今日は北東北山岳ガイド協会八幡平支部のメンバー4名で、岩泉の災害ボランティアへ行ってきました。
盛岡から岩泉に向かう国道455号線がまだ一部通行止めが続いており、かなり遠回りしての岩泉入りです。
八幡平からはまず沼宮内へ。沼宮内から国道210号線を久慈方面へ向かい、平庭峠で県道野田山形線へ。県道7号線に突き当たったところで右折し、龍泉洞の前を通過して岩泉町役場のある街の中心部へ入るという経路です。八幡平からだと約3時間でした。
平庭峠から野田山形線へ折れ、岩泉が近づくに従い、川の氾濫や土石流による土砂が道路脇に目立つようになっていきます。
岩泉まで通行可能な道路ですら、なんとかかんとか頑張って路を開いたという感じのところも多々あります。
岩泉の災害ボランティアセンターがある町役場で受付をすませ、注意事項の伝達、班分けを行ってから現場へ出発です。来週からボランティアセンターは岩泉町社会福祉協議会へ移動します。
ざっと50名ぐらいのボランティアの方々が集まりましたが、やはりアクセスの悪さからか、ボランティアの集まりがあまり良くないようですが、福島、宮城、富山、遠くは熊本からお越しの方もいらっしゃいました。本当にありがたいことです。3時間で遠いとか言ってられません。
我々の班は、岩泉の中心部から車で10分ほど小本川を上流へ行った尼額地区の個人宅の泥出しや内装撤去です。お宅は床上150cmほどの浸水で、何もかも泥だらけでした。昭和のアイオン、カスリン台風でもこんなことにはならなかったと。
川岸にはいまだにたくさんの流木が積み重なり、堤防の破壊箇所は数知れず。台風10号の通過以来、小本川がずっと濁った状態だそうです。
被災されたご家族とともに、1日泥んこになりながら働きましたが、そうそう簡単にはことは進みません。岩泉の皆さんが通常の生活を取り戻すにはまだまだ時間がかかりそうです。とにかくこういう災害ボランティアは頭数が必要です。マンパワーで勝負です。
毎日でも来てお手伝いしたいぐらいですが、まあそうもいかず、多くの方に岩泉復興のお手伝いに来てほしいと思います。まだまだ人手が足りません。