銀色夏生『そしてまた波音』(角川文庫)
★★★★☆
写真詩集。
詩集の中でも写真つきのものって、「カラーだし文字数のわりに高い」と
思っていたのだけど、値段自体はそんなに変わらないのね……。
植物モチーフの写真が多かったので、個人的にはそれだけで充分楽しめた。
砂浜と表紙にもなっているシャボン玉の写真もすてき。
依然として勢力を保っている「メッセージ本」とか「癒し本」と、
こういう詩集をいっしょくたに考えている人もいるかもしれないけれど、
個人的には、あの類の本とはまったく別ものだと主張したい。
(「メッセージ本」も「癒し本」も、悪くはないし、効用もあると思うけれど)
幸福な詩よりも悲しい詩のほうが美しく感じられるのは、
人が悲しみのほうに同調しやすいためかしら。
日記で描かれる日常と、この詩と写真の世界が、ひとりの人物の中に
同居しているのだなあ……となぜだか初めて気づいたような気分になった。
★★★★☆
写真詩集。
詩集の中でも写真つきのものって、「カラーだし文字数のわりに高い」と
思っていたのだけど、値段自体はそんなに変わらないのね……。
植物モチーフの写真が多かったので、個人的にはそれだけで充分楽しめた。
砂浜と表紙にもなっているシャボン玉の写真もすてき。
依然として勢力を保っている「メッセージ本」とか「癒し本」と、
こういう詩集をいっしょくたに考えている人もいるかもしれないけれど、
個人的には、あの類の本とはまったく別ものだと主張したい。
(「メッセージ本」も「癒し本」も、悪くはないし、効用もあると思うけれど)
幸福な詩よりも悲しい詩のほうが美しく感じられるのは、
人が悲しみのほうに同調しやすいためかしら。
日記で描かれる日常と、この詩と写真の世界が、ひとりの人物の中に
同居しているのだなあ……となぜだか初めて気づいたような気分になった。
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