金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

45:鹿島田真希 『六○○○度の愛』

2007-03-31 13:40:27 | 07 本の感想
鹿島田真希『六〇〇〇度の愛』(新潮社)
★★★☆☆

名前も知らない作家さんだったけれど、
『メッタ斬り!』で存在を知って借りてきました。
三島賞受賞作品。
六○○○度は原爆が投下されたときの長崎の温度。
家族のいる日常を捨て長崎を訪れた女と、
彼女が長崎で出会った若い男の数日間を描く物語。

うーん……結局のところメロドラマ?
長崎をモチーフにする必然性がよくわからず。
自殺した兄や母に関する回想を交えながら
女性視点で話は進むのだけれど、
淡々と流れるストーリーを最後まで読ませるだけの
筆力は感じる。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 44:橋本治 『蝶のゆくえ』 | トップ | 46:吉村萬壱 『ハリガネムシ』 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿