨川文夫・厨川桂子(訳)『アーサー王物語』(岩波少年文庫)
★★★★☆

大学時代、少年ジャンプで連載していた『ライジングインパクト』という
ゴルフ漫画を読み、英語は「アーサー王物語を読む」、体育はゴルフを
選択してしまった女……それはわたしです。
(東堂院と黒峰が可愛かったなー 
 ちなみに子どものころから漫画といえば「りぼん」ではなく「ジャンプ」。
 喫茶店にあるから。喫茶店文化花開く岐阜県出身のわたし)

イングランドのアーサー王伝説。
「ガウェイン卿と緑の騎士」だけは英語で読んだけれど、
全体の正確なストーリーは知らないなあ~ということで読んでみました。
アーサー王……どこが偉大なのかさっぱりわからない……
悪者に挑んで負け、「助けてくれ!」と命乞いをする王……
かっこ悪すぎ!
エピソードの一部だけを編集してあるとはいえ、
ガウェインとラーンスロットのかっこよさだけが目立つ。
そして後半、ログレス王国崩壊のはじまりのあたりはメロドラマ!
アーサー王の妻・グウィネヴィア王妃とラーンスロットの恋の罪が
描かれるわけだけれど、グウィネヴィアにムカつく。
罪を自覚して距離を置こうとするラーンスロットをなじっちゃったり、
誘惑して結果的に窮地に陥れちゃったり。
ラーンスロットの逡巡は描かれても、彼女の苦悩はほとんど描かれないので
感情移入できないんだよなー。
女性が「お人形」なのは、騎士物語ゆえやむなしといったところでしょうか。

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