狗飼恭子『好き』(幻冬舎)
★★★☆☆
田中麗奈主演のWebドラマの小説版3作+書き下ろし1作。
プロットを映画の製作と同時に小説にしたもので、
原作でもノベライズでもないという形態。
もともと狗飼さんのつくった話でないせいか、
時代背景が昭和三十年代・五十年代のせいか、
「叉焼麺」「波」はあからさまに書き込みが少ない……
世相をあらわす背景が不自然なほど薄くて、
そのうえ女の子の一人称ですすむものだから、
主人公の現代的な感覚と「集団就職」という話題に、
ちぐはぐな感じを受けてしまう。
映像で見せる分にはセットがあるから問題なかったのかもしれないけど。
舞台が現代になった「テンカウント」はよかったので、
やっぱり時代背景が問題だったのだろうか。
歴史ものに関わらず、過去を舞台にして書くには
かなり勉強が必要そうだもんね。
「テンカウント」で男の子がヒロインに「美穂ちゃん」と
言わされてるのにときめいた……
そして書き下ろしの「『好き』」は、一冊の本として
入れ子式の構成になっているところもよかったし、
狗飼さんの話だなあという感じがして好きでした。
田中麗奈は特別好きというわけでもなく、テレビも見てないので
最近の動向は知りませんが、顔立ちが現代的なので
絵柄としてもやっぱり「テンカウント」がいちばんしっくり
来たんじゃないだろうか……と勝手に予想。
★★★☆☆
田中麗奈主演のWebドラマの小説版3作+書き下ろし1作。
プロットを映画の製作と同時に小説にしたもので、
原作でもノベライズでもないという形態。
もともと狗飼さんのつくった話でないせいか、
時代背景が昭和三十年代・五十年代のせいか、
「叉焼麺」「波」はあからさまに書き込みが少ない……
世相をあらわす背景が不自然なほど薄くて、
そのうえ女の子の一人称ですすむものだから、
主人公の現代的な感覚と「集団就職」という話題に、
ちぐはぐな感じを受けてしまう。
映像で見せる分にはセットがあるから問題なかったのかもしれないけど。
舞台が現代になった「テンカウント」はよかったので、
やっぱり時代背景が問題だったのだろうか。
歴史ものに関わらず、過去を舞台にして書くには
かなり勉強が必要そうだもんね。
「テンカウント」で男の子がヒロインに「美穂ちゃん」と
言わされてるのにときめいた……
そして書き下ろしの「『好き』」は、一冊の本として
入れ子式の構成になっているところもよかったし、
狗飼さんの話だなあという感じがして好きでした。
田中麗奈は特別好きというわけでもなく、テレビも見てないので
最近の動向は知りませんが、顔立ちが現代的なので
絵柄としてもやっぱり「テンカウント」がいちばんしっくり
来たんじゃないだろうか……と勝手に予想。
きびしいんですね・・・。
そういえば『遠くでずっとそばにいる』というタイトルの、書き下ろし本が出たんですよ。
構想3年、執筆4ヶ月で、「お友達」がデビューしたってブログに書いてありました。
さっそく入手したので、これから読もうかと思ってます。
連載小説や書き下ろしで注目されてるのか、
↓のサイトに狗飼さんについての記事が載ってますよ。
http://www.birthday-energy.co.jp/
とにかく今年と来年は好調の時期とのこと。
しばらくは狗飼さんの世界観に浸れそうですね~。
狗飼さん、新刊出るんですね!
もうずいぶん長い間読んでいなかったので、楽しみです
情報ありがとうございました。